ボーンアイデンティティ THE BOURNE IDENTITY

「ボーン」シリーズの第一作目。 マットデイモン主役のスパイサスペンス映画です。

ある嵐の夜、イタリアの漁船が洋上に漂う意識不明の若い男を発見する。引き上げられたその男の背中には弾痕があり、皮下にはマイクロカプセルが埋め込まれ、それにはスイスの銀行の口座番号が印されていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の名前も分からない状態だった。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるスイスの銀行に向かう。その貸金庫にはジェイソン・ボーン名義を含め6ヵ国のパスポートや大金、そして拳銃が入っていた。助けを求めてアメリカ大使館へ行くが、そこでなぜか捕らわれてしまいそうになるが、偶然出会ったマリーの協力を得てパリへと向かう、というストーリー。

謎解きの要素もありかなりぐいぐいと引っ張り込む要素もあります。
何故か「彼」の体と頭に染み付いたものが、彼を窮地から救ってくれます。 そして次々に襲ってくる暗殺者を撃退していくうちに、彼の素性が少しずつ明らかになっていきます。 このあたりのテンポやペース配分はいいですね! ストーリー作りやアクション、色々な国を股に掛けての展開は目を見張るものがあります。

残念な点は以下の2点です。
- 最後に彼を抹殺しようとする上司と対峙しますが、そのときまでずっと「彼」が記憶喪失だとは知らずに追っかけてきたにもかかわらず、あっさりとその事実を受け入れ、彼がかかわっていたミッションをぺらぺらと話し出すのは、それまでがじっくりと時間を掛けて積み上げてきていたのに、ものすごい違和感がありました。 「えっ? そんなに簡単に記憶喪失なんて作り話的なこと、信じちゃうワケ?」と。
- カーアクションがしょぼい。 ヨーロッパの街中をカーチェイスするのですが、スピード感もないし、目を見張るようなスピンターンもないし、ちょっとしょぼいかな、と。 このシーンに予算をあまり避けなかったんだろうなと思います。

ですが、全体で見ればお勧めです!

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