28週後... 28 Weeks Later

ホラー映画「28日後」の続編です。 登場人物的には前回からとの続きはありません。

人をゾンビと化すウィルスが蔓延して7ヶ月後,ロンドンの中心部はアメリカ軍の介入によって,再び人の住むところとなっていた。 ただ街に入るときには厳しい検疫を受け,街中にはアメリカ軍が武装し,ゾンビに目を光らせている。という設定です。

冒頭の夫婦が田舎の家で襲われるシーンはかなり興味深いです。 夫婦が隠れている家がゾンビに襲われ,妻が窮地に陥ったとき,恐ろしさのあまり夫は踵を返して逃げてしまいます。 窓から大声で助けを呼ぶ妻,それを振り切るように走って逃げる夫。 自分だったらどうするだろうと考えずにはいられません。

その後,夫は隔離されたロンドン市内に戻り,そこで疎開していた子供たち二人を迎えます。 子供たちには,お母さんはゾンビにやられて死ぬところを見たと嘘をついてしまいます。 そんな時,子供たちはゾンビの襲撃を辛くも逃れたお母さんに会います。 アメリカ軍が検疫したところ,ウィルスに感染しているけれども,何らかの理由で発症していないという特異体質だと分かります。

しかし本人は発症していないけれども,懺悔にきた夫に感染してしまい,またロンドン市内にゾンビが走り回り,アメリカ軍はついにゾンビも人間も区別なく,とにかく「駆除」するということに決定し,子供たちはゾンビと人間(アメリカ軍)から逃げることに…。

ストーリーとしては親子や家族関係を中心に描かれているので,かなりグーです。 ただグロいということはなく,親子の葛藤や,置き去りにした妻への罪悪感など上手に表現していると思います。 自分が気に入ったシーンは,アメリカ軍の狙撃手で,子供たちを逃がすために手を貸す男がいるのですが,子供たちの乗っている動かないクルマを押しがけスタートさせるために外に出るのですが,アメリカ軍に火炎放射器で焼かれるのを承知で外に飛び出すところに「男」を見ましたねー。

それに登場人物がそれぞれ死んで行くところで,あまりグジグジ引っ張らないで,サクッとやっていくところが監督の手腕として関心しました。

普段は「走るゾンビ」は邪道だと思っているのですが,(だって死体だから)今作はかなりグーです。 お姉ちゃんを演じているImogen Pootsという女の子(イモーゲンポッツって読むのかな?)は好演です。

ゾンビ系の映画が嫌いじゃなければ(条件付き)お薦めの一本!!

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