奇跡のシンフォニー August Rush

「チャーリーとチョコレート工場」の主役、フレディハイモア主演のヒューマンドラマです。

孤児院で育ったエヴァンは、まだ見ぬ両親に会えることを夢見て暮らしていた。 そして彼には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていたというストーリー。

結論から言うと、題材はすごおおおおくいいのに、実際これかよ~~~!!というカンジです。
というのは、人と人とのつながりやストーリーの流れなどがかなりおざなりで表面的にしかカバーしていないので「あれっ?この人ってどうしてバンド辞めたの?」とか「あれっ? この人なんでこんなにエヴァンによくしてあげるの?」とか、動機付けが弱い部分が多々あります。

そもそも、フィルハーモニーの花形チェリストのお母さんと、そこそこ売れてるバンドのボーカルのお父さんの出会いから、結ばれるところまで、「えええええ~~!!! なんでよ~~!!」と自然に思います。 でもそのときは「2時間の映画で時間が限られてるから仕方ないか・・・」とかなりムリに納得しました。

また最後のコンサートの場面で、エヴァンの指揮するオーケストラに導かれてお母さんとお父さんが、何千という群集の中で偶然再会するというところも、「おいおい、ちょっとできすぎじゃないか?それにエヴァン、まだ演奏中なのに後ろ向いてていいんか?」と思います。

ただし!
この映画のいいところとしては、「音」をよく捕らえているということ。 また主役のフレディ君がものすご~くいい演技をしています。 全体的に彼は音楽を演奏しているシーンではすごく楽しそうにやっているのですが、特に初めてギターに触れるシーンは心底音楽を楽しんでいるように見えました。 将来が楽しみな子役ですね!!

映画としては、うーん・・・フレディ君の卓越した演技を見たい人にはお勧めです。 また「おいおい!」と突っ込みたい気分の時にはお勧めの映画です。

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