ヴィクトリア女王 世紀の愛 (The Young Victoria)

若くして王位を継承したイギリスの女王ビクトリアと,彼女の夫アルバートの物語です。

若いビクトリアは経験も知識もないまま王位を継承しますが,周囲はそれを自分のいいように利用しようとする政治家ばかり。 ドイツ(だったかな?)の国王から同じ目的で派遣されたアルバートは,だんだんビクトリアに惹かれていきます。 ついに二人は結婚して,アルバートはイギリスに移り住むが…。というストーリーです。

イギリス王朝の歴史ものは,自分の経験だと恋愛ドラマに走り過ぎるきらいがあり,ちょっとさめた目で見てしまいます。 「おいおい,もうちょっと政治をしっかりやれよ!」とつい思ってしまいます。 もちろん,ヨーロッパのように各国が距離的にも近く,親戚などがお互いの国に嫁いでいたりすると,恋愛ごとも政治の道具になりかねない,ということも十分分かるのですが,映画「エリザベス」でもうごちそうさま!となったままでした。

後でヨメにいわれたのですが,あれはビクトリアとアルバートの愛の実話だから,この映画に関しては恋愛ものとして見るのが正解だよ,とのこと。 そういわれてみるとそれですんなり納得できました。

この映画で特に際立ってすごいのは出演している俳優陣です。 ちょっとしか出てこないイギリス国王や,ビクトリアの母親など,豪華俳優をどんどん使っています。

それと予告編だとなんだか必要以上にドラマチックな仕立てになっていますが,映画自体はじっくりと見せる手法です。 あまりドラマチックな派手な展開はほとんどありません。 そういう意味では現実味があっていいです。

それとこういうヨーロッパの時代ものだと,衣装がとにかく凝ってて「見てみて!」と言わんばかりになったりしますが,この映画はそれはありませんでした。

でも男性はあんまりこういう映画は好きじゃないかも知れませんね。 ちょっと派手さに欠けるので。

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