オープンウォーター2 Open Water2: Adrift

少し前にこのブログにも書いたオープンウォーターの続編です。
続編といっても前回のキャラやストーリーが続くわけではなく,海に投げ出された人が何時間もかけて必死に陸地に戻る様を描く,という設定が踏襲されただけです。

1作目では,ちょっとした行き違いからスクーバダイビングをしていたカップルがボートに置き去りにされてしまうというハナシでした。 この「ちょっとした行き違い」も実話を元にしているだけあって結構納得できるような行き違いでした。

今回は,昔の仲間が誕生日パーティを新しく買ったボートですごそうと集まり,その時にハメを外して調子にのって全員海に飛び込んでしまいます。 なんとバカなことにロープやはしごをセッティングせずに,赤ん坊を残して飛び込んでしまうので,ボートは目の前にあるのに,船に戻れなくなってしまうという,これ以上無いバカな設定です。 (実話に基づいたハナシとうたっているけど,ホントにこんな事故あったのかな???)

浮き輪を足場にしてジャンプしてみたり,水着などをつなげてロープを作ったりするけど,ことごとく失敗します。 そうするうちに,ケガ人が出たりして一人また一人と人数が減っていき,最後には水恐怖症の女の子と船の持ち主(そう,この事件を引き起こした無責任キャプテンです)が残り…。

全体の感想でいうと前作の方が遥かによかったな,ということです。 典型的なハリウッド映画で,1作目では予算もなく,全体的にはしょぼいところもあるが,細かいところでの工夫のお陰ですごくいい出来になる。 だが2作目となると予算も倍増,スタッフも倍増,ただし映画会社からの口出しが多くなるため,映画としては駄作になってしまうというパターン。

この「2」でも,丸一日海に投げ出されて,夜になってしまうのだが,前作では真の闇の中で遠くの雷がひかったた時だけ,海の上の2人の様子が見えるのだが,今作では何故かどこからか光が投げかけられていてずっと何が起きているのかが分かります。 おいおい,あの闇の中での会話とかが前作の一番怖〜いところで,映画の一番いいところなのに,それがなしってか?

それと実際にその場面に遭遇してないので,自分がどう対処するかは分かりませんが,登場人物がバカすぎ…。
死んだ人間と一緒にせっかく作ったロープも海に流してしまったり,などとリストを挙げればきりがありません。

でもちょっとくだらない笑いが欲しい夜にはお薦め???かも…。 マジメに見ると絶対後でアタマにくると思います。 あくまでも「なんだよ〜,こいつらバカすぎ!」とかいうのが欲しい夜にみてください。

0 件のコメント: