X-ファイル 真実を求めて X-Files I want to believe

90年代を代表するアメリカンTVドラマ、Xファイルの最新映画です。

FBIのエージェントが不可解な失踪し、モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)が捜査協力を要請される。 遠視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る、というストーリー。

この映画、DVDで家で見たんですが、アメリカでの興行成績はさっぱりだったようですが、私はかなり楽しめました。 (レンタルDVDでお金がほとんどかかってないからかも) うわさ通り、低予算の映画のようで、今ハリウッドで流行りのハデなCGなどはほとんどありません。 CGはお金がかなりかかるそうです。

この映画で特に気に入った点は、スカリーの役どころとジリアンアンダーソンの演技です。 スカリーはFBIを退職し、本来の職の医者に復帰しています。 その病院では死期の近い少年の治療法に関して悩んでいて、その件をまったく知らないはずの神父が不意に放った「あきらめてはいけない」という言葉が交差していきます。

さらにはじめは捜査協力を嫌がっていたモルダーも、次第に事件解明に引きずり込まれていき、逆にその「闇」から抜けられなくなっていく、というところも興味深いです。 それは単に事件解決だけを考えてのことではなく、死んでいるはずの誘拐された姉(妹だそうです,失礼!)を探したいという気持ちが止められないという現われのようです。

ただし、Xファイルファンには受け入れられないことだと思いますが、映画を見る限りではモルダーとスカリーはデキてます。 これはそれほどファンでない自分にとってもかなり「え~??? テレビ版でくっついたのかな~」と思いました。 もともとプロデューサーのクリスカーターは、二人をくっつけることはありえない、と公言していたらしいんですが、それはどうなったんだろう? 二人はべたべたしないから、このドラマはよかったのに。

それと、最後にストーリーですが、映画にするにはちょっと規模が小さすぎるかな、と。 これならドラマスペシャルとかにした方がよかったかも。

Xファイルファンにはお勧めできませんが、そこそこ見たことがあるという人にはお勧めです。

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