アリスインワンダーランド Alice in Wonderland

ティムバートン監督の最新作,アリスインワンダーランドです。
またまたジョニーデップ,ヘレナボナムカーターとのタッグです。

アニメ版の「不思議の国のアリス」から10数年,少女ではなく女性に成長しつつあるアリスの成長を描いた作品です。
社会的に結婚などのプレッシャーがかかり始めたアリス。 ある男性にプロポーズされた直前に,穴に落ちてしまいワンダーランドへ舞い戻ります。 そこでは赤の女王と白の女王が勢力争いをしており,予言にしるされた「アリス」が赤の女王の保つドラゴンを退治してくれると信じられていた。

オリジナルの「アリス」と登場人物は原則同じで,セリフもなぞなぞめいたものも多く,名前も普通でない名前が多いので,全部英語で理解するのはかなり難解でした。 ただLAの評論などで言われている「ストーリーのプロットが弱い」ということは全然なく,アリスの成長を核にしたストーリーはしっかりしてると思います。 はじめは受動的な態度でいるアリスも,マッドハッターや白の女王などとの出会いから,だんだんと成長していきます。

キャラクターや演技はどれもすごくいいですね。 ただジョニーデップは低いマジメな声を出すと,ジャックスパローを思い出してしまうのは自分だけでしょうか? ヘレナカーターはアタマが大きいことにコンプレックスを持つ女王を上手に演じてますね。 逆にその赤の女王の側近の騎士(クリスピングロバー)は演技へたくそですねー。 あまりに他の役者とのギャップが大きいので,逆にそれはわざとで,何かひねりがあるのかなと思ってしまいました。

CGは全般的にいいのですが,特にチェシャネコはすっごくよかったですねー。 ただワンダーランドに入った直後のCGは何か不自然さだけが異様に目立った気がします。 気にし過ぎかもしれませんが,中盤以降はすごくよかったです。 ドラゴンのCGは必見です。

これは好き嫌いがはっきりする作品だと思います。
ティムバートン,ジョニーデップ,ヘレナカーター,アンハサウェイなどが好きな方はぜひぜひ観てください。 彼らの個性が上手に引き出されています。

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