第9地区 District 9

2010年アカデミー賞にもノミネートされたSF作品。

ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の宇宙船が、突如南アフリカ上空に姿を現す。攻撃もしてこない彼らと人間は、共同生活をすることになる。彼らが最初に出現してから28年後、共同居住地区である第9区のスラム化により、超国家機関MNUは難民の強制収容所移住計画を立てるが、プロジェクトリーダーがふとしたことからエイリアンの血に触れてしまい・・・というストーリー。

ヨハネルブルグの上空にエイリアンの難民を乗せたUFOが来て、難民として地球に暮らすことになり、そこが南アフリカということもありアパルトヘイトをいやでも彷彿させます。 建前としては差別ない、ということで、別な地区へと移送することになるのだが、ふとしたことで人間のエイリアンたちへの差別感情が出てしまう部分は、ある意味分かりやすい語り口だとは思いますが、それでもその描写がグッドですね!

またテレビなどでもその移送プロジェクトの様子や逃亡者の様子などが放送されるのですが、これも分かりやすい語り口ですが効果てきめん。 分かっていながらも引き込まれます。

アクションのシーンや暴力のシーンは、多少過剰なので少しびっくりしました。 南アフリカのケープタウンに来週から仕事でいく用事がありますが、あれが南アフリカの現状なのか?と多少思ってしまいます。 衛生状態や貧富の差などがかなり劇中でも強調されていたように思います。

アイデアといい設定といいかなり斬新な映画です。 主人公を演じるシャールト・コプリーは初めてみましたが、か・な・りいい演技しています!! お勧めの一本!!

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