The 82nd Academy Awards

今年もアカデミー賞の季節が来ました。
毎年,2月頃から映画好きの友人の間では,どの映画,俳優などが賞を取るかと予想が始まります。 ハリウッドのコダックシアターでは,周辺を交通規制し,電車も止め,このエリア一帯はアカデミー一色になります。 とてもウチの目の前の山の向こう側で世界的な出来事が起きているとは想像できません。

昨日は,恒例になっている「オスカーパーティ」にいってきました。 15人くらいの友人で集まり,レッドカーペットから延々夜の9時までギャーギャー騒ぎながらアカデミー賞を観ます。 レッドカーペットでは,女性陣がセレブのドレスやメイクアップを批評しあい,それを横で聞きながら「女性って怖いな〜」と毎年思います。 女性の他人に対する批評は,ストレートで時には辛辣で,その歯に衣着せぬ物言いはいつもヒヤリとします(笑)。

さて肝心のアカデミーですが,今年はよけいな歌やダンスなどのパフォーマンスは以前よりぐっと減っており,特に最後のベストムービーの発表はトムハンクスがスタスタと中央で出て来て,結果を言うのみ。 これはよかったですね〜! だらだらとヘンに雰囲気を盛り上げる演出は,逆に醒めてしまいます。

ベストムービーの「ハートロッカー」たまたま2日前の金曜日に観ましたが,これはかなりいい!! くどくどと説明はしません。 ぜひぜひ観てください。 一応私のコメントはここです。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2010/03/hurt-locker.html


次に「カールじいさんの空飛ぶ家」ですが,これもぜひぜひ受賞して欲しい映画でした。 見事に音楽とベストアニメーションで受賞!!!! 他のノミネートと比べたら結果はやる前から一目瞭然だったと言ってもいいでしょう。 これも見逃せない一本でしょうね。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2009/05/up.html


とにもかくにも嬉しかったのは,アカデミー賞がまだまだ映画を見る目があることが分かったことです。
というのは,昨年の「スラムドッグ」はいい映画だったので,賞を取るのは当然として,それより前に遡ると「ベストムービー」の定義が「もっともカネを稼いだ映画」または「もっとも人気があった映画」となっていたように思います。 それに賞の選定も政治的なものが影響しているとしか思えないものもあったりと,自分の中でのアカデミーへの評価が最近かなり崩れて来ていました。

「ハートロッカー」は,ここ最近のハリウッドのつまらない映画(必要のないリメイクばかり)の流れの中で,ひときわオリジナリティとクルーの情熱が感じられる作品でした。 「アバター」はまだ観ていませんが,「アバター」に対しての人の評価は「映像はきれい」とか「CGがすごい」などというもので,好きか嫌いの両極しかなかったようです。

今年からアカデミーのベストムービーの評価方法が変わったらしく,以前はベストムービーを一本だけ選ぶという方法だったようです。 すると絶対数を獲得した映画が賞を取るわけですが,今年からランキングを1から10まで付けるとしたそうです。 そうすると,得票数の平均をもって結果が出るので,「アバター」のように評価が極端な映画の場合は,平均がぐっと下がりますが,「ハートロッカー」のような全体的にいい評価が得られる作品は平均も高目になるわけです。 これも「ハート…」には幸いしたかも知れませんね。

ま,「アバター」はいずれにしても観る気がしませんが…。

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