トロン: レガシー Tron Legacy

80年代にカルト的ヒット(?)となったCG映画の続編です。

デジタル業界のカリスマ、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が謎の失踪(しっそう)を遂げてから20年たったある日、27歳に成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)に父ケヴィンからのメッセージが届く。サムは、父ケヴィンの消息を追って父のオフィスに足を踏み入れるが、そこにはデジタル世界への入り口があり,彼はそこへ足を踏み入れていくことに…というストーリー。

まず笑っちゃうんですが,始まりのディズニーのロゴの場面からしてカッコいい!! 思わずおおっ!と思ってしまいます。 そしてCGの質や画像のきれいさは抜群。 デジタルの世界を120%余すところなく見せてくれます。 でも実は冒頭の実写のバイクの場面も結構いいんですよ〜。 どっちかというとこちらのバイクシーンの方で久々にバイクに乗りたくなりました。 それと最近,何十年も経った後の続編(ダイハード4とかインディアナジョーンズとか)の不自然さが目立ってたのですが,今回は父親が20年間失踪しているというすごく自然な理由付けが出来てたのでよかったですね!

デジタル世界に入ってすぐのディスクを投げ合ったり,バイクのシーンですが,これはとにかくいい出来ですね〜!! ディスクの投げ合いではヘンテコなポーズを取るのが一瞬気になったもののそれはよしとしましょう。 スピード感や質感など言う事なしです。

一方,一旦父親の隠れ家に逃げ込んでかれはストーリー的に中だるみした感がありますね…。 この映画にはアクションと映像美のみを期待していたので,ストーリーやなんやらの説明はもっと簡潔にまとめて欲しかった! ですが中盤に登場するマイケルシーンのキャラクターがいいのでぱっと一瞬盛り返した感はありますね。 残念ながらあっという間に殺されてしまいますが…。

父親役のジェフブリッジスが,若い姿を顔のモーションキャプチャーでやるのですが,ここは何故かCGの質があまりよくなかったです。 ハリポタシリーズのヴォルデモートと同じ手法のはずですが,こっちの方がはるかにホンモノっぽいです。

最後の飛行機のバトルのシーン,もっとドハデにして欲しかったですねー。 それこそバイクとかクルマとかを組み合わせて,前半のシーンを超えるくらいのアクションシーンにして欲しかった。

トータルで見ると100点満点中,65点くらいかなー。 残念ながらもうひと頑張りして欲しかった。 でも映像はとにかくすごいので見る価値ありです。



下は元のトロンのトレーラーです。

ツーリスト The Tourist

ジョニーデップとアンジェリーナジョリーの最新作。 ビッグな二人が競演しているところも話題のひとつ。

イタリアを訪れたいまひとつさえない数学教師のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で謎の雰囲気を漂わせるエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。 エリーズはある指示を受けてフランスからベニスへ向かう電車に乗っていた。 魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、彼女に従うフランク。しかし、そのウラには彼が知らない「何か」が進行していた。 そして彼は意志に反してその何かに巻き込まれて行く,というストーリー。

コマーシャルだとトラップまたトラップといった陰謀モノを想像するようなカンジなのですが,実際はコミカルな会話も多く,クスクスっと(人によってはゲラゲラ)笑うシーンも多かったです。 特に海外慣れしていない典型的なアメリカ人観光客を茶化すようなジョークも多く,かなり笑える映画だったのは意外でした。 ある意味,結構コメディチックかな,と。

ベニスを縦横無尽に動き回るところはよかったですね〜。 屋根の上を走って逃げたり,ボートで運河を逃げたりなどなど。 去年,ベニスへ行ったばかりなので「おおっ! ここ知ってる!」というところばかりでした。 イタリア,ベニスのよさを120%出し尽くしていましたね。 ベニス観光局とかからお金が出てるのか?と思うくらいです。

ジョニーデップはちょっと冴えない数学教師を上手に演じてます。 アンジェリーナジョリーは,いつもの「タフな女性」を演じてます。 こっちは演技上,ちょっと物足りない気もしますが,人に聞いたところでは別な映画でちょっと大人しめのいつもと違う役を演じたときはかなりひどかったそうです。 なので,これはこれでいいのかなと。

前半でアンジェリーナジョリーがインターポールに尾行されているシーンで「こんなベタな尾行があるか?」と思ったり,ジョニーデップがアンジーにあんなにこだわるのがちょっと不自然な気がしていたのですが,途中や最後でそれらの謎は徐々に解けていきます。

全体としては大人しいカンジの映画で,ハリウッドチックなドハデなアクション,爆発,カーアクションシーンは有りません。 そのため,中盤ちょっと淡々とし過ぎているところはあると思います。

公開初日はあんまりぱっとしなかったようですが,典型的なハリウッド映画ではないという点で,すごく楽しめました。 ハデさはないですが,結構お薦めです! イタリア語,スペイン語,英語などと絡めたジョーク,アメリカ人観光客を茶化したジョークなどが多いので,この辺の周辺知識を貯めておいた方がより楽しめるかな〜。

ラーメンガール The Ramen Girl

ブリタニーマーフィー主演の映画です。 ブリタニーマーフィーってぜんぜん知りませんでしたが・・・。

恋人を追って日本に来たのに、体よく振られてしまったアビー(ブリタニー・マーフィー)。 そんなアビーを救ったのは、一杯のラーメンだった。 ボーイフレンドに振られ日本での生活もつらく感じていたアビーはラーメン店で修行をすることを決意。 しかし、店主マエズミ(西田敏行)は酒飲みで短気、アビーに雑用ばかりを命じる。 ある日、ラーメンの達人(山崎努)がアビーの味を認めてくれないと店を辞めるという賭けにマエズミが乗ってしまい…というストーリー。

まず映画としては、つじつまの合わないところがたくさんあり「???」ということが多かったですね~。 たとえば、マエズミの作るラーメンでは人々がニコニコしてしまうという「ショコラ」チックなものがあり、ちょっと微笑ましいと思いながら、見ていたのですが、この「ラーメンマジック」が起きたり起きなかったりなんですね!! 途中で「あれっ?ラーメン食べてるのにニコニコしたりしないなー。 何で?」と思ってしまいます。 そうかと思うとアビーのラーメンを食べて泣いてしまう人がいたりと、戸惑ってしまいました。

それ以外でも「あれっ?つじつま合わなくね?」的なことが多々ありました。 それと勤めてた法律関係の会社もいつの間にか辞めて、ラーメン屋一本で仕事してたみたいですが、ビザはどうしてるんだ? 不法滞在か?と思いました。

ただし!!
外国人が日本の生活や日本人をこう見てるんだな、というところなどはかなり正確だったと思います。
それにアビーが「自分を表現するために」ラーメンを作ったりしますが、マエズミが「おまえはいっつも自分、自分ばっかだな!」というところなどは外国人の自分を中心に考える考え方などを的確にあらわしてると思います。

それと日本人俳優勢、最高の仕事してます!! 西田俊之、サイコーの演技です! まさに機嫌の悪いラーメン職人というカンジです。 特にブリタニーマーフィーの演技が壊滅的なので、特に際立つのかも知れませんね~。 でもアビーが出会う英語の話せる新しいボーイフレンドは韓国人の俳優のようですが、日本人男性俳優、あの程度の英語での演技はこなして欲しいですね!!!
それとマエズミのお母さんにラーメンの味見をしてもらい、アドバイスをもらうのですが、ここはこの映画の最高の見せ場ですね~。 料理の心得の真髄を上手にきっちり見せてくれます。 お母さんの演技も最高!

あまりお勧めするような映画でもありませんが、ちょっとした突っ込み系の笑いが欲しいときにはこの映画、いいかも知れません。

塔の上のラプンツェル Tangled

ディズニーの最新「プリンセス」ムービー。

永遠の若さと美貌を求める魔女は,それを可能にする魔法の髪を持つ赤ん坊のラプンツェルをさらい,高い塔の上に自分の子として閉じ込めてしまう。 そこから一歩も出る事なく18歳まで育ったラプンツェルは、母親(=魔女)以外の人間に会ったこともなかった。 ある日、お尋ね者の大泥棒フリンが、母親の留守に追手を逃れて塔に侵入してくるが、ラプンツェルの魔法の髪に捕らえられてしまう。 そしてラプンツェルは彼に外の世界へ連れ出してくれるように頼むのだが…というストーリー。

トータルとしては,結構うまくまとまっていて楽しめました。 歌や踊りも多すぎず,キャラクターもそれぞれ立っています。 特筆すべきはとにかく長い髪の毛のCG処理です。 専門のCG担当がいるだけあって,かなりきれいに仕上がっています。 後半,走り回るために短く三つ編みにするのですが,これもなかなかきれい。 他はちょっとCGがきれいすぎる気もしますがなかなかの出来と言っていいでしょう。

キャラクターもそれぞれかわいく作り込まれていて,なかなかいいカンジです。 それに声も結構合ってるかな,と。 最後に長い髪が切られてしまいますが,それが元に戻らないというのはかなりグーです。 今までのディズニーならば,魔法の髪も元に戻ってめでたしめでたしとなったハズです。 それに短い髪もショートヘヤ好みの自分としてはグーです。

2点気になったのは,ストーリーが型にはまったような「ディズニーのプリンセス」モノで,展開がきっちり読めてしまうところと,カメレオンと馬のキャラクターに新鮮さがまったくないことです。 悪く言うと「ディズニーのプリンセス公式」にぴったり当てはめただけで,一丁上がりというカンジが否めません。 馬なんかは「ムラン」とかに出て来た馬と同じかな?と思ってしまいます。

ここ近年の非ピクサーのアニメ,CG映画の中では以前ボルトが一番ですね。 でも女の子のいる家庭にはお薦めかも? 日本は3月公開です。

ハリーポッターと死の秘宝 パート1 Harry Potter and the Deathly Hallow Part 1

世界的ヒット小説を映画化した最終章の前半です。 (って誰でも知ってると思いますが)
今回は,小説が長くしかも内容が盛りだくさんなので,全後半に分かれています。 また当初は3Dで作成されたようですが,技術的なことなどがあり,最終的には2Dで上映されているという色々と話題の多い作品です。

17歳に成長し、ホグワーツ魔法魔術学校の最終学年7年生となったハリーは,親友のロンとハーマイオニーと共に、宿敵ヴォルデモート卿の魂が宿った分霊箱捜しの旅に出る。 その課程で,慕っていたダンブルドア校長の暗い過去も分かってしまい,分霊箱がどんな形をしているのか,どこにあるのか,どうやって壊すのかなど山積する謎に苛立ちが募りついには仲間割れが起きてしまう,というストーリー。

全後半に分けたのはかなりいいアイデアでした。 最終章は前作までの謎に加えて新しい謎も加わり,さらにハリーたちの人間模様なども盛り込まれているという内容です。 これを前作(特に4,5,6作目)までのような手法で作っていたら,世界的ベストセラーのハリーポッターの映画が,世紀の駄作になりかねないところでした。 お陰で今まで取り残されて来たキャラクターも自然に入ることが出来,それでもいいテンポで映画を進めることが出来ました。

雰囲気はゴシックホラー的なものを上手に醸し出しており「怖い」映画に仕上がっています。 ハリーたちが魔法界全てからの追求を逃れて地下に潜り,闇の世界のヴォルデモートを倒す可能性のある唯一の品,分霊箱を探しているのだから,当然怖くてスリルたっぷりでなければいけません。 いい仕上がりになってますよ〜。

それにハリー,ハーマイオニー,ロンを演じるいつもの3人は,今回映画の半分近く3人だけのシーンなので,とてもいい演技をしています。 最後の方のロンの妄想シーンでハリーとハーマイオニーがxxするところがあるのですが,これも結構真に迫ってます。 当然,周りを固めるイギリスを代表する俳優陣も最高の演技で花を添えています。 やっぱり歴史に残るハリーポッターシリーズに出られるということは,俳優として名誉のあることだそうです。

自分の中では1作目がベストだと思っていますが,それに匹敵するものがあると思います。 当然,全後半に分かれているので,後半のパート2が来年夏に公開になってから最終的な判断はしますが。

全体的には85点くらいつけられると思いますが,数点気になった点があります。
- ハリーとハーマイオニーのダンスのシーン。 原作にないこのシーンを入れた意図も十分分かるし,効果も十分分かるのですが,唐突すぎて一瞬???となってしまいました。
- 説明的なセリフ。 ドビーの最後のシーンで,ハリーが「魔法を使わないでちゃんと埋葬するんだ」と言いますが,ちょっと説明的すぎるかな,と。 ハリウッドの行間を読めないバカな観客向けに入れたセリフだとは十分分かっていますが,あまりこういうセリフをあからさまに入れてしまうとちょっと…。
- ジニー。 ハリーの恋人のジニーウィズリーですが,尼さんのように映画では描かれていますね。 地味〜な服,いつもマジメな顔など。 原作の中では,学校でも超人気があって,ユーモアタップリ,魔女としても優秀,溌剌とした女の子であるはずなのに…。 前作と今作で,ハリーとキスしたり会話したりするシーンがありますが,つきあい始めのカップルというよりも,分かれる直前のギクシャクしたカップルという方が正しい気がします。

とはいえ,か・な・りお薦めの一本です。 ですが,一応原作を一通り読んでおく必要があるでしょう。
やっぱりドビー,いいですね〜。

ハリーポッターシリーズを子供の本だという人を時々見かけますが,あまり同意できません。 確かにはじめは10歳前後の視点で,その年齢層をターゲットにして書いた作品であると理解できますが,学年があがるにつれ,文体や視点などもその年齢層に合わせたものに変わっていきます。

それにシリーズを通してのテーマは友情,勇気,思いやり,自己犠牲などと数を上げればきりがありません。 確かに子供に向けてのメッセージかも知れませんが,子供のレベルに妥協してというスタイルではなく,ひとつ上のレベルにひっぱりあげるようなメッセージを投げかけています。

奇跡のシンフォニー August Rush

「チャーリーとチョコレート工場」の主役、フレディハイモア主演のヒューマンドラマです。

孤児院で育ったエヴァンは、まだ見ぬ両親に会えることを夢見て暮らしていた。 そして彼には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていたというストーリー。

結論から言うと、題材はすごおおおおくいいのに、実際これかよ~~~!!というカンジです。
というのは、人と人とのつながりやストーリーの流れなどがかなりおざなりで表面的にしかカバーしていないので「あれっ?この人ってどうしてバンド辞めたの?」とか「あれっ? この人なんでこんなにエヴァンによくしてあげるの?」とか、動機付けが弱い部分が多々あります。

そもそも、フィルハーモニーの花形チェリストのお母さんと、そこそこ売れてるバンドのボーカルのお父さんの出会いから、結ばれるところまで、「えええええ~~!!! なんでよ~~!!」と自然に思います。 でもそのときは「2時間の映画で時間が限られてるから仕方ないか・・・」とかなりムリに納得しました。

また最後のコンサートの場面で、エヴァンの指揮するオーケストラに導かれてお母さんとお父さんが、何千という群集の中で偶然再会するというところも、「おいおい、ちょっとできすぎじゃないか?それにエヴァン、まだ演奏中なのに後ろ向いてていいんか?」と思います。

ただし!
この映画のいいところとしては、「音」をよく捕らえているということ。 また主役のフレディ君がものすご~くいい演技をしています。 全体的に彼は音楽を演奏しているシーンではすごく楽しそうにやっているのですが、特に初めてギターに触れるシーンは心底音楽を楽しんでいるように見えました。 将来が楽しみな子役ですね!!

映画としては、うーん・・・フレディ君の卓越した演技を見たい人にはお勧めです。 また「おいおい!」と突っ込みたい気分の時にはお勧めの映画です。

パニックルーム Panic Room

ジョディフォスター主演のサスペンス映画。 ここ数年「トワイライトサーガ」で主演のクリスティンスチュワートが娘役で出演しています。 それ以外にも結構大物が出てますね。

ダンナを分かれたばかりの親子が新しいペントハウスへ引っ越してきた。 NYのど真ん中のこの家は,女性二人で住むには広すぎたが「パニックルーム」と呼ばれる避難所のような部屋が家の中に設けられている。 ここは分厚い鉄で囲まれていて,家自体は古いもののパニックルームの中は防犯カメラや独立した電話回線などがあるハイテクの部屋だった。 そこへこの家に隠されたある秘密を求めて三人組の強盗が家に忍び込んで来た。 親子はパニックルームに逃げ込み,そこから強盗三人組と親子の頭脳戦が始まる,というストーリー。

この映画で面白いのは,パニックルームの中にいると外に連絡が付けられない(部屋の中の電話が使えなくなっている)。 だが,外にいる強盗団は,部屋の中に何とか入り「秘密」のものを開けたい。 そして,途中からこれが逆転し,強盗団が娘と部屋の中に入るハメになり,母親が強盗の持っていた銃を持って部屋の外に閉め出されてしまう。 ここのやり取りなんかはかなりパズルのようなカンジで楽しめます。

警官が一度登場して,再度登場する最後の数分はちょっとハリウッド的なシメ方ですが,それまでがかなり楽しめるので全く問題ないです。 また防犯カメラやスローモーションの使い方もウマいと思います。

この母親役は当初ニコールキッドマンだったらしく,それに合わせて娘役も決まっていたようですが,何かの事情でジョディフォスターに変わったそうです。 それに合わせてクリスティンスチュワートに変わったようです。 結果としては,かなりよかったです。 ジョディフォスターの出せる独特の緊張感が,この映画とマッチしていたと思います。

この直前に「ブレイブワン」を見たのですが,母親が娘の危機に醸し出す緊張感(この映画)と独身女性が追いつめられて醸し出す緊張感が同じなような気がして,ちょっと違う緊張感だったら面白いのになと思いました。

ただ結構お薦めの一本ですね〜!!

クレイジーズ The Crazies

ゾンビ映画の巨匠,ジョージロメロの映画のリメイクです。 オリジナルは1970年代に制作されました。

細菌兵器を積んだ軍用機が小さな町に墜落、ウイルスが漏れ出し、感染した住人たちが凶暴化し町はパニックに陥る。保安官デヴィッドは同僚らと共に脱出しようとするが、軍は事態を秘密裏に処理すべく町全体を封鎖。元は友人なのに襲ってくる感染者、町ごと焼却しようとする軍隊から、彼らは何とかして逃げようとするが…というストーリー。

この映画では,感染者と普通の人間の区別が着きにくくなっています。 これはワザとなのですが,普通の人間も理性のたがが外れて,同じ人間を理由もなく殺していたりするあたりに凶暴化した感染者と普通の人間の差はほとんどないというこの映画のメッセージがあります。

この感染者たちも,普通の言葉を話すし考えもする。 ただ凶暴性が異常なほどに膨れ上がっているというのが定義です。 それとこういう自体に際して政府がどんな対応をするだろうかというテーマも持っています。

というと哲学的な映画のように聞こえるかも知れませんが,実はそんなことないんですよ〜。
でもタイトルからすると,直訳すると「アタマのおかしい人たち」ですからね。 ちょっと考えると笑えるかも…。 はじめは低予算の28日後やゾンビ映画をコピッただけの映画かと思っていたのですが,実は予算もばりばりあってヘリもがんがん飛ばし,というハデ〜な映画でした。

保安官役のティモシーオリファントはなかなかハマり役でした。 ダイハードでは悪役でしたが,結構役の演じ分けがウマい役者ですね。

トータルでいうと,28日後とかとの区別がほとんどないですね〜。 アメリカかイギリスかという違いしかないかな,と…。

http://crazies.jp/

デトロイトメタルシティ Detroit Metal City

松山ケンイチ主演のコメディ映画です。

田舎から出て来た純朴な青年、根岸崇一は、ポップミュージシャンを目指して上京する。だがひょんなことから人気悪魔系デスメタルバンド“デトロイト・メタル・シティ”のギター&ボーカルとして活動することになる。彼らのデビューシングルは大ヒットを記録し、崇一は自分の意思とは関係なくカリスマ悪魔歌手に祭り上げられていくというストーリー。

まずこの映画で「おおっ!」と思うのは,松山ケンイチの演技ですね〜。 どっちが先か分かりませんが,デスノートの印象が強かったので,このへなちょことメタルの帝王の演技の切り替えは笑えましたね〜。 それに松雪泰子の演技,なかなかよかったですよ。 「白鳥麗子でございます」を彷彿させるようなはちゃめちゃぶり。 (といっても今回はお嬢様ではなくメタルバンドをプロモートする社長なので,言動などはぜんぜん違いますけど…)

さすがにマンガやアニメを映画にした場合,終わらせ方がいつも難しいと思いますが,案の定なんとなく締まらない終わり方になってましたが,そもそもあまりマジメに見るような映画でもないのでまーいいとしましょう。

松山ケンイチと松雪泰子を見るつもりであれば,この映画もそこそも楽しめるかも知れませんね〜。

僕の彼女はサイボーグ My Girlfriend is Cyborg

韓国映画「猟奇的な彼女」など「彼女シリーズ」の最新作(だそうです)。

2007年11月22日。『僕』こと誰も誕生日を祝ってくれる人などいない、寂しい生活を送るさえない大学生・北村ジローは、20歳の誕生日をひとりで祝っていた。そして自分への誕生プレゼントを買うために訪れたデパートで、ジローはキュートな『彼女』に出会う。『彼女』はその後ジローが食事をしていたレストランにも出現。『彼女』は言う。「私も今日、誕生日なの」ーその勢いに押されたジローは、『彼女』と誕生日を一緒に過ごすこととなる。大胆不敵で予測不能な言動を繰り返す『彼女』に振り回されながらも、人生で未だ経験したことのないエキサイティングな夜を過ごしたジローは、急速に『彼女』に惹かれていく。しかし、数時間後に『彼女』はジローに謎めいた言葉を投げかけ、ジローの前から突然姿を消してしまう。

2008年11月22日。丁度1年前の20歳の誕生日に突然現れた『彼女』が忘れられず、彼女と食事したレストランをまた訪れたジローは、21歳の誕生日をひとりで祝っていた。そんなジローの前に、あの『彼女』そっくりな女性が現れる。その女性は悲惨な運命をたどった未来のジローが、過去の自分を守るために送りこんだ「人造人間」だった。かくしてジローと新しい『彼女』の奇妙な共同生活が始まる。キュートな外見と裏腹に『彼女』の行動は突飛かつ人間離れしていた。が、ジローのピンチを幾度となく救い、また幾つかの外部の事故や事件をも、一人で介入し解決してしまうのだった。ジローは次第に『彼女』を愛しいと思うようになるが、本来感情を持たない『彼女』にジローの思いはうまく伝わらず、苛立ちを募らせていたある日、ジローは『彼女』を乱暴に部屋から追い出してしまう。後悔に苛まれるジロー。だが未来の自分が示唆したとおり、『僕』の運命にはさらなる激動が迫っていた。

と,少し長い説明ですが,なかなか面白い映画でした。 途中,少し展開が読めるところがあります。 彼女のことを好きになって行き,離ればなれになるとことか。 でも最後の「東京大地震」から後は面白かったですね〜。 特に,はじめに出てくる「彼女」と途中から出てくる「彼女」に大きなギャップがあるのですが,それもここで謎が明らかになります。

CGもそこそこの出来だし,日本映画やドラマに特有の「意味も無く名前を呼ぶ(「ジロー…」みたいに)」もないので,すごーく見やすいです。 なかなかお薦めでしたね。 いい意味で驚かされました。

オープンウォーター2 Open Water2: Adrift

少し前にこのブログにも書いたオープンウォーターの続編です。
続編といっても前回のキャラやストーリーが続くわけではなく,海に投げ出された人が何時間もかけて必死に陸地に戻る様を描く,という設定が踏襲されただけです。

1作目では,ちょっとした行き違いからスクーバダイビングをしていたカップルがボートに置き去りにされてしまうというハナシでした。 この「ちょっとした行き違い」も実話を元にしているだけあって結構納得できるような行き違いでした。

今回は,昔の仲間が誕生日パーティを新しく買ったボートですごそうと集まり,その時にハメを外して調子にのって全員海に飛び込んでしまいます。 なんとバカなことにロープやはしごをセッティングせずに,赤ん坊を残して飛び込んでしまうので,ボートは目の前にあるのに,船に戻れなくなってしまうという,これ以上無いバカな設定です。 (実話に基づいたハナシとうたっているけど,ホントにこんな事故あったのかな???)

浮き輪を足場にしてジャンプしてみたり,水着などをつなげてロープを作ったりするけど,ことごとく失敗します。 そうするうちに,ケガ人が出たりして一人また一人と人数が減っていき,最後には水恐怖症の女の子と船の持ち主(そう,この事件を引き起こした無責任キャプテンです)が残り…。

全体の感想でいうと前作の方が遥かによかったな,ということです。 典型的なハリウッド映画で,1作目では予算もなく,全体的にはしょぼいところもあるが,細かいところでの工夫のお陰ですごくいい出来になる。 だが2作目となると予算も倍増,スタッフも倍増,ただし映画会社からの口出しが多くなるため,映画としては駄作になってしまうというパターン。

この「2」でも,丸一日海に投げ出されて,夜になってしまうのだが,前作では真の闇の中で遠くの雷がひかったた時だけ,海の上の2人の様子が見えるのだが,今作では何故かどこからか光が投げかけられていてずっと何が起きているのかが分かります。 おいおい,あの闇の中での会話とかが前作の一番怖〜いところで,映画の一番いいところなのに,それがなしってか?

それと実際にその場面に遭遇してないので,自分がどう対処するかは分かりませんが,登場人物がバカすぎ…。
死んだ人間と一緒にせっかく作ったロープも海に流してしまったり,などとリストを挙げればきりがありません。

でもちょっとくだらない笑いが欲しい夜にはお薦め???かも…。 マジメに見ると絶対後でアタマにくると思います。 あくまでも「なんだよ〜,こいつらバカすぎ!」とかいうのが欲しい夜にみてください。

バックトゥーザフューチャー Back to the Future Trilogy

言わずとしれたBTTFシリーズ。
DVDで3夜連続で久しぶりに見ました! いやーいいですね~この映画。

エリックストルツがマーティマクフライの役で途中まで撮影していたようですが、マイケルJフォックスが参加できるようになったので、交代したというハナシは有名です。 エリックストルツには悪いけどマイケルで大正解です。 それにクリストファーロイドがドクでよかった(彼の家はちょっと前の山火事で燃えたと聞いていますが大丈夫なのかな~)

2015年という今からたったの5年先を描いているのは2作目ですが、2010年の今、どのくらい近づきましたかね。 空を飛ぶホバーボードや空を飛ぶクルマは残念ながらまだですね。 マルチフラットスクリーンのテレビは実現しましたね。 それと劇中でジョーズ19という映画が公開中になっていますが、現在ハリウッドはその道を驀進中です。

この映画はエンターテイメントの王道の映画として子供たちにも見せてあげたいです!!

お疲れ様 万歩計




ご存知の人もいるかと思いますが、私はいつも万歩計をつけています。
少し前にこのブログでも書いたのですが、10年を少し超えました。 ですが、今回引退することになりました・・・(涙)

トータル日数 3872日 (およそ10年と7ヶ月)
距離 25660km (東京⇔ロサンゼルスがおよそ8820kmなので、およそ1往復半)
歩数 34210000歩 (一日あたりおよそ8835歩。 これはまずまずですね)
この万歩計は歩くと、その歩数に応じて日本地図を塗りつぶしていくのですが、日本全国を回ることトータル139回! もちろん、実際の距離ではないのですが、さすがに自分で「おおっ!」と思いましたね、100回を超えるあたりから。

まだまだ実は使おうと思えば使えるのですが、液晶が痛んできてるのと、内部の接触が悪くなってきてるのでこの機会に引退してもらい、新しいのを使い始めることにしました。 最近のは、最大でも数週間分しかデータを記録しないらしく、パソコンとの連動が基本らしいですね。

さすがに10年を超えるとヨメとの付き合いよりも少し長く、感慨深いものがあります。 今は机の上で余生を静かに送っています。 お疲れ様でした。

トイストーリー3 2回目

飛行機の中でしたが,トイストーリー3の2回目を見ました。

なかなかよかったですよ〜。 やっぱり2度目,見てよかった!
やっぱり3Dである必要はないし,おもちゃたちがどこかから逃げ出してアンディのところに戻るっていう部分が同じなのは「同じパターンで3回目はちょっと…」と思うものの,アメリカ人のおもちゃに対する思い入れや,それが次の世代に受け継がれていくその成長過程などは,これ以上ないというくらい上手に描かれています。

最近の「後付けハリウッド続編映画」にしてはかなりマレなくらいによく出来た映画です。 さすがピクサー!!!!
後1,2年後に出来る「カーズ2」は果たしてどうなることやら…。 ピクサーがディズニーの一部になっていなければ,こんな続編映画はやることはなかったと思うんですが…。 カーズはあんまり元が面白くないけど(持論),グッズの販売がとにかくものすごいから続編をやるんですよね…。

アヒルと鴨のコインロッカー

ってこんなタイトルだったっけかな?
久しぶりに書き込みます。

大学進学を機に新しい街に引っ越してきて,そこで出会う新しい人たち。 アパートの隣にはちょっと変わったカワサキという人物,その反対にはブータンから来ているという外国人。 カワサキは本屋に強盗に入ろうと言い出すが…。 というちょっと一風変わったストーリー。 伊坂幸太郎の同名小説が原作の映画です。

アヒルと鴨は早々に出てくるのでぱっと分かるのですが,コインロッカーは最後の方にならないと「あ〜そういうことね」となりません。 結構,後半の謎解き(謎解きというかそれまでのちょっとした疑問に対する答え)は少し長いものの,「なるほどね」と思いました。 なかなかウマく出来てるな〜と。 そして悲しい…。 海外に暮らしている身としては,海外に暮らす孤独みたいなものを想像してしまい,ちょっとグッときました。

伊坂氏の小説は何冊か読んでみましたが,時々シリアスな事柄も扱っていますが,それを軽快な表現や会話などでサラッと書くのであまりヘビーなカンジがありません。 またキャラクターの会話なども例えなどが分かりやすく,でもそれほどありきたりでもないので新鮮です。

映画もそこそこ楽しめましたが,小説の方が全般的にお薦めです。

尖閣諸島と漁船問題

尖閣諸島の漁船の問題,色々な側面で興味深い問題ですね。

ざっとネットで調べてみたところだと,正式に日本の国土とはなっていないようですね? (間違っていたら訂正してください)

ですが,今回の件で痛感したのは,中国は資本主義の日本よりよっぽど資本主義国家のようだということです。 スキさえあれば,すかさずカネを絞り取ろうとする(セコ…いや失礼)姿勢は日本もいい人ぶるのは止めて少し見習って欲しいくらいです。 何兆円ものODAをつぎ込んだ挙げ句にさらに搾り取られてどうするんだ??!!っていうところです。

さすがに日本の政治家も賠償要求などはつっぱねたようですが,当たり前だっつーの。
たとえ100歩譲ってこちらに非があったとしても,国際社会で(特に中国や韓国に対しては歴史認識問題などもあるので)一歩譲ったらいくらでも攻め込まれます。

日本の政治家はもっともっとずるくなって欲しいですね。 国内に対しては優しく,国外に対してはひどいヤツというくらいのずるさを持って欲しいものです。 確かに直近では貿易の関係などで損をする方が大きいかもしれませんが,もっと長い目でみたら弱腰の外交をする方がよっぽど損をします。 今の歴史認識問題や教科書問題のようにね。

がんばれニッポン!!

ノウイング Knowing

ニコラスケイジ主演のパニックSF映画です。

50年前の小学生たちが埋めたタイムカプセルから、数字が羅列されたメモを持ち帰った小学生ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)。彼の父親で宇宙物理学の大学教授ジョン(ニコラス・ケイジ)は、その数列を解析し、激しく動揺する。その数列は実際過去に起きた過去の事故や惨事,さらにこれから先の未来に起こる災難を予知するものだったというストーリー。

前半の数字を解析する下りや,キャラクターの創り込みなどはすごくいいですね。 親子の関係や死んだ妻を想う夫の描き方などいいと想います。 それに男の子は母親を恋しがりながら,父親とうまく折り合いを着けようとする役どころを上手にやっていると想います。 それに飛行機の墜落シーンは,多少CGが粗いような気もしますが「おおっ」と想いました。

一方,残念ながらCGはぱっと見でCGだとすぐ分かってしまいます。
それに後半,宇宙人の存在をちらほらさせ始めたあたりから終わり方が読めてしまいます。 家族の写真の入ったロケットや手話でのメッセージなどの伏線が読めてしまうのは残念ですね。

正直,宇宙人なしでも十分サスペンスチックなヒューマンドラマ映画としていい映画になると思うのですが…。
うーん,評価が難しいですが飛行機で見るような映画,という印象ですね。 見る映画が無ければDVDを借りてもいいかな?というところです。

ルーキーズ Rookies

漫画原作の熱血野球ドラマです。

熱血教師が不良ぞろいの野球部のある学校に転勤してきて,不良を立ち直らせ甲子園を目指すというストーリー。
つまり野球版「スクールウォーズ」です。

ずいぶん流行っていたというので見てよかったとは思いますが,質はどうかなと…。
どんなドラマでもそうなのですが,セリフがすっごーーーーーーーーーーーーーーく不自然。
「オレはおまえらと一緒に甲子園にいきてーんだよ!!」
「おまえ…」とか「○○…(キャラクターの名前)」とか。 実際の生活で一回も人の名前をこんなふうによんだことないですよ…。

それとこのドラマの場合,2つくらいしかない音楽を常にローテーションでまわして使ってるので,後半かなり聞き飽きイヤになってしまいました。 週に1回のペースでみる分には気にならないのかも知れませんが,DVDで続けてみるとかなりキツいものがあります。

最後に全員演技ベタすぎ!!!!!!

最終回の御子柴くんのナレーションは結構よかったと思います。 それと「新庄くん」結構不良の役,うまいかも。

レギオン Legion

今年公開のアクションスリラーです。

モハベ砂漠のダイナーに客としてやって来た老女が突然怪物と化し、店は虫の大群に取り囲まれてしまう。すると、武装した怪しい男、ミカエル(ポール・ベタニー)が現れ、人間を見限った神との戦いを宣言。実はミカエルの正体は、神を裏切り、人類のために立ち上がった大天使だったというストーリー。

冒頭に出てくるおばあちゃん以外は見るところなし。 11時間のフライトの暇つぶしに見ましたが,それでも時間のムダだったかも…。 つまり下の予告編の冒頭だけみればこの映画は完了です。

結論。 時間のムダ。

Scott Pilgrim vs. the World (原題)

アメリカで数週間前に封切りされたCGアクション恋愛コメディ映画です。

主役は「ジュノ」にも出ていたマイケルセラ。 今回は今までのヘナチョコ男とは一風違った役どころなのが新鮮です。
バンドのメンバーで高校生と付き合っている主人公スコットピルグリム。 あるとき夢に出てくる赤い髪の女の子を実際に見かけ一目ぼれ。 高校生の彼女を無残に切り捨て、赤い髪の女の子と付き合い始めるが、彼女には7人の元カレがいて、次々とスコットに襲い掛かってくるのだった、という???なすトーリー。

ここでこの映画を理解するために大事なのは、この映画が「ヘン」な映画であることです。 いい意味でヘンなのですが、元カレが襲ってくるごとに、画面はテレビゲームのように切り替わり、CGをばりばりに駆使したドラゴンボールバリのアクション映画に切り替わります。 そしてやっつけるとゴールドがもらえる、というもの。

アクション以外でもスコットと友達のやり取りやなどかなり笑えるものも多く、そのあたりはマイケルセラの持ち前の飄々としたキャラクターのいいところだけをうまく使っています。 確か監督は「ショーンオブザデッド」のエドガーライト。 展開が少し速すぎるところがあったものの、全体のバランスがギャグ、いいツボをついてきますね~、相変わらず!!

ヘンは映画や独特の雰囲気のある映画が好みじゃない人はダメかも知れないけど、お勧めの一本!!!!! 是非是非でかいスクリーンで見て欲しいですね。 (あ、でも日本の公開の予定はない見たい・・・)

The Sting スティング

70年代の名作「スティング」です。 昔何回か見たことがあるのですが、アマゾンでDVDがセールだったので買いました。

1930年代。シカゴの下町で、詐欺師の3人組が通り掛かりの男をヒッカケて金をだまし取る。 しかし彼らが手にしたその金は、いつもとは段違いの思わぬ金額だった。 その金はニューヨークの大物ロネガンの手下が、賭博の上がりをシカゴへ届ける為の金だったのだ。 仲間の一人のルーサーは引退を目前に怒った組織の報復によって命を落としてしまう。 そして主人公フッカーは天才詐欺師に弟子入りし、ロネガン復讐を誓う、というストーリー。

ストーリーだけ見ると、マフィアチックな映画を想像しそうですが、前編を通してもっと軽いカンジです。 ですが、競馬のノミのシーンや電車中のポーカーのシーンなどは手に汗握りますよ~。 最近のサスペンス映画なんかは少なからずこの映画の影響を受けているのではないでしょうか。 ポールニューマンやロバートレットフォードなどの演技もうなるほどいいです。

個人的には前述の電車の中のポーカーのシーンと女の殺し屋のところが「あっ!」と言わせられるカンジでいいです!

音楽も映画のテンポも軽快でムダがなく、ストーリーも簡潔、演技も抜群。 お勧めというよりは、見たことがないなら絶対見た方がいいという映画です。

第9地区 District 9

2010年アカデミー賞にもノミネートされたSF作品。

ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるが、プロジェクトリーダーがふとしたことからエイリアンの血に触れてしまい・・・というストーリー。

ヨハネルブルグの上空にエイリアンの難民を乗せたUFOが来て、難民として地球に暮らすことになり、そこが南アフリカということもありアパルトヘイトをいやでも彷彿させます。 建前としては差別ない、ということで、別な地区へと移送することになるのだが、ふとしたことで人間のエイリアンたちへの差別感情が出てしまう部分は、ある意味分かりやすい語り口だとは思いますが、それでもその描写がグッドですね!

またテレビなどでもその移送プロジェクトの様子や逃亡者の様子などが放送されるのですが、これも分かりやすい語り口ですが効果てきめん。 分かっていながらも引き込まれます。

アクションのシーンや暴力のシーンは、多少過剰なので少しびっくりしました。 南アフリカのケープタウンに来週から仕事でいく用事がありますが、あれが南アフリカの現状なのか?と多少思ってしまいます。 衛生状態や貧富の差などがかなり劇中でも強調されていたように思います。

アイデアといい設定といいかなり斬新な映画です。 主人公を演じるシャールト・コプリーは初めてみましたが、か・な・りいい演技しています!! お勧めの一本!!

バンテージポイント Vantage Point

スペインにおけるアメリカ大統領暗殺の顛末を8人の異なる視点から描くサスペンス映画。

シークレットサービスのトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)は、同僚のケント・テイラー(マシュー・フォックス)とともに、スペインのサラマンカで開催される首脳会談に出席するアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)の警護にあたっていた。サラマンカ到着直後、大群衆を前に広場でテロ撲滅のスピーチを行うアシュトン大統領が突然、何者かに狙撃される。パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を目撃した8人は・・・というストーリー。

アイデアは面白いし、スピーディな感じはとてもよかったですね~。 それに異なる視点を見ていくうちに暗殺事件の裏側などが見えてくるので、謎解き的な要素もあります。 カーチェイスのシーンもかなり手に汗握りますね!

ただ、ネガティブな点としえては演技がみんなベタ。 シガニーウィーバーやフォレストウィッテカーなどの演技はも出演しているのですが、ベッタベタです。 つまり監督の演技指導などがダメってことなんでしょうね。 それと8人の視点を次々に変えていくのは面白いんですが、同じ演説やセリフを何度も聴くことになるので、3回目か4回目には「もういいって・・・」となってしまいます。 これって結構キツイですよね・・・。
それと最後のテロリストの視点では、もうそれぞれ別の人の視点というこの映画オリジナルのコンセプトも忘れさられて、ただひたすらエンディングへ進んでいきます。 製作者側の「あー、もういいや。 面倒くせー」というのが聞こえてきそうなカンジ。

結論ですが、この映画は見なくてもいい! 以上!

ボーン・アルティメイタム THE BOURNE ULTIMATUM

「ボーン」シリーズの3作目。 (多分)最終作です。

自分を暗殺者に仕立てあげたCIAの極秘プロジェクト、“トレッドストーン計画”などに関する取材を進めていた新聞記者ロス(パディ・コンシダイン)とロンドンで接触しようとしたボーン(マット・デイモン)。しかし、CIAの現地要員に監視されていたロスは、若い暗殺者(エドガー・ラミレス)に狙撃されてしまう。自分が暗殺者として育てられた記憶をたどりながら自分のルーツを追っていく、というストーリー。

前作と同じくアクションシーンとカーチェイスのシーンは必見ですね! 特にモロッコの複雑に入り組んだなかを暗殺者とジェイソン、協力者のニッキが歩きながら追いかけていくシーンはどきどきします。 また前2作と同様、テンポのよさはさすがハリウッドともいうべきもので、まさにハリウッド映画の得意分野だと思います。
ウォータールー駅での徒歩で追いかけあうシーンはイギリスの大きな駅の雰囲気もよく出てますし、手に汗握りましたね~。

今回もジェイソンが自分のルーツを追っていくというストーリーと、政府の極秘プロジェクトを暴いていくというダブルストーリーなのですが、2作目と同様ちょっとうまくまとまっていないかなという印象です。 確かにジェイソンにとっては極秘プロジェクトはあくまでもおまけでしかないのですが、映画としてはそこを軸にジェイソン以外の人が動いているので、どうしてもその視点で見てしまいます。 そこで極秘プロジェクトの件が済んだところで、ジェイソンのルーツの話に戻るので「あれっ? まだ終わりじゃないの?」と思ってしまいました・・・。
それと手持ちカメラで撮影するアクションシーンは目が痛い・・・。 最近のハリウッドの流行ですけど、僕は嫌いですね。 目の前で何かが速く動いているのが分かるという程度で、実際何がおきてるのかまでは分からないし・・・。

でも3作目が一番予算と手間をかけてるのがハッキリ分かるし、色々と細かいところまで行き届いているのでよかったですね。

ボーン・スプレマシー THE BOURNE SUPREMACY

マットデイモン主演のアクションサスペンス映画「ボーン」シリーズの2作目。

ジェイソン(マット・デイモン)とマリー(フランカ・ポテンテ)は人目を避け、インドのゴアで暮らしていた。相変わらずジェイソンの記憶は戻っていなかったが、町で見かけた男(カール・アーバン)が暗殺者と気づき、すぐ逃走するが、ジェイソンを狙った弾丸は無情にもマリーを貫いた・・・というストーリー。

今回は、冒頭で殺されたマリーの復讐を軸に展開し、さらに彼はある石油王の裏の顔に利用され、濡れ衣を着せられるというダブルストーリー。 前作のスッキリさに比べると、このダブルストーリーが足かせになっている気がしました。 濡れ衣の方は中盤を過ぎたあたりで解決されるのですが、復讐を遂げ、さらに彼の最初に殺したターゲットの娘に会いにいく、という流れ。
一通り終わったときに感じたのは、どこがこの映画のクライマックスかよく分からん、という点です。 それぞれの話の流れは分かるのですが、映画としてはまとまりに欠ける気がします。

今回、敵役の暗殺者には「ロードオブザリング」のカールアーバンが出ていますが、彼はいい演技してますね!! 逆にマットデイモンとフランカ・ポテンテ(恋人のマリー)はフツーというか、華がないというか、カリスマがないとうか・・・。 ちょっと弱いですね、残念ですが。

ですが、全体の映画の流れやテンポのよさは、前作同様小気味よく、スカッとさせてくれます。
カーチェイスのシーンも今回は改善され、かなりの迫力で楽しめます。

そこそこ面白いとは思いますが、やっぱり3部作の真ん中かな、という印象はぬぐえませんね・・・。

ボーンアイデンティティ THE BOURNE IDENTITY

「ボーン」シリーズの第一作目。 マットデイモン主役のスパイサスペンス映画です。

ある嵐の夜、イタリアの漁船が洋上に漂う意識不明の若い男を発見する。引き上げられたその男の背中には弾痕があり、皮下にはマイクロカプセルが埋め込まれ、それにはスイスの銀行の口座番号が印されていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の名前も分からない状態だった。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるスイスの銀行に向かう。その貸金庫にはジェイソン・ボーン名義を含め6ヵ国のパスポートや大金、そして拳銃が入っていた。助けを求めてアメリカ大使館へ行くが、そこでなぜか捕らわれてしまいそうになるが、偶然出会ったマリーの協力を得てパリへと向かう、というストーリー。

謎解きの要素もありかなりぐいぐいと引っ張り込む要素もあります。
何故か「彼」の体と頭に染み付いたものが、彼を窮地から救ってくれます。 そして次々に襲ってくる暗殺者を撃退していくうちに、彼の素性が少しずつ明らかになっていきます。 このあたりのテンポやペース配分はいいですね! ストーリー作りやアクション、色々な国を股に掛けての展開は目を見張るものがあります。

残念な点は以下の2点です。
- 最後に彼を抹殺しようとする上司と対峙しますが、そのときまでずっと「彼」が記憶喪失だとは知らずに追っかけてきたにもかかわらず、あっさりとその事実を受け入れ、彼がかかわっていたミッションをぺらぺらと話し出すのは、それまでがじっくりと時間を掛けて積み上げてきていたのに、ものすごい違和感がありました。 「えっ? そんなに簡単に記憶喪失なんて作り話的なこと、信じちゃうワケ?」と。
- カーアクションがしょぼい。 ヨーロッパの街中をカーチェイスするのですが、スピード感もないし、目を見張るようなスピンターンもないし、ちょっとしょぼいかな、と。 このシーンに予算をあまり避けなかったんだろうなと思います。

ですが、全体で見ればお勧めです!

選挙 Election

先日の日本出張中に選挙がありました。
いやー,やっぱり選挙活動っていうのはうるさいですね!

でもあんなに首相がころころ変わってもいいものなんでしょうか。 何か失敗をして責任を取って辞任ならばともかく,あれだけあっさりしかもコロコロと辞任されてしまうと,海外から見れば「日本って国は大丈夫なんだろうか?」という見方は出てくると思います。

それと今回の選挙で気がついたのはタレントやスポーツ選手の候補がやたら多かったことです。 以前もそうだったかも知れませんが,ニュースなどでは特に集中して報道されていたようですね。

柔道の谷選手,当選してよかったですね。 でもまだ柔道は現役で続ける様子。 ここで疑問なんですが,オリンピック選考会と選挙や重要法案の可決日などが重なったら,どちらに行くんでしょうか?

元体操選手の池谷氏,政治家が選挙カーの上で倒立するのは全く理解できません。 いくらやれと言われても「選挙と倒立は関係ありません」とつっぱねるくらいの態度がなければ政治家としては失格なのでは? って落選したんでしたっけ? 失礼。

こんなタレント候補に頼らないと議席が確保できないような既存の政党も,ほとほと呆れます。
今回の久しぶりの日本でしたが,日本は元気がないですね…。 特に若者と30代くらいの人たちが元気ないですね。 景気がよくないなど,理由はよく分かりますが,だからこそガンバって欲しいです。 頑張れニッポン!!

ヒックとドラゴン How to Train Your Dragon

原題「ドラゴンの育て方」です。
ドリームワークスの最新作。

大昔よりバイキングとドラゴンとの戦いが続いているバーク島。 この島ではドラゴンをやっつけることが立派なバイキングの証だった。 ある日平凡な少年、ヒックはケガをしたドラゴンのトゥースと偶然に出会う。本来なら敵同士であるヒックとトゥース。しかし、二人の距離は少しずつ縮まり、やがて誰にも知られないように友情を育んでいく,というストーリー。

思ったより面白かったです!
ドラゴンを犬のように犬種ではなく,ドラゴン種として捉えて,その生態を学んでいくヒック,バイキングとしては頼りないとヒックに厳しくする父など,キャラクターもなかなか興味深いです。 それと空を飛ぶシーンは結構臨場感がありよかったですね〜。

ただ,日本ではあまりヒットしないかな?と思ったのは,バイキングという設定があまり伝わりにくいのではないか?という点です。 バイキングであること自体はさして重要ではないのですが,かといって全然無視していい要素ではありません。 多少なりともバイキングの気風などを知ってからこの映画を見た方が,より楽しめるかなと思います。

子供向けの映画ではありますが,大人でも結構楽しめるかなと思います。 お薦め。

タイタンの戦い Clash of the Titans

神話を元にしたアクション大作(?)です。

神々が世に君臨していたある時代。ペルセウス(サムワシントン)神々の王ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれたが、人間の漁師の子として育てられた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、冥界の王ハデス(レイフ・ファインズ)を倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との死闘が待っていた,というストーリー。

結構劇場まで見に行こうかな,というくらい興味があったのですが,結局飛行機の中で見ました。 多分,大きいスクリーンで見ればまた違った感想を持つのかなとも思いましたが,「ふ〜ん,こんなモンか」というのが正直なところです。

CGは確かにすごいと思いますし,特に天上界のデザインなどはひと味違ったカンジできれいでよかったです。
ただし! 主役のサムワシントンはダメですね〜。 演技がベタだしアバターとの同じ演技じゃん!! それに俳優としての個性も感じられずっていうところです。 もちろんリーアムニーソンはそれなりにいいと思いましたが。

それなりにまーまーの映画だとは思いますが,後々思い出して繰り返し見るような映画ではないかなと思います。
ですが,最近ハリウッドではリメイクや続編ものばかりのなか,このような単発モノを創ろうというのはかなり評価しますね! (といっても同名映画が昔ありましたが,この映画のリメイクというよりは神話を題材にした映画を改めて創ったと理解してあげることにします)

エクリプス(原題) exlipse

大ヒット小説の映画版、3作目です。
ティーン向け恋愛バンパイアストーリーで、今のアメリカでの「バンパイアもの」のさきがけです。

バンパイアのエドワードと相思相愛のベラ。 そしてベラを愛する幼馴染のジェイクの三角関係が見ものの映画です。 ジェイクは狼男でバンパイアのエドワードとベラを取り合います。 そこにベラとエドワードにうらみを持つ別のバンパイアが再度現れ、大勢の新しいバンパイアを従えて二人に復讐をしようとします。 ベラは高校卒業したらエドワードにバンパイアに変えてもらうと約束をしているのだが・・・というストーリー。

こうやって文章で見てみると結構変なストーリーですね・・・。 恋愛のシーンはセリフもベタだし結構飛ばしてもいいかなと思いますが、宿敵の狼男の集団とバンパイアが共通の敵に対して手を組むというところや、実際に連合チームが敵のバンパイアたちと戦ったりするところは結構楽しめます。

1作目では映像的にかなりゴシックなところがよかったのですが、2作目と今作ではよりフツーの映像になってしまったのは残念。 男の視点から見てると、ベラがメロドラマの主人公のように「二人のうち一人を選ばせないで!」とか「二人とも、二人が争えば私を傷つけることになるわ!」といったセリフがあり「恋愛マンガの主人公」になりきっとるな~と思ってしまいます。

ですが、それさえクリアされれば結構エンターテイメントとしてはイケてる作品ではないかと思います。
最近のアメリカ女性の流行が知りたい人は是非見てみてください。 男性はちょっと興味もてないかも・・・。

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 Prince of Persia

ディズニーが送る新しい冒険アドベンチャー映画です。

シャラマン王に見込まれて養子となった、ペルシャ帝国第3王子のダスタン(ジェイク・ギレンホール)は勇猛果敢な若者だった。 ある日、敵国への武器供給の情報を得た王の腹心の弟ニザムと王子3人は協力し、軍を率いて聖地アラムトの制圧を成し遂げる。 だが、聖地への進軍は王の怒りを買い、王は武器供与の証拠を示せと息子たちに迫るのだった。 そんなとき、義父である王の殺害の疑いをかけられ、ダスタンは逃亡者として追われることに・・・というストーリー。

ストーリーとしては正直アバターと同じくらい読みやすい展開です。
ただ砂漠などの風景はとてもきれいで、口の中がじゃりじゃりするような錯覚さえ覚えます。 砂漠をきれいに撮ってますね~。 それに街中をストリートランのように走りながら逃げる様は一見の価値あり!です。

お姫さまはキレイですが、パイレーツのエリザベススワンほどの華はないのが残念です。 ただし王子を演じているリチャードコイルはいい演技でしたね~。 (ただしイギリスのコメディの「カップリング」の影響が強くてはじめはまじめに見られませんでしたが)

ちまたで言われているほどつまらなくはないですよ! DVDでも出たら見てみてください。 アクションシーンと風景シーンは必見です。

トイストーリー3 Toy story 3

今年のディズニーピクサーの最新作。 ご存知トイストーリーの続編です。
ついにピクサーも続編3作も創るように鳴ってしまったか…。 ディズニーのせいだな…。 と思っていましたが,やっぱりピクサーはやってくれました。

アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、お気に入りのウッディは一緒に大学へ連れていってもらえることに。 しかし残りのおもちゃたちは屋根裏部屋へしまわれることになったのだが,ちょっとした間違いからおもちゃたちは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる,というストーリー。

核になるストーリーは全2作と同じく脱出劇なのですが,今回はさすがに観客が多少大人になっているのを見越してか,多少ダークなところも結構あります。 一応悪者のぬいぐるみが出てきますが,安易なハリウッド映画みたいに「最後はいい人になりました」的な展開もなく,これがまたいいですね〜。

最後に大人になったアンディから,次の世代へと受け継がれるものがあるのですがここは必見です。 ピクサー,やっぱり押さえるところはしっかり押さえてきます。 ここで泣いた人もいるみたいですが,自分はさすがにそこまでは…。

2点だけちょっと気に入らないのは,上記の3作目も脱出劇にほとんどの時間を取られていることと,バズが記憶を無くしている間,スペイン語だけしか話せない記憶喪失になってしまいますが,これが笑いを誘うシーンでメキシコ人に媚びいているようでいやでした。 こんなやり方をしなくても十分「記憶喪失」は演出できると思います。 これはひとえにディズニー内部の「マルチカルチャーマーケティング課」から圧力を受けているだろうなと思いました。

最後に3Dに関して。 3D映画の眼鏡,でかすぎ!! それにストーリーとキャラクターがしっかりしている映画は3Dである必要はない!! 3Dにしたければしてもいいけど,敢えて3Dで創る必要はないと思います。

この映画,2Dでもう一度みてみないとはっきりと感想が言いきれないですが(3D眼鏡のせいで集中できなかった…),結構面白かったですね。 是非見て欲しいです。

ドリアングレイ Drian Gray

アメリカでは公開してなかったんでしょうか? イギリスに行ったときにDVDで買ってきた映画です。

ドリアングレイは小説が原作の物語です。 莫大な遺産を相続した若者。 ロンドンの家に引っ越してきて、その彼の若さと美貌で華麗にロンドン社交界にデビューする。 そこへ変わり者で知られたハリーが、彼に「人生の楽しみ方」を伝授する。 それを境に放蕩、ドラッグ、酒、にはまり始めた彼は加速度的に破滅への道をたどり始める、というストーリー。

原作の小説とは若干異なる部分もあるようですが、全体的にゴシックホラー的な雰囲気が漂っており、何十年たってもその若さと美貌を失わないドリアンを「ナルニア」でプリンスカスピアンを演じたベンバーンズが、またドリアンの師匠兼友人となるハリーにはコリンファースが、それぞれいい演技を見せてくれます。 特にコリンファースはいつ見てもいい演技ですよねー。 安心してみていられる俳優の一人です。

この物語の中で、ドリアンの肖像画が出てきて、これが現実の彼が年を取らない代わりに、絵の中の彼が年をとっていくのですが、これが時々ちょっと動いたり、うめき声を出したりします。 これはちょっとやりすぎかな・・・。 特に最後なんかは引いちゃうかも。

それ以外はかなり全体的に楽しめる映画です。 サスペンス的な要素も多く、ホラーチックな雰囲気もありお勧めです!

全体的なストーリー展開やテーマなどは日本の小説の「人間失格」を思い出しました。 人間失格よりはもう少し軽いかなと思います。

アバター Avatar

ジェームスキャメロン監督のCG映画,今や誰でも知ってる「アバター」です。

下半身不随のジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。 慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。 ナヴィ族の一員になるべく努力をする彼だが,彼が属する軍はナヴィ族の土地を狙っていた,というストーリー。

アカデミーの前評でもずいぶん言われていたことですが,ストーリーが見え見え。 もうこれ以上同意できませんというくらい,見え見えでした。 ある程度セリフまで当てられたくらいです。 ですのでここではもう言うのは止めましょう。 それに長過ぎ!! この内容で2時間半は長過ぎ!

映像に関しては大抵の人が絶賛でしたが,私はDVDの2Dで見たせいか,それほど感銘は受けませんでした。 印象としては,PS3のゲームみたいといったところです。 風景などはいい仕事をしてるなと思いましたが,青いナヴィ族などはとてもホンモノには思えなかったし,鳥などはハリーポッター4作目のドラゴンの方がはるかにいいCGだったと思います。

それとアバターとシンクロするところはエヴァから,軍のロボットは攻殻機動隊から,空に浮く島はラピュタから,などパクったようなものが多かったかなと思います。

うーん,こうしてみるといいことぜんぜん書いてないけど…。 でもまあこんなモンでしょう。 アカデミーもこの映画に最優秀作品賞をあげなかったのは,まだまだハリウッドに希望があると思っていいでしょう。

自分にとってこの映画はタイタニックと同じで(たまたま同じ監督ですが),見ないより見た方がいいかな,でもお金出してまで見るのはちょっと…,というレベルです。 あー,映画館行かなくてよかった。

学問のすゝめ

福沢諭吉の有名な著書「学問のすゝめ」です。

これは明治の時代に入ってから約5年ほど立った時に彼が記した実用書と言われています。
時代は名目上,近代へと入ったものの,人の精神や意識は以前として江戸時代のまま。 このままだと西洋諸国に植民地化されてしまう,ということで記したのがこの本だということです。

誰でも一度は疑問に思ったことのある「どうして勉強(学問)をするのか?」という問いかけに実用的な視点から答えています。 学問=教養がなければ精神的自立はない。 精神的自立がなければ自己としての独立も成り立たない。 自己としての独立がなければ国家としても成り立たない。 つまり西洋に侵略されてしまう,だから学問が必要なのだと。

それに彼の有名な言葉である「天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず」ですが,これは人は全て平等だということを言っているのではなく,実はその後にこそ彼の最も言いたい要点が秘められています。 つまり産まれたときは平等でも,大人になるにつれ貧富の差が出たり,社会的地位に差がでたりします。 色々な要素が他にもありますが大きな要素のひとつは教育にある,というのです。 つまり学問をして経済的にも社会的にも地位を向上させましょうということです。

これはあくまでもはじめの一章の要約ですが,今現在の価値観に照らし合わせても,十分またはそれ以上に頷けるところがたくさんあります。 時々福沢節で,少し極端な意見も飛び出してきますが,それはそれでいいかなと思います。 後半は,はじめの数章が好評だったために書き足されたものだということです。

この本は大人だけでなく,中学校くらいの子供からでも十分読める本です。 子供に「なんで勉強なんてしないといけないんだよ?」と聞かれたら,この本を読めというのもいいかなと思います。

お薦めの一冊!!

セントエルモスファイア St. Elmo's Fire

80年代を代表する名作のひとつ,セントエルモスファイアです。
エミリオエステベス,ロブロウ,デミムーアなどの豪華キャスティングの青春映画です。

大学を卒業から数年を経て,それぞれの生活を少しずつ確立しつつある親友同士7人。 彼らそれぞれの人間関係や生活の中でやがて自分の道を見つけていくまでを綴った青春群像劇というのがこの映画の要約です。

が,それぞれの個性と性格がこの映画を面白くしています。
それと音楽がとても映画の雰囲気にマッチしていていいですね。

久しぶりに80年代のファッションを見ました。
そういえば,ここのところ若い人たちが80年代チックなファッションの服(パステルカラー)を着てるのを時々見かけますね…。 さすがに浮いてますけど。


名探偵コナン Case Closed

最近ハマってます「名探偵コナン」!

悪の組織に飲まされた毒薬によって子供の体になってしまった高校生探偵。 小さくなっても頭脳は同じということで,ジェームスボンドばりのメカを使って事件をどんどん解決していきます。

事件の推理は「金田一少年の事件簿」の方が面白いんだけど,メカが出てきたり,たくさんのキャラクターがどんどん出てくるあたりは「コナン」の方が面白いかな〜?

劇場版の冒頭はいつも下のクリップで始まるんだけど,けっこうそれまでの筋がよくまとまってるねー。

ソウ6 Saw VI

人気ホラーシリーズの最新作,6作目です。

このシリーズがホラーまたはサスペンスと言われるのは分かるのですが,正直あんまり同意できません。
スプラッターであることは間違いないのですが,13日の金曜日やエルム街などとは違うストーリー性があると思っています。

殺人ゲームを仕掛ける殺人鬼ジグソウと、彼のターゲットにされた人々の攻防を描いた作品です。 今回は、3作目で死んだジグソウの遺品の謎が解かれる中、ジグソウの真の後継者は誰なのか?といった疑問にスポットが当てられていきます。

今回一番面白かったのは,昨年から今年にかけてアメリカでは医療保険が大きな問題になっていますが,ジグソウのターゲットは全てこの医療保険の現場からの人間です。 普段は保険料を毎月支払っていて,いざ深刻な病気になると10年20年前の病気を深刻しなかったと言って保険の適用を拒否するという医療保険業界。 (これはホントです) そこから犠牲者が連れてこられて,死のゲームに無理矢理参加させられて行く,とうのが面白い設定でしたね。

ただ,さすがに6作目ともなると,予算もそれなりに取れるからか,映画創りが大掛かりになりすぎて,少し興ざめかなと思いました。 シナリオも少しお粗末なカンジがします。 犠牲者の演技も少し白々しいのが気になりました。 1作目はすごくよかったので,初心に戻って頑張って欲しいですね〜。

これは特に見なくてもいいかも。 グロいのがやたら目立つので…。

オープンウォーター Open Water

インディーズチックな映画で,海に置き去りにされる恐怖をリアルに描いた作品です。
限定上映など,規模の小さい扱いだったのですが,最終的には続編(登場人物などがかぶることはないようです)まで出来たようで,前から観たいと思ってたんですよね。

ダイビングを楽しんでいたカップルが海面に上がってみるとボートが彼らを置き去りにして岸に戻っていた。しかもそこに無数のサメが現れというストーリー。 ストーリー的にはシンプルこの上ない設定なのですが,そもそもなぜ海に置き去りになってしまうのかというその経緯がまたリアルで怖いです。 リゾート地にありそうな,すっごくありそうな単純なミスです。

海のシーン以外は,全てデジカムか何かで街とそこの人の風景をなんとなく流して撮ったようなシーンばかりで,はっきりと海のシーンだけがメインだと分かります(いい意味で)。 海に何時間もプカプカ浮かんで,来るか来ないかも分からない助けを待つ心情が痛いほど分かります。 そこに人的判断ミスもあり,体力の衰弱も合わさってどんどん悪い方へと流されていきます。 実話に基づいた作品のようですが,ぜっっっったいにこのシチュエーションには入りたくないですねー。

まっくらな夜の海に雷が走るところは,さらに恐怖をあおります。 最後のシーンはドキッと驚きますが,多分自分でもそうするかも,と思ってしまいます。 80分ちょっとと短い映画ですが,ぜひ観て欲しいですね。 お薦め!!

Date Night (原題)

The Officeなどで有名なスティーブカレルの最新コメディ映画です。 日本ではまだ公開は決まっていないようですね。

子供も産まれてマンネリ化した結婚生活を送っているカップルが,新しい気分でデートしようと行ったレストランで,他人の予約をその人に成り済まして横取りしたことから,マフィアを巻き込んだ事件に巻き込まれてしまうというコメディ。

この映画で何よりもよかったのは,結婚したカップルの口喧嘩の典型的なパターンをキッチリ押さえているところですね。 思わず「あーあるある!!」と思いながら笑ってしまいます。 次に目新しく面白かったのは正面衝突したクルマが離れないので,向かい合ったまま2台連なったままで(片方のクルマは後ろ向きになってる)ニューヨークの街を走り回るというところです。 これは新しいですね〜。

それと奥さん役のティナフェイですが,コメディウマいですね〜。 ストリッパーのマネをして踊るところや,典型的なニューヨーカーを装おってレストランに行くところなどはかなりグーです。

ストーリー的には「あれっ? なんでこうなるのかな?」というところが最後に一部分だけありますが,ぜんぜん問題にはなりません。

日本に来るようなら,是非観て欲しいですね!!

デッドフライト Flight of the Living Dead

ゾンビものですが,かなり趣向が面白くて飛行機の中という設定です。

悪天候の中、様々な乗客を乗せてロスからパリへ向けて飛ぶジェット機。 その貨物室には防護服と銃で武装した護衛によって監視されている特別貨物があった。 だが乱気流の衝撃で特別貨物のフタが開いてしまうと、中から現れたのはひとりの女性。 だがその人物こそ、臓器を蘇らせる新種の細菌によっていわばゾンビと化した女性だった。 襲われた者は次々とゾンビ化し、機内はパニックに包まれる。 保安局員、刑事、護送中の詐欺師、スチュワーデスをはじめとする乗客乗員は、ゾンビとの壮絶な死闘を繰り広げていく,というストーリー。

か・な・り笑えます!!
ストーリーなんてどうでもいいんですが,この映画は間違いなくギャグ映画ですね!
ゾンビをやっつけ方で声を出して笑ってしまったシーンが数回あります。 傘やゴルフパターとかです。 (詳しくはDVDで見てみてくださいね) それと巻き戻してまで見てしまった爆笑シーンがあります。 老婆のゾンビにかじられた詐欺師。 「ぎゃああああ!!!! ぎゃあああああ!!!!! ぎゃああああ????? あれっ? このゾンビ,歯が無いじゃん」 老婆の入れ歯が落ちて歯茎だけではぐはぐしてたんですねー。

これ以上言うことは有りません。 もちろんショーンオブザデッドなどとは違うタイプの笑いですが,ひまーな時にはお薦め! あくまでも期待してはいけません。 期待しなければかなり笑えると思います。

崖の上のポニョ Ponyo

スタジオジブリの「ポニョ」です。 今更ですがやっとこちらでDVDで出たので見ることができました。

5歳の少年そうすけは、海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた。 市街地から外れた彼の家の周囲には何もさえぎるものはなく、ただただ青く美しい海と空が広がっている。 そんな中で礼儀正しくのびのびと育っていた。 仕事で留守になりがちな父親の不在を寂しく思っていたそうすけだったが、ある日、浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ、やがて2人は強いきずなで結ばれていくというストーリー。

やっぱりジブリの手描きアニメはいいですね。 最近のCGにはない暖かさというか,いい意味での雑さみたいなものがあります。 音楽はいつもどおり久石譲。 音楽,よかったです。

裏話として,スタッフの一人に子供が産まれるという状況でこのストーリー作りが進行していたようで「5歳くらいの子供に向けたハナシを創ろう」というスタンスでこの映画は創られたそうです。 そのおかげでストーリーはシンプルなのですが「世界が崩壊」というプロットがすごく弱かったように思います。 ポニョのお父さんが「世界の破滅を止められるのは君だけだ」みたいなことを言うのですが,「あれっ? そうなの?」と思ってしまいました。

それと今回宮崎映画にしては珍しく,空を飛ぶシーンがありませんでしたね。

それと海の水の描写ですが,水がスライムみたいな重い水に見えたのが気になって仕方ありませんでした。 その変わりに魚のカタチをした波の上を走ってくるポニョのシーンがある意味,この映画の一番盛り上がるところではないかと思います。 それとお母さんのリサ,かっこいいお母さんです! よかったですねー。

見てない人はあまりいないんじゃないかと思いますがお薦め!

ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom

小説で大ヒットしたという「ブギーポップは笑わない」のアニメ版です。

後で知ったのですが,かなりの量の小説のシリーズのたった一部で,さらにスピンオフ的な位置づけのようなので,見終わった後でも全体像がなんとなーく見えたかな?という程度で,ストーリー全体を理解するのは到底ムリでした。

なのでここではあらすじは書きません。 というより書けません。

ブギーポップという死神または世界のゆがみを直す存在を軸に,いわゆる「敵」が普通の高校生や一般社会に入り込んで行く様を描く作品なワケです。 (多分この理解も正確ではないような気がします) それにそれぞれのキャラクターが特殊な能力を持ち,それゆえに身を滅ぼしたり,運命が変わっていったりするところのストーリーとしての描写は興味をぐっと惹きますね。

それと各エピソードは,それぞれの登場人物を中心に描かれているのですが,そのエピソード中に関わった人物にもそれぞれのストーリーがあり,それを重ねて見て行くことで,最後にストーリーの全体像が見えてくるという手法です。 これはなかなか上手に出来てましたね。 洋画でいうと「クラッシュ」という作品が数年前にアカデミー賞を取りましたが,同じような手法です。

小説が元々なので,小説までも読んでもいいかなと思う人はこのアニメも十分に楽しめるかも知れません。 そうでなければ「なんだこりゃ?」で終わる可能性大です。

コララインとボタンの魔女 Coraline

今年のアカデミー賞でアニメーション部門にもノミネートされていた作品です。
主役の女の子,コララインに子役の頃から演技力を発揮していたダコタファニングが適用されてます。

コララインは両親と新しい街に引っ越して来るが、二人とも仕事が忙しくてちっとも自分にかまってくれず不満に思っていた。 一人で外出すると、ワイビーという少年と黒猫など新しい近所の隣人に出会いながら,それと平行して,退屈しのぎに築150年のアパートの探検を始め、その最中にレンガで封印された小さなドアを発見する。 その向こう側には「もう一人のお母さん」と「もうひとりのお父さん」がいるのだが…というストーリー。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督だと後から知りましたが,それで納得する部分が多々ありました。 見ている最中も「ナイトメア…」に似てるなー,と思いながら見てました。 ということは,映像的にはあまり目を見張るところはないかも,と言ってもいいかも知れません。 それに盛り上がりが中盤直後にもあるので,何となく間延びしている間が否めません。

ただ主人公のコララインはキャラが立っているし,ダコタファニングもいい声の演技をしてると思います。 ただ近所の隣人たちのデザインはなんとなく「ナイトメア…」を思い出させるモノなので,やっぱり目新しさが感じられない気がします。

ハナシのネタに見てもいいかな,というところでしょうか。 特にチカラを入れてお薦めはしません。

モンスター Monster

シャリーズセロンが,そのきれいな外見を役に徹するために徹底的に改造(醜く)したことで話題の映画です。
実在する女性の連続殺人鬼アイリーンウォーノスを題材にした映画で,彼女の簡単な生い立ちなども含められています。

娼婦アイリーン(シャーリーズ・セロン)はある日、酒場でセルビー(クリスティーナ・リッチ)という少女と出会い、お互いに愛を感じる。 再会することを約束するがセルビーの身内に激しく反対され、セルビーは家を出る決意をする。 元々爆発的な性格のあるアイリーンは,ある日売春をしている時に,虐待され反動で相手を殺してしまう。 セルビーを失いたくない一心で殺人を繰り返しながら,お金を手に入れいくというストーリー。

「テルマアンドルイーズ」もこの人物をある程度モチーフにした映画らしいのですが,モンスターの方がより実際のケースに近いようです。 お金を得るために7人もの人を次々と殺し,それを正当化していくところがこの映画の中で一番「モンスター」を感じさせるところでした。 また全編を通してのシャリーズセロンの演技はまさに絶品です。

アイリーンがセルビーに愛を感じ,精神的に頼るというのは演技としては分かるのですが,セルビーがアイリーンに興味と愛を感じるのが,映画の中では感じられなかったのが唯一の弱点ですね。

もちろん普段は彼女はその美貌が売りなワケですが,今回の演技で完全に印象が変わりました。 僕の中では「演技派女優」のカテゴリーに入りましたね! ガールフレンドを演じるクリスチーナリッチーは,アイリーンのガールフレンドでただただアイリーンに付いて行くという役どころですが,演技的には「スリーピーホロウ」の女の子の延長といったところです。

途中アイリーンが新しい人生を踏み出そうと色々な仕事の面接を受けますが,教育がないこととその粗野な態度と言葉使いで次々に不採用になっていきます。 そして最後に行き着く先は,今まで通りの売春という行為。 アメリカのような社会では,学歴差別もありますし,また幼児虐待や幼児性愛なども問題も多く健在しています。 それらに対するアイリーンの怒りが彼女を次の殺人,そしてその正当化へと駆り立てて行くという図式です。 あまりにもアメリカの暗部をざっくりと抉りだしているので,この観点でこの映画を見ても面白いと思います。

あるブログでアイリーンウォーノスを調べた人がいるようなので,リンクを貼っておきます。
http://blog.livedoor.jp/maron_shinobu/archives/50686223.html

シャリーズセロンの演技も必見ですが,映画全体で見てもお薦めです!!!

アイズ The Eye

ジェシカアルバ主演のホラー映画(???)。
アジアで作られたホラー映画をハリウッドでリメイクしたものだそうです。 (またか…) ジェシカアルバは今までの健康的な魅力を全面には出さず,演技力で勝負といったカンジの映画です。

幼いころから目の不自由なバイオリニスト、シドニー(ジェシカ・アルバ)。 姉ヘレン(パーカー・ポージー)の勧めで角膜移植手術を受けた彼女は、心理療法士ポール(アレッサンドロ・ニヴォラ)のもとで視力を回復させていく。 しかし、マンションを徘徊(はいかい)する少年や突然襲い掛かる女性など、周囲の人には見えない不可解な光景を目にするようになり…というストーリー。

この映画で何よりも印象に残ったのは,盲目の人の世界などを本当によく勉強したんだなという点です。 水をコップに注ぐことひとつとっても,コップを抑える手の指をコップの中へ入れて,一杯になる前に指で水の水位を感じて止めるとかです。 それに視力の回復中の時期でも,医者のアドバイス(それまで耳や鼻で感じていた信号を目から受け取るようになったので,改めて何が触っても大丈夫なのかとかを学ばなくてはならない)がとても的を得ていると思いました。

映画のストーリーとしては,Xファイルチックなので,それほど真新しいとは思いませんが,最後のシーンのどんでん返しはなかなかよかったです。 それに最後のオーケストラのシーンでの終わり方もなかなかよかったですね〜。

ホラーというジャンルで語られることが多いようですが,ホラー映画だとはぜんぜん思いませんでした。 サスペンス+ドラマ,というカンジですね。 ぜんぜん期待していなかっただけに満足度大です。 お薦め!!

アイ・アム・レジェンド I am Legend

ウィルスミス主演のアイアムレジェンドです。 すっごい観たいとは思ってなかったのですが,いつか機会があれば観ようと思っていた映画です。

2012年(また2012!!),600億の人類が死滅してしまった地球にたった1人生き残った有能な科学者のロバート。 彼は究極の孤独と闘いながら愛犬サムとともに3年間もの間、ほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続け、人類再生の道を探ってきた。 彼は闇の中でしか生きられない凶暴な生物から逃げながら暮らしていた,というストーリー。

この闇の生き物というのは吸血鬼ウィルス(みたいなもの)に感染した人や動物で,やたらと凶暴になり相手をかみ殺そうとします。 知能は退化してしまうようで,異様に元気なゾンビみたいなものです。

愛犬サムがこのウィルスにやられてしまうところは,お涙頂戴の見え見えのシーンではあるものの,涙なしでは観られません。 その直後に彼が孤独に耐えられなくなっていくところのシーンは必見です。 前半は,特にこれといった出来事もなく,淡々と進んでいくのですが,他人との接触が一切ない世界では概してこんなものなのだろうと思います。

中盤で,他のキャラクターが出てくるのですが,それまでの孤独を埋め合わせるように,ロバートは八つ当たりをしてしまいます。 それまでは八つ当たりする相手すらいなかったので,ここも興味深いシーンです。

この映画,彼の境遇と誰もいないニューヨークになぜ残ろうとするのか,のたった2点で進んでいくと言ってもいいでしょう。 家族と避難するという自分だけの利益は放棄し,このウィルスを駆逐することに全てを燃やす(人類全体のためにがんばる)という姿勢,頑固さ,責任感,いいですね〜! それにラストは自分としては結構気に入ってます。

お薦めの一本!

X-ファイル 真実を求めて X-Files I want to believe

90年代を代表するアメリカンTVドラマ、Xファイルの最新映画です。

FBIのエージェントが不可解な失踪し、モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)が捜査協力を要請される。 遠視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る、というストーリー。

この映画、DVDで家で見たんですが、アメリカでの興行成績はさっぱりだったようですが、私はかなり楽しめました。 (レンタルDVDでお金がほとんどかかってないからかも) うわさ通り、低予算の映画のようで、今ハリウッドで流行りのハデなCGなどはほとんどありません。 CGはお金がかなりかかるそうです。

この映画で特に気に入った点は、スカリーの役どころとジリアンアンダーソンの演技です。 スカリーはFBIを退職し、本来の職の医者に復帰しています。 その病院では死期の近い少年の治療法に関して悩んでいて、その件をまったく知らないはずの神父が不意に放った「あきらめてはいけない」という言葉が交差していきます。

さらにはじめは捜査協力を嫌がっていたモルダーも、次第に事件解明に引きずり込まれていき、逆にその「闇」から抜けられなくなっていく、というところも興味深いです。 それは単に事件解決だけを考えてのことではなく、死んでいるはずの誘拐された姉(妹だそうです,失礼!)を探したいという気持ちが止められないという現われのようです。

ただし、Xファイルファンには受け入れられないことだと思いますが、映画を見る限りではモルダーとスカリーはデキてます。 これはそれほどファンでない自分にとってもかなり「え~??? テレビ版でくっついたのかな~」と思いました。 もともとプロデューサーのクリスカーターは、二人をくっつけることはありえない、と公言していたらしいんですが、それはどうなったんだろう? 二人はべたべたしないから、このドラマはよかったのに。

それと、最後にストーリーですが、映画にするにはちょっと規模が小さすぎるかな、と。 これならドラマスペシャルとかにした方がよかったかも。

Xファイルファンにはお勧めできませんが、そこそこ見たことがあるという人にはお勧めです。

ブラックホークダウン Black Hawk Down

リドリースコット監督の「ブラックホークダウン」です。

1993年、泥沼化する内戦を鎮圧するためソマリアに兵士を派遣したアメリカ。なかなか収束しない内戦に焦り始めた上層部は、ついに敵対するアディード政権の本拠地への奇襲作戦を決行するため特殊部隊を投入した。作戦はものの1時間足らずで終了するはずだった。しかし、敵の思わぬ逆襲に遭い、ヘリコプター“ブラックホーク”が撃墜されてしまう。敵の最前線で孤立する兵士たち。やがて、救助に向かった2機目も撃墜されてしまう。
というストーリーです。

まず見終わった直後の感想は「これってドキュメンタリーかな?」というものです。 映画としては,各キャラクターに重きを置いておらず,起きてしまった出来事をトレースしていくという「シチュエーションムービー」的な感じです。 出演している俳優もオーランドブルーム,ユアンマグレガー,エリックバナなどと豪華ですし,そこがある意味目を引くところだと思いますが,映画の大半がドンパチしているので,演技力の入り込む余地がない気がします。 これって誰が俳優してもよかったのでは?と思います。

最後に命知らずの兵隊が一人「国に帰って何のために戦うんだって聞かれたら,オレは何も返事しないだろう。 どうせ言っても戦場に行ったことのない人には分からないから。 でもあえて言うなら,隣で戦う戦友のためだ」というのが印象的ですが,このセリフがこの映画の意味を定義するものとはとても思えません。

もちろん戦争はいやですし,避けられるなら避けるべきだと思いますが(特に他人の国に頼まれもしないのに出かけていってドンパチするヤツなんかは),戦争の悲惨さを見せつければ戦争がなくなるという幼稚な考えでこの映画を作ったとも思えません。

ということで,「この映画って何がしたかった,何が言いたかったんだろう?」と思ってしまいました。 もうちょっと時間がたって,考えてみれば何か見えてくるかもしれませんが…。

ラスベガスをぶっつぶせ 21

ケビンスペイシー出演のラスベガスもの。
ラスベガスをぶっつぶせ、というタイトルはちょっと・・・。

マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。

どうやらこのストーリー、MITの学生のノンフィクションをモトに作られた映画のようです。 実際はもっと地味なものだったようですが。 このブラックジャック必勝法というのは、カードの数を数え、確立をはじき出し勝つというもののようです。

この必勝法、映画内ではほとんど説明がないため、そこからはあまりスリルやどきどきはあまり感じられませんが、教授(ケビンスペイシー)や主人公とのせめぎあいや、中盤でのチーム崩壊などが面白い。 特にケビンスペイシーのせりふで「オレたちはギャンブルはやらない。 ビジネスをしてるんだ」というものが、この映画を象徴しているかと思います。

この主人公、そもそもの動機はハーバード医大に行きたいが、学費が足りない。 (30万ドル) 資金を自分で捻出するか、奨学金をもらわないとならない。 だが奨学金には他の学生にはない人生経験に関してエッセイを書かなければならないが、彼にはそんな人生経験がない、という部分が伏線になってます。 (ちょっとネタバレ) このあたりが多少見え見えではあるものの、最後にうまく映画をまとめてます。

やっぱりケビンスペイシーはいいですね~。 彼がいなかったらたぶんこの映画、とてつもなく退屈になってたと思います。 逆に彼が出演しているから映画全体がぐっとしまっていると思います。

フツーにお勧め!

2012 2012

09年のビッグなCGパニック映画。
コマーシャルなどで見たことのある人がほとんどかと思います。

最近,一人でDVDを見る時間が少し増えたので,一人でしか見られないジャンルを観まくってます。 (ゾンビ映画,パニック映画など) でもこう立て続けに観てると「自分の趣味ってヘンなのか?」と少し思ってしまいます。 でもちゃんとドラマやコメディも観てますよ!

さて,ストーリーですが,リムジン運転手で小説家のジャクソン(ジョン・キューザック)は、子どもたちとのキャンプを楽しんでいた。ところが、軍の研究施設を偶然発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め,というもの。

まずはじめに断っておかないと行けないのは「このテの映画(特にエメリッヒ監督映画)にはマジメなストーリーは期待してはいけない」ということです。 この映画は地球上のありとあらゆるところで起きる災害から,飛行機,クルマ,自分の足などを駆使して,逃げ回るというだけの映画です。 パニック映画のあらゆる要素,飛行機,水害,地震などが全て詰め込まれています。 それにともなうCGはオタクの領域に達するほど,細部まで作り込まれています。 10ドル近く払う価値があるかは別として,大きいスクリーンで観たかったなー。

ただし演技やキャラクターなどはぜんぜんダメです。 それにトップの科学者がヘンに人権派で,逃げる時間が15分もないのに,残っている人を少しでも救出するべきだとか言い出すのは興ざめです。 彼をもっと「大多数の人を助けるための犠牲は仕方ない」としていれば,もっと映画としてはぐっと締まったと思います。 このあたりがハリウッド映画の限界かなと。

わざわざこの映画のためだけにDVDを借りにいかないくてもいいと思いますが,何かのついでであれば観てみてください。

ポセイドン Poseidon

名作「ポセイドンアドベンチャー」のリメイクです。
豪華客船,ポセインドン号の難破とそこから脱出しようとする人たちのストーリーです。

大南原の真ん中で大勢の乗客を乗せた豪華客船ポセイドン号が、異常ともいえる大波(Rogue wave)を受けて転覆する。 客船がしだいに沈んでいく中で、人々は生き延びるために懸命に手を取り合い、力を振り絞って脱出を図ろうとするというストーリー。

この映画,ぜんぜん期待をしておらず,なおかつ見始めるまでポセインドンアドベンチャーのリメイクだということも気がつきませんでした。 僕はゾンビ映画とパニック映画がけっこう好きで(もちろん他のジャンルも好きなのはたくさんありますよ,念のため),前から気になってました。 ゾンビ映画とパニック映画の共通点は「極限の状態に放り込まれた人はどう事態に対処しようとするか」という点です。

この映画,まず気がついたことは出演者が豪華!! カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサムなどが出ていてまず目を引きました。 それに脱出劇早々,自分が助かるために他人を蹴落とすという現実的なシーンもあり,なかなかハリウッド映画らしからぬ展開。 そしてもちろんCGなどを駆使した「上下逆さまになった客船」も見所です。

それに上映時間も90分前後と短く,それゆえにテンポと展開が早く,スピード感があります。 実際に遭難して似たような状況になっても,やっぱりそんなカンジなのだろうと思いました。

ただ,船が転覆する原因となった巨大な並(Rogue waveローグウェイブ)というのは,映画中ではほんの一瞬で,船長がちょこっと説明するだけです。 ただこのローグウェイブというのは,実際にもある現象だそうで,一年に一隻はこの並が原因で沈没するそうです。 原因は分からないそうですが,巨大な波が突如ひとつだけ発生するそうです。 詳しくはこちらのリンクから学者などの最新発見も併せてチェックしてみてください。

意外な掘り出しものの映画です。 もしあまり見る映画がない時には,DVDで見てみてください。

トイストーリー3予告 Toy Story3 Trailer

今年のディズニーピクサーは「トイストーリー」の最新作です。
正直,ピクサーが続編を作るのはあまり好きじゃないんですが,ついにこの予告編を観て興味が出てきました。 ちなみに「カーズ」の続編も予定されています。 続編を作るというのはピクサーの意向ではなくディズニーの方針とのことです。 やっぱりアタる映画の方がビジネスとしてはいいですもんね。

アンディが大学へ行く際に,アンディのおもちゃたちは間違って保育園のようなところへ送られてしまうようです。 そこで新しいおもちゃたちに出会うのですが,そこからアンディのところへ戻ろうと計画する,というストーリーのようです。

ちょっと「おおっ」と思ったのは,下記の予告編のちょうど48秒のところにトトロが!! ピクサーのジョンラサダーと宮崎駿は友人同士。 それもあっていたずらで入れたんでしょうね。

http://www.youtube.com/watch?v=6c3K7LhA9Yc

ダークナイト The Dark Knight

バットマンシリーズの最新作「ダークナイト」です。

ギャングがはびこるゴッサム・シティーを舞台に、ジム(ゲイリー・オールドマン)やハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマンは街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。というストーリー。

まずはじめに思った点ですが,この映画長過ぎ!!! 途中ですっかり飽きちゃいました。
次に,アメコミなんだからもっともっと楽しく行こうよ,ということです。 セリフが全開の「ビギンズ」と同じで,敢えて深い意味を持たせるようなものが多く「混沌」という言葉がこれでもかと言わんばかりに出てきます。 アメコミ映画をバカにするわけではありませんが,所詮コスプレヒーローものなんだから,もっとハデに行こうよと思ってしまいます。 それに哲学的なものを求めてるなら,本読むからいいって。 それにもっとちゃんとした哲学的な映画もあるし。

しかし前作と同様俳優陣はいいですね。
クリスチャンベールは全開よりも少し深みが出た気がしますし,ヒースリチャードはなかなかいい味出してます。 脇を固めるギャリーオールドマン,モーガンフリーマン,マイケルケーンはいいですね〜。 ただレイチェル役のマギーなんとかさんはかなりウザったいです。 前作はまだカワイイ感じを残してたのに,今作ではいきなりちょっとおばさんチックです。 (前作と今作のレイチェルの女優は交代していると思います) そのギャップにビックリしました。

この映画,よかったと言っている人も多いようですが,私としては100点中35点くらいかな。
この映画は,観なくてもぜんぜん人生損はしないという位置づけの映画です。

ヴィレッジ The Village

シックスセンスのシャマラン監督の2004年の作品。

ストーリーはこんなカンジです。
深い森に囲まれ、外界から孤立し数十人が自給自足で暮らす素朴で小さな村。そこでは皆が家族のように平和に暮らしていた。村に古くから伝わる決して森に入ってはならないという「掟」があり、村人は森の向こうにいる「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしている。それは「掟」を守る限り、森に住む「彼ら」が村の平和を破ることは無かったからである。そんな「掟」がある村に暮らす、盲目の少女アイヴィーが無口なルシアスという青年に恋をしたころから、村に異変が起こり始める…。

まずこの映画で目を引いたのは,豪華な俳優陣です。 主役の一人で寡黙な青年をジャクイーンフェニックス,ウィリアムハート,シガニーウィーバーなどなどですが,一番演技としてすごかったのは知恵おくれでお姉さんっ子の役を演じるエイドリアンブローディです。 彼がお姉さんに嫉妬し,主役のルシウスに八つ当たりをするところ(実際は八つ当たり以上のことをしますが)の演技は必見です。

映画全体としては,シャマラン節が全開で,見終わった後「面白かったのかつまらなかったのかよくわからない」という印象です。 ただし,そのヘンにある普通の映画とは違うことは間違いなく「奇妙な映画」であることは変わりませんが,雰囲気作りやストーリー作りがしっかりしていることは疑いはありません。

お薦めかと言われると難しいですね…。 時間があれば観てもいいかなと。

万歩計 10周年!

知っている人は知ってると思いますが、万歩計をいつも持ち歩いています。
これを忘れたりすると、外を裸で歩いているような気がするくらい、当たり前のアイテムになってます。

今日でなんとこの万歩計、10周年を迎えました!!

10年間の足跡は下記になります。

トータルの距離: 23,955キロ
(一日あたり 6.56キロ) うーん、あんまりたいしたことない距離ですね、こうしてみると。

トータル歩数: 319,40,000歩
(一日あたり 8750歩) こっちはまずまずですね。 特にLAでは歩くことがかなり難しいので。

この距離(24万キロ)を都市間の距離に換算してみると下記のようになりました。
NY⇔LA間を3往復
東京⇔メキシコシティ間を1往復
東京⇔マイアミ間を1往復
東京⇔シドニー間を1.5往復



ようこそゾンビランドへ Zombieland

邦題は仮のようです。 ゾンビコメディの傑作,「ショーンオブザデッド」のアメリカ版とも言えるコメディです。
ゾンビ映画の設定はいうまでもありませんが,それをばりばりにアメリカっぽくしたギャグ映画です。

主人公はちょっと几帳面なオタク大学生。 彼は自分なりにゾンビの世界(ゾンビランドと名付けている)を生き残るために,彼なりのルールを設け,それを忠実に守りながら自分の故郷をめざしている。 そこに典型的なアメリカ人(銃をガンガン打ちまくる)と自分たち以外は誰も信用しない姉妹が加わり,一緒に行動するようになる。

とにもかくにも一番ウケるのは,主人公が作ったゾンビから生き残るルール。 例えば,「必ずアタマは2度撃て」「ヒーローになろうとするな」「ツルむ相手は選べ」「クルマの後部座席は必ず確認しろ」など,ゾンビ映画の常道をしっかり逆として押さえている点です。 そして映画中でも彼がこれらを実践すると字幕スーパーでそのルールが表示され,それがコミカルで楽しい。

それと途中でビルマーレーが実名で登場するのですが,ここのシーンはかなり笑えます。

それを後半,遊園地のフリーフォールに乗っているところをゾンビに襲われるのですが,ここも思わず声を出して笑っちゃいました。

時間も90分で短いし,ハナシも完結にまとまってるし,かなりお薦めです! これは大勢でぜひ声を出して笑いながら観て欲しいですね〜。

パラノーマルアクティビティ Paranormal Activity

アメリカでも日本でも静かに長期ヒットしたオカルト映画「パラノーマルアクティビティ」。

カップルが暮らしている家。 そこでは夜な夜な怪奇な現象が起きていて,遂に男は高性能カメラをレンタルし,そこで起きている現象をつぶさに記録しようとする。 そこに写ったものは,日に日にエスカレートし,ついに…。 というストーリー。

形式としては「ブレアウィッチプロジェクト」と同じドキュメンタリー形式になっていて,臨場感がありますね。
登場人物も数人と少なく,ほとんどがカップルを中心に進みます。 怪奇現象のほとんどが夜中に起き,男が正体を突き止めようと工夫をしていきます。 そして撮影しだしてから3週間目,ついに決定的なものがカメラに…。

確かに全体的に会話や場面などが自然で,とても臨場感があります。 超常現象も結構研究してるなーという印象です。

一方,ネガティブな面もいくつかあります。
ひとつめは「あんだけ怖いメにあってるのに,寝室のドア,開けっ放しで寝るか?」ということ。
次に,エンディングですが,これだけ丁寧に作ってきて,終わりはこれ??? DVDの「もうひとつのエンディング」の方がはるかに実際にありそうなカンジです。

ですが,ここ最近のつまらないハリウッド映画からみれば,斬新な映画であることは疑いなく,面白い映画だということは間違いないでしょう。 ただちょっと評判が先攻してる気がしますが…。 他に観た人がいたら是非感想を教えてください。

ヒルズハブアイズ The Hills Have Eyes

ホラー映画「ヒルズハブアイズ」です。

家族6人とイヌ2匹でロードトリップをしている家族。 砂漠に迷い込み,そこで正体不明の一団に襲われるというもの。

結論: 面白くねーーーー!!!!

D級ホラーもいいところです。 これは絶対に観てはいけません!!!
襲う一団は,核実験で奇形化した人たちで,理由もなくただひたすら通りかかる人たちを殺し続けます。 ワケ分かんないです。
途中からは逆に主人公たちが逆襲するのですが,奇形の人たちをガンガン殺しまくりです。 これではどっちが殺人鬼か分からないです。

貴重な人生の2時間をムダにしてしまった…。

The 82nd Academy Awards

今年もアカデミー賞の季節が来ました。
毎年,2月頃から映画好きの友人の間では,どの映画,俳優などが賞を取るかと予想が始まります。 ハリウッドのコダックシアターでは,周辺を交通規制し,電車も止め,このエリア一帯はアカデミー一色になります。 とてもウチの目の前の山の向こう側で世界的な出来事が起きているとは想像できません。

昨日は,恒例になっている「オスカーパーティ」にいってきました。 15人くらいの友人で集まり,レッドカーペットから延々夜の9時までギャーギャー騒ぎながらアカデミー賞を観ます。 レッドカーペットでは,女性陣がセレブのドレスやメイクアップを批評しあい,それを横で聞きながら「女性って怖いな〜」と毎年思います。 女性の他人に対する批評は,ストレートで時には辛辣で,その歯に衣着せぬ物言いはいつもヒヤリとします(笑)。

さて肝心のアカデミーですが,今年はよけいな歌やダンスなどのパフォーマンスは以前よりぐっと減っており,特に最後のベストムービーの発表はトムハンクスがスタスタと中央で出て来て,結果を言うのみ。 これはよかったですね〜! だらだらとヘンに雰囲気を盛り上げる演出は,逆に醒めてしまいます。

ベストムービーの「ハートロッカー」たまたま2日前の金曜日に観ましたが,これはかなりいい!! くどくどと説明はしません。 ぜひぜひ観てください。 一応私のコメントはここです。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2010/03/hurt-locker.html


次に「カールじいさんの空飛ぶ家」ですが,これもぜひぜひ受賞して欲しい映画でした。 見事に音楽とベストアニメーションで受賞!!!! 他のノミネートと比べたら結果はやる前から一目瞭然だったと言ってもいいでしょう。 これも見逃せない一本でしょうね。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2009/05/up.html


とにもかくにも嬉しかったのは,アカデミー賞がまだまだ映画を見る目があることが分かったことです。
というのは,昨年の「スラムドッグ」はいい映画だったので,賞を取るのは当然として,それより前に遡ると「ベストムービー」の定義が「もっともカネを稼いだ映画」または「もっとも人気があった映画」となっていたように思います。 それに賞の選定も政治的なものが影響しているとしか思えないものもあったりと,自分の中でのアカデミーへの評価が最近かなり崩れて来ていました。

「ハートロッカー」は,ここ最近のハリウッドのつまらない映画(必要のないリメイクばかり)の流れの中で,ひときわオリジナリティとクルーの情熱が感じられる作品でした。 「アバター」はまだ観ていませんが,「アバター」に対しての人の評価は「映像はきれい」とか「CGがすごい」などというもので,好きか嫌いの両極しかなかったようです。

今年からアカデミーのベストムービーの評価方法が変わったらしく,以前はベストムービーを一本だけ選ぶという方法だったようです。 すると絶対数を獲得した映画が賞を取るわけですが,今年からランキングを1から10まで付けるとしたそうです。 そうすると,得票数の平均をもって結果が出るので,「アバター」のように評価が極端な映画の場合は,平均がぐっと下がりますが,「ハートロッカー」のような全体的にいい評価が得られる作品は平均も高目になるわけです。 これも「ハート…」には幸いしたかも知れませんね。

ま,「アバター」はいずれにしても観る気がしませんが…。

ブラックダリア Black Dahlia

実際にあった猟奇殺人事件「ブラックダリア事件」を扱った同名小説の映画化。
この著者は「LAコンフィデンシャル」を書いた人でもあり、「暗黒のLA」と称される4作品のひとつです。

ハリウッドの映画業界に入っていくことを夢にしている女性が、惨殺したいで発見される。 死体は見るも無残にぼろぼろにされ、一気にトップニュースとして騒がれる。 その事件を担当した二人の元ボクサーの刑事が、その事件にどんどんのめりこんで行くというストーリー。

後で知りましたが、この事件は実は未解決でこの映画の結末はあくまでもフィクションだったのです。 最近、「切り裂きジャック」のドキュメンタリーを見た時も思ったのですが、はっきりとした結論が分からないのであれば、自分としてはあまり興味が持てないな、と。

この二人の刑事は、この殺された女性の8ミリなどを見ているうちに、この事件と女性に取り付かれたように、事件捜査にのめりこんでいくのですが、そのあたりの描写が弱いため、なんで???と思ってしまいました。

映画としては、2人の刑事とその一人のガールフレンド、刑事が出会う女性、などと色々なキャラクターが出てくるのですが、肝心の殺人事件が置き去りになることもあり、興味をずっと惹きつけてくれません。 「殺人事件を追うミステリー」というより「2人の刑事のドラマ」という色合いが多いため、映画としては面白いのかも知れませんが、自分はかなり期待はずれでした。

LAコンフィデンシャルがすきな人は、この映画見てもいいかな???という程度です。

ハイスクールミュージカル3 High School Musical 3 Seniro Year

ハイスクールミュージカルの映画版です。 前作2作はテレビ映画の形式を取っていたので、映画は始めてです。

高校3年になり、部活も終了。 後は卒業と進学先を決めるというやっかいごとが各キャラクターの上に降りかかります。 主役のトロイ(ザックエフロン)はバスケ特待生で地元大学に進学するか、歌で演劇の方面に進むか迷い、ガールフレンドのガブリエラはスタンフォード大学のトップで入学が決定するが、離れ離れになることが怖くて言い出せない、というのが大まかなストーリー。

高校最後の年に誰もが通る悩みなどを描いているわけですが、それがこの映画のテーマではない!と言い切ってもいいでしょう。 とにかくこの映画は歌とダンスが全て!

歌は、正直かなりがっかりでした。 前2作は、終わった後もアタマの中にくどいほどに残る歌が多かったのですが、今作ではあんまり思い出せません。
逆にダンスは、前作よりもかなり派手でかっこいいダンスが全編に渡って繰り広げられます。 それにダンスシーンに入るとセット移動したりと前作にはなかった工夫も随所に見られます。

歌とダンスの両方が楽しめるのは、わがままキャラクターのシャーペイと双子の弟のライアンがメインで歌い、踊るときです。 これは前2作も同様ですが、歌の歌詞も楽しいし、ダンスなども楽しめるものが多いです。

前2作ほどのヒットにはならなかったようですが、なんとなく分かる気がします。 なぜか記憶に残りにくい映画です。

ただ、冒頭のバスケシーンの歌で、ガブリエラが急に立ち上がり「トロ~イ♪」と歌い始めるところは爆笑モノです。 必見!!

アリスインワンダーランド Alice in Wonderland

ティムバートン監督の最新作,アリスインワンダーランドです。
またまたジョニーデップ,ヘレナボナムカーターとのタッグです。

アニメ版の「不思議の国のアリス」から10数年,少女ではなく女性に成長しつつあるアリスの成長を描いた作品です。
社会的に結婚などのプレッシャーがかかり始めたアリス。 ある男性にプロポーズされた直前に,穴に落ちてしまいワンダーランドへ舞い戻ります。 そこでは赤の女王と白の女王が勢力争いをしており,予言にしるされた「アリス」が赤の女王の保つドラゴンを退治してくれると信じられていた。

オリジナルの「アリス」と登場人物は原則同じで,セリフもなぞなぞめいたものも多く,名前も普通でない名前が多いので,全部英語で理解するのはかなり難解でした。 ただLAの評論などで言われている「ストーリーのプロットが弱い」ということは全然なく,アリスの成長を核にしたストーリーはしっかりしてると思います。 はじめは受動的な態度でいるアリスも,マッドハッターや白の女王などとの出会いから,だんだんと成長していきます。

キャラクターや演技はどれもすごくいいですね。 ただジョニーデップは低いマジメな声を出すと,ジャックスパローを思い出してしまうのは自分だけでしょうか? ヘレナカーターはアタマが大きいことにコンプレックスを持つ女王を上手に演じてますね。 逆にその赤の女王の側近の騎士(クリスピングロバー)は演技へたくそですねー。 あまりに他の役者とのギャップが大きいので,逆にそれはわざとで,何かひねりがあるのかなと思ってしまいました。

CGは全般的にいいのですが,特にチェシャネコはすっごくよかったですねー。 ただワンダーランドに入った直後のCGは何か不自然さだけが異様に目立った気がします。 気にし過ぎかもしれませんが,中盤以降はすごくよかったです。 ドラゴンのCGは必見です。

これは好き嫌いがはっきりする作品だと思います。
ティムバートン,ジョニーデップ,ヘレナカーター,アンハサウェイなどが好きな方はぜひぜひ観てください。 彼らの個性が上手に引き出されています。

ハートロッカー The Hurt Locker

今週末のアカデミー賞でベストムービーにもノミネートされているハートロッカーです。
戦争を題材にした映画なのですが,女性の監督で,「アバター」のジェームズキャメロンと元夫婦だそうです。 女性監督は戦争映画を扱えないと言っているわけではなく,この映画のクオリティや視点からとても男性的な印象を受けたので,少し意外でした。

2004年のバグダッドを舞台とし,3人の爆弾処理班に配属された新しい兵隊を中心とした,バグダットの混沌の中でもがく兵隊たちを描いた作品です。 次のチームと交代するまでの1ヶ月半ほどの出来事を,主に彼の視点から描いています。

冒頭のシーンは特に印象的で,爆弾を処理する人たちの緊張や,ただ爆弾を処理するだけでなく,狙撃手がいたりリモートで爆弾を操作するのを阻止するために周囲にも気を配らなくてはならない他の兵隊のチームワークなども細かく描かれています。 新しく配属された男は,爆弾解体に関しては凄腕なのですが,チームワークや人付き合いに関してはまったく不器用です。 それが故に他のチームメートとの摩擦や,基地の近くで親しくなったイラク人の少年との交流も興味深い点です。

いくつかの見所があるのですが,冒頭のシーン,長距離狙撃のシーン,爆弾を体に巻き付けられてしまった男のシーン,最後に主人公がまだ産まれたばかりの息子に語りかけるシーンから最後のシーンへのつなぎは特に注目です。

主人公のジェームズを演じるジェレミーレナーは,先日観た「28日後…」にも出ており,ここでもゾンビから子供を守りつつ逃げる兵隊の役を好演しています。

この主人公の男のように,戦争のような究極の環境でのみ自己の存在意義というか,自分の居所をこういう場所にしか見いだせない人というのはいると思います。 いい,悪いという問題ではなく,ただ単にそういう人がいるという事実があるだけです。 またバグダットの人たちの市民から見れば,確かにアメリカ軍は邪魔に見えるでしょうし,アメリカ軍がいるからテロがなくならないのでは,という見方も成立すると思います。 ただああいう街中などで,周囲のどこから襲われるか分からないという恐怖は,その場にいたものでないと分からないだろうと思います。

これは「観るべき一本」といっていいでしょう。

シザーハンズ Edward Scissorhands

ティムバートン監督、ジョニーデップ主演のシザーハンズです。
なぜか今まで一度も観たことがありませんでした。

ある科学者が作った手がハサミでできている男と、彼が居候する家族の交流のハナシです。

そもそも「手がハサミ」という設定が面白いのですが、これって何かの物語がベースにでもなってるんでしょうか。 お化け屋敷のようなところにひとりでひっそりと暮らしている男。 彼の手はハサミになっており、それを不憫に感じた女性が自分の家で暮らすように連れ帰る。

彼の美術センスで、庭を造ったり、ペットの毛や女性の髪とカットしたりしながら、次第に友達が増えていく。 だが、ふとしたことから人々の彼に対する偏見が現れ始める、というストーリー。

いつものことながら、ティムバートンの映画は色やカラフルで分かりやすいです。 色を利用した雰囲気作りがうまいですね。 それにストーリーも斬新だし、いまどきの映画と比べてみても面白いと感じました。 それぞれのキャラクターも活きていて、全体的に躍動感を感じる映画です。

それにジョニーデップも、世間知らずのエドワードの役を上手にこなしていると思います。 一方、ヒロインのウィノナライダーは、ちょっとまだまだかな、と。 あえて言うなら今作の弱いところは、脚本ではないかと思います。

それにウィノナライダーがエドワードに最後に「愛してるわ」といい、終生彼への愛は変わらない的な終わり方をするのですが、「えぇっ? 何で彼を愛しちゃうの?」と思ってしまいます。 彼を気にかけているという複線はいっぱいあるのですが、彼を愛するというところまではちょっと説得力にかけるかな、と。

でもこれは文句なしでお勧めの一本です。

28週後... 28 Weeks Later

ホラー映画「28日後」の続編です。 登場人物的には前回からとの続きはありません。

人をゾンビと化すウィルスが蔓延して7ヶ月後,ロンドンの中心部はアメリカ軍の介入によって,再び人の住むところとなっていた。 ただ街に入るときには厳しい検疫を受け,街中にはアメリカ軍が武装し,ゾンビに目を光らせている。という設定です。

冒頭の夫婦が田舎の家で襲われるシーンはかなり興味深いです。 夫婦が隠れている家がゾンビに襲われ,妻が窮地に陥ったとき,恐ろしさのあまり夫は踵を返して逃げてしまいます。 窓から大声で助けを呼ぶ妻,それを振り切るように走って逃げる夫。 自分だったらどうするだろうと考えずにはいられません。

その後,夫は隔離されたロンドン市内に戻り,そこで疎開していた子供たち二人を迎えます。 子供たちには,お母さんはゾンビにやられて死ぬところを見たと嘘をついてしまいます。 そんな時,子供たちはゾンビの襲撃を辛くも逃れたお母さんに会います。 アメリカ軍が検疫したところ,ウィルスに感染しているけれども,何らかの理由で発症していないという特異体質だと分かります。

しかし本人は発症していないけれども,懺悔にきた夫に感染してしまい,またロンドン市内にゾンビが走り回り,アメリカ軍はついにゾンビも人間も区別なく,とにかく「駆除」するということに決定し,子供たちはゾンビと人間(アメリカ軍)から逃げることに…。

ストーリーとしては親子や家族関係を中心に描かれているので,かなりグーです。 ただグロいということはなく,親子の葛藤や,置き去りにした妻への罪悪感など上手に表現していると思います。 自分が気に入ったシーンは,アメリカ軍の狙撃手で,子供たちを逃がすために手を貸す男がいるのですが,子供たちの乗っている動かないクルマを押しがけスタートさせるために外に出るのですが,アメリカ軍に火炎放射器で焼かれるのを承知で外に飛び出すところに「男」を見ましたねー。

それに登場人物がそれぞれ死んで行くところで,あまりグジグジ引っ張らないで,サクッとやっていくところが監督の手腕として関心しました。

普段は「走るゾンビ」は邪道だと思っているのですが,(だって死体だから)今作はかなりグーです。 お姉ちゃんを演じているImogen Pootsという女の子(イモーゲンポッツって読むのかな?)は好演です。

ゾンビ系の映画が嫌いじゃなければ(条件付き)お薦めの一本!!

The Last Station (原題)

アカデミー賞に主演女優賞でノミネートされているヘレンミレンの出演作。
日本ではまだ公開は決まっていないみたいですね。

私も名前くらいは聞いたことのある「トルストイ」を題材にしたドラマです。
その数々の業績から多くの人から神のごとくあがめられているトルストイ。 そこに秘書として派遣されることになった男。 トルストイを妻として独占しようとする妻。 またトルストイを「公」の人間として多くの人間と共有しようとする男などの思惑が絡む,非常に面白い歴史ドラマです。

トルストイが作る遺書が妻や家族を第一に考えたものではなく,女性のエゴで夫を独り占めしようとする妻をヘレンミレンは好演。 男の身からすると,トルストイの立場や葛藤はよくわかりますね〜。

はじめはよくある歴史映画にあるみたいに,その人物を知っていることが前提で勧めていく形式かなと思ったのですが,あくまでも簡単な背景は途中でも折々差し込まれていて,さらに主人公の秘書の視点で勧められていくので,トルストイ自身を知らなくても十分以上に満足できる作品です。

この映画のいいところは,一にも二にも演技です。
ヘレンミレンはもちろん,トルストイを演ずるクリストファープラマー,「サイドウェイ」でもいい演技をしていたポールジアマッティ,そして秘書のジェームズマッカヴォイ。 どれも一級品の演技です。 特に秘書が,神様のようにあがめるトルストイに初めてあうシーンはものすごい演技で,彼の感激がこちらまで伝わってくるようです。

次に音楽がすごくいいですねー。 あまりドラマチックな音楽は使わず,シンプルなピアノの音を上手に使っています。 切なさなどがよく伝わるいい音楽です。

最後に一点だけ残念な点ですが,カメラワークです。 おそらく最近の映画の流行だろうと思うのですが,カメラが固定ではなく,少し微妙に動いています。 遠いショットであればそれほど気にならないのですが,アップのショットなどでは目がすごく疲れます。

映画館で見る価値ありのお薦めの一本!

カウボーイビバップ Cowboy Bebop

日本のアニメ,カウボーイビバップです。
前から見てみたいなと思ってたところ,図書館で貸し出してたので全部みてみました。

音楽がいいという評判だったのですが,これは評判通り! ジャズ,ポップス,メタル,ブルースなどなど,エピソードに合わせて色々な音楽が出てきました。

近未来の太陽系が舞台のSFで,広がり過ぎて犯罪率が高い世界で,警察は犯罪者に賞金をかけ,それを目的に犯罪者をおいかける賞金稼ぎ「カウボーイ」。 いつも腹を空かせているが腕利きの賞金稼ぎのスパイクとジェット,そして後から仲間に加わるフェイとエドの一話完結の物語です。

一話一話は面白いのですが,30分の枠におさめるために少しあっさりし過ぎているところもあり,さらに全編を通してのストーリーがほとんどないため(スパイクの過去に関してはあるが,はじめと最終話くらいだけ),なんとなく最後まで強烈に引きつけるものが足りません。

ただ,アニメーションの出来,音楽などはかなりのレベルです。 それにそれぞれのキャラクターも立ってていいですね。 フェイという借金まみれの女の賞金稼ぎはルパンの峰藤子を多少思い出させるモノもあり,よかったです。

見てよかったと思いますが,2回は見なくてもいいかな。

オー!マイ・ゴースト Ghost Town

イギリス版「Office」で有名なRicky Gervaisのコメディ。
まず邦題がヘンですよね…。

人付き合いがなにより嫌いという歯医者。 アパートの隣人に挨拶も返さず,エレベーターもさっさとドアを閉めるという変人ぶり。 ただ人付き合いが苦手というだけでなく,周囲の人に気を遣わない失礼な人。
ある時,定期検診を受けた際に,手違いで7分間だけ死んでしまう。 すぐに蘇生してことなきを得たのはいいものの,その時を境に幽霊が見え始めてしまう。 そしてその中の一人の幽霊に,彼の妻の再婚を阻止して欲しいと頼まれるが…。 というストーリー。

ストーリー自体はシックスセンスやゴーストと原則同じだと思ってもいいでしょう。 ただコメディ版というだけです。
全体としてはコミカルでクスクスと笑ってしまいます。 特に主人公の歯医者の切り返しの速さやブリティッシュなユーモアのセンスなどは笑えますね。

ただ,彼が妻と会話をしている時に,ダンナの幽霊や他の幽霊が会話にコメントを挟んだりするのですが,それがごちゃごちゃしていて「うるさい」と感じてしまいました。 それに他の幽霊も彼に頼み事をしたりしますが,あんまり死んだ人の無念さとかがいまひとつ伝わってこないかな,と。

逆に良かった点としては,NYをすごくきれいに撮っていること。 この映画を見た後,NYに行きたいなーと漠然と思いました。

次にこの自分勝手な歯医者は,幽霊が見えるし聞こえるのですが,彼らの無念を晴らすことにはまったく興味がなく,ひたすら無視し続けます。 たしかに幽霊の声が聞こえるというのは特別なチカラですが,だからといって幽霊を助ける義務はないわけです。 その視点が今までの幽霊映画にはないもので新鮮でしたね。

それと幽霊があの世に行けないのは,幽霊自身がやり残したことがあるのではなく,生きてる人たちの中に彼らの思いがこびりついているから,幽霊はあの世に行けないという考え方が,また新鮮で面白かったですね。

でもトータルでいうと,もっと頑張れた映画かなと思います。
DVDで他に何か借りる時に一緒に借りるならお薦め,という程度です。

Apology to Korea (CNN)

どうやら岡田外務大臣が韓国に対して、植民地統治時代のことに対してまた謝罪したそうですね。
CNNで見ました。

はぁ~。 いったいいつまでこの「謝罪」は続くのでしょうか。
植民地に関しては歴史的事実としてあったのでしょうし、それに対してはまったく何もいうつもりもありませんが、私のポイントとしては下記が考えられます。

1、 過去に歴代の国のリーダーが何度となく「謝罪」してるんだから、もういいだろ???ということ
2、 確か何かで読みましたが、賠償金ももう巨額なものを払ってるんだから、もういいだろ???ということ
3、 先日、ある記事で読みましたが、従軍慰安婦に関して韓国側の当事者の娘が、祖母(当人)からかなりいい扱いと給料をもらってたという証言を取ったそうです。 だからもういいだろ???ということ
3、 仮想敵国が欲しいなら北朝鮮がいるから(こっちは仮想じゃなくって本当の敵国だろうけど)もういいだろ???ということ

植民地統治は、日本だけでなく欧米もやっていたことだし、植民地イコール悪という図式はどうも単純だなと思います。 いいことだとも思いませんが・・・。 世界の成り立ちに関して「善と悪」や「加害者と被害者」という単純な観点から断罪するのはどうもね~。

もちろん、そういうことを隠れ蓑に(実際そうだと思いますが)、日本から何かしらの見返りを搾り取ってやろうとしているのであれば、それはそうとうにしたたかですので、日本の政治家は心してこれにしっかり対処して、日本の国益を守って欲しいと思います。

ちなみにCNNの記事はこちらです。
http://edition.cnn.com/2010/WORLD/asiapcf/02/11/japan.korea.apology/

When in Rome (原題)

日本では公開は未定みたいですね。 ローマでの結婚式で出会った男女が繰り広げるラブロマンスです。

妹の結婚式で来たローマ。 新郎の友人の男のひとりといい雰囲気になるのだが,ちょっとしたトラブルによりご破算に。 むしゃくしゃした主人公の女の子は「恋人の泉」で,よっぱらった勢いで泉の中のコインを拾ってそのまま持って帰って来てしまう。 帰ってきたNYでは,知らない変な男が数人彼女を愛しているといって追いかけ始める。
「恋人の泉」でコインを拾ってしまうと,そのコインを投げた人の愛の願いが,拾った人に向かってしまうという。

というラブコメディです。
声を出して笑う部分もちらほらとありますが,「え? なんだそりゃ?」と言ってしまいたくなるような変なセリフや展開も同じくらいあります。 最後の感想は「いいところとダメなところが同じくらいの数ある」というカンジです。 ポジティブとネガティブな印象がごちゃまぜなカンジでした。

キャラクターはそれぞれ個性がたっててよかったですね。 特に追いかけてくる男の中のひとりのナルシストはけっこういい味出してますね! それに主人公の男,なかなか2枚目を上手に演じてますね。 逆に主人公の女の子は,う〜ん…。 いまいちかな。

でもお金払わないでみたのはよかったです。 お金払ってみてたらちょっとハラ立つかも…。

風と共に去りぬ Gone With the Wind

今更ですが、風と共に去りぬを改めてみてみました。
前回見たときはずっと若かったせいか、あまりよさが分からなかったようです。

南北戦争で運命を大きく左右された自由奔放で美しい女性の半生がテーマです。 金持ちの家に生まれて、その美貌のおかげで言い寄る男にも事欠かない毎日。 だが、南北戦争で南軍にいたことから、どんどん生活も苦しくなっていきます。 レットバトラーといういけ好かない男と、利害関係がありながらも惹かれていきます。

以前見たときは、「このスカーレットという女、いけ好かね~!」と思ったのですが、今回は自分が少し年をとったせいか、結構納得する部分がありました。 戦争のせいで、家族全員の面倒を見ることになりますが、ひもじさには絶対泣かない!と誓うシーンが本当によかったです。

レットバトラーも、いけ好かないながらも頼りになる男を上手に演じています。 周りを固める俳優陣もそれぞれの役どころを上手にこなしていますね。

それと特に気がついたのは、風景(特に夕焼け)を上手に撮っています。 特に上の誓いのシーンやラストシーンでは、夕焼けを背に誓っている姿がとにかく力強く見えます。

ちょっと長いのが難点ですが、逆にどこかを削って短くしてしまうとダメになってしまうだろうと思います。
4時間イッキに見るのはキツイですが、半分半分に分けてみればいいでしょうね。 お勧め!!!!!

High School Musical 2 ハイスクールミュージカル2

ハイスクールミュージカル2,1が予想以上によかったので,見てしまいました。 ディズニーマジックにハマってきたかな…。

夏休みに主人公(ザックエフロン)とガールフレンド,学校の仲間たちがリゾート地でバイトをする。 だが金持ちのクラスメイトのシャーペイがザックをモノにすべく,色々と陰謀を巡らす。 大学への奨学金へのチャンスが目の前にちらつきだしたザックは,ガールフレンドやバスケ仲間の反感を買ってしまう。というハナシ。

もちろんティーンエイジャー向けのハナシなので,さわやかな青春モノです。 それが最近のハリウッド映画などと一線を画しているので,逆にそれが新鮮です。

前作もそうですが,歌とダンスはとにかく必見。 今作は1に比べると少し長い気もします。 それに個人的な好みは「学園もの」の前作なのですが,今回は学校のシーンははじめだけです。

冒頭の歌とダンスがよかったです!

Google Nexus One

グーグルが年始に発売を開始した「ネクサスワン」です。
新しいもの好きの友達が早速買って、見せてくれました。

大きさは若干iPhoneよりも小さいかなという程度。 重さもほとんど変わりません。
アプリケーションははじめから結構な数が入っているようです。

感動した機能はボイス機能です。 運転しているときのことを想定して、ダッシュボードに置くてモードを切り替えると、テキストメッセージ(スカイメール?みたいなカンジです)を声で入力できます。 周りが騒がしいと正確に入力できないのですが、それはマイクの性能がいいってことで許してあげます。
さらにボイスメールはGPSに指示を出す際にも使えます。 Google Mapで目的地を探し、声で「そこまでのルートを検索」的なこというと、検索、さらにGPSとしてナビってくれます。 これはすごかったですね~。

カメラとビデオカメラも解像度などがすごくよく、すぐにネクサスから自分のG-mailなどへ送って大画面で見られます。 カメラのフラッシュがLEDなので少し青みがかった色になってしまうのですが、ちゃんとした写真はデジカメで撮ればいいので、これはあまり気になりません。

Googleのサービスが非常に顧客の使い勝手が優先なので、すごく使いやすいという印象でした。
次に買い換えるときには第一候補ですね~!!

Hish School Musical ハイスクールミュージカル

今更ですがディズニーのハイスクールミュージカル(はじめのヤツ)を見てみました。
面白かったですよ~!

バスケ部のスターで、バスケ一筋の男の子と、理系バリバリの女の子がふとしたことで出会い、一緒に歌を歌うことになってしまった。 だがそれをきっかけに二人とも歌うことの楽しさを見つけ、それまでの道とは別の道を歩み始める、という青春ストーリー。

まずとにかく印象的なのは歌と、各俳優の初々しさ。
ミュージカル映画はフツー脈絡もなくいきなり歌いだしたりしますが、それはこの映画も同じです。 この映画は大栄ドラマなみのクサさなので、それもぜんぜん気になりません。 もしクサい映画やドラマが苦手な人は、見始める前に「ミュージカルモード」に切り替えてから見てくださいね。

ミュージカルのオーディションも、科学オリンピックも、バスケのゲームもみ~んなうまくいっちゃうところは少ししらけるかも知れませんが、それでもハッピーエンドでよかったねーと思ってしまうのはディズニーマジックでしょうか?

ハイスクールミュージカル、思ったよりもぜんぜん面白かったですよ!
ちなみに下記のビデオクリップのはじめにピアノを弾いてる女の子が一番のヒットかな。

グーグルクローム Google Chrome

グーグルの新しいブラウザ,グーグルクロームを友達から紹介されました。
とにかくページの表示が早い早い!!! 僕はWindowsとMacを持っているんですが,どちらとも即クロームに切り替えました。

Windowsの場合,体感速度でおおっ!!と思わず声に出してしまうほど早かったです。 それに今まで使っていたFire Foxとの大きな違いは,画面のレイアウトでブックマークが右側に来て操作の邪魔にならなくなったということと,ポップアップをストップした時に出る表示が画面の上に出るのではなく,画面右下にちょこっと出るだけだったことです。 たいしたことじゃないかも知れませんが,実はこれは自分にとっては結構でかいんですね。

それとURLバーがそのまま検索バーとして利用できることです。 これは以前からあった機能かも知れませんが,完全に統合されています。 なんていっても検索バー自体がもうないんですから。

スタートページはもちろん特定のページを指定することも出来ますが,デフォルトだと最もよく使うページを9つ選んでサムネイル状に表示してくれることです。 まだ使い始めたばかりなので,なんともいえませんが,かなり便利な機能かなと期待しています。

マックの方での利用ですが,Windowsほどのスピードアップは体感出来ませんでしたが,それでも早いですね!

もちろん好みもありますが,Googleはユーザーフレンドリーな製品,サービスが多いのでだんだん依存度が高まってきてます。

最後にGoogleに対してのエールですが,中国を相手に規制緩和などで交渉してますが,頑張って欲しいですねー。 正直中国のネット検閲自体はどうでもいいんですが,いち企業が一国を相手にケンカを売るっていうところがとにかく痛快です。 頑張れ!!

月に囚われた男 (Moon)

久しぶりに「いい映画を見た」と思いました。 典型的なハリウッド映画ではないので,ドラマチックな展開やハデな音楽とかはありません。 その代わりにじっくりと考えさせられながら観るような映画です。

近い将来,地球は月からエネルギー資源を調達していた。 月の資源基地で勤務する一人の男。 彼はコンピューターのアシスタントと3年間,孤独に仕事をしながら暮らしていた。 後2週間で地球に,愛する妻と産まれたばかりの娘のところに帰れるということだけを希望に頑張っていた。

だが,あまりに長期に渡る孤独のために,彼は幻覚を見始め,そのために彼は事故にあってしまう。 そしてその直後,基地内にもう一人の「誰か」がいることに気がついた。

という少しサスペンスタッチな展開です。 そのもう一人の「誰か」と主人公の男の関係が面白いです。
それに彼は,ある発見をするのですが,それを受け止める際の反応がすっごく興味深いです。 それに極限の孤独の中で「やさしく」してくれるアシスタントのコンピュータ。

か・な・り面白い映画です。 ハデさはぜんぜんありませんが,ぜひぜひ観て欲しい一本です!

ヴィクトリア女王 世紀の愛 (The Young Victoria)

若くして王位を継承したイギリスの女王ビクトリアと,彼女の夫アルバートの物語です。

若いビクトリアは経験も知識もないまま王位を継承しますが,周囲はそれを自分のいいように利用しようとする政治家ばかり。 ドイツ(だったかな?)の国王から同じ目的で派遣されたアルバートは,だんだんビクトリアに惹かれていきます。 ついに二人は結婚して,アルバートはイギリスに移り住むが…。というストーリーです。

イギリス王朝の歴史ものは,自分の経験だと恋愛ドラマに走り過ぎるきらいがあり,ちょっとさめた目で見てしまいます。 「おいおい,もうちょっと政治をしっかりやれよ!」とつい思ってしまいます。 もちろん,ヨーロッパのように各国が距離的にも近く,親戚などがお互いの国に嫁いでいたりすると,恋愛ごとも政治の道具になりかねない,ということも十分分かるのですが,映画「エリザベス」でもうごちそうさま!となったままでした。

後でヨメにいわれたのですが,あれはビクトリアとアルバートの愛の実話だから,この映画に関しては恋愛ものとして見るのが正解だよ,とのこと。 そういわれてみるとそれですんなり納得できました。

この映画で特に際立ってすごいのは出演している俳優陣です。 ちょっとしか出てこないイギリス国王や,ビクトリアの母親など,豪華俳優をどんどん使っています。

それと予告編だとなんだか必要以上にドラマチックな仕立てになっていますが,映画自体はじっくりと見せる手法です。 あまりドラマチックな派手な展開はほとんどありません。 そういう意味では現実味があっていいです。

それとこういうヨーロッパの時代ものだと,衣装がとにかく凝ってて「見てみて!」と言わんばかりになったりしますが,この映画はそれはありませんでした。

でも男性はあんまりこういう映画は好きじゃないかも知れませんね。 ちょっと派手さに欠けるので。

笑えるコマーシャル 4



説明不要ですが、ちょっと画像が粗いです。 男性が始めに手に持っているチョコレートブラウニーに注目です。

笑えるコマーシャル 3



笑えるコマーシャル ③
コンサート会場に娘と友達を送っていく父親が、小遣いを渡そうとするが・・・。

笑えるコマーシャル 2



笑えるコマーシャル ②
目の前をブンブン飛び回るハエを殺そうとして・・・。

笑えるコマーシャル 1



笑えるコマーシャルシリーズ ①です。
説明不要ですね。 タイミングが絶妙!