ウィルスミス主演のアイアムレジェンドです。 すっごい観たいとは思ってなかったのですが,いつか機会があれば観ようと思っていた映画です。
2012年(また2012!!),600億の人類が死滅してしまった地球にたった1人生き残った有能な科学者のロバート。 彼は究極の孤独と闘いながら愛犬サムとともに3年間もの間、ほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続け、人類再生の道を探ってきた。 彼は闇の中でしか生きられない凶暴な生物から逃げながら暮らしていた,というストーリー。
この闇の生き物というのは吸血鬼ウィルス(みたいなもの)に感染した人や動物で,やたらと凶暴になり相手をかみ殺そうとします。 知能は退化してしまうようで,異様に元気なゾンビみたいなものです。
愛犬サムがこのウィルスにやられてしまうところは,お涙頂戴の見え見えのシーンではあるものの,涙なしでは観られません。 その直後に彼が孤独に耐えられなくなっていくところのシーンは必見です。 前半は,特にこれといった出来事もなく,淡々と進んでいくのですが,他人との接触が一切ない世界では概してこんなものなのだろうと思います。
中盤で,他のキャラクターが出てくるのですが,それまでの孤独を埋め合わせるように,ロバートは八つ当たりをしてしまいます。 それまでは八つ当たりする相手すらいなかったので,ここも興味深いシーンです。
この映画,彼の境遇と誰もいないニューヨークになぜ残ろうとするのか,のたった2点で進んでいくと言ってもいいでしょう。 家族と避難するという自分だけの利益は放棄し,このウィルスを駆逐することに全てを燃やす(人類全体のためにがんばる)という姿勢,頑固さ,責任感,いいですね〜! それにラストは自分としては結構気に入ってます。
お薦めの一本!
X-ファイル 真実を求めて X-Files I want to believe
90年代を代表するアメリカンTVドラマ、Xファイルの最新映画です。
FBIのエージェントが不可解な失踪し、モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)が捜査協力を要請される。 遠視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る、というストーリー。
この映画、DVDで家で見たんですが、アメリカでの興行成績はさっぱりだったようですが、私はかなり楽しめました。 (レンタルDVDでお金がほとんどかかってないからかも) うわさ通り、低予算の映画のようで、今ハリウッドで流行りのハデなCGなどはほとんどありません。 CGはお金がかなりかかるそうです。
この映画で特に気に入った点は、スカリーの役どころとジリアンアンダーソンの演技です。 スカリーはFBIを退職し、本来の職の医者に復帰しています。 その病院では死期の近い少年の治療法に関して悩んでいて、その件をまったく知らないはずの神父が不意に放った「あきらめてはいけない」という言葉が交差していきます。
さらにはじめは捜査協力を嫌がっていたモルダーも、次第に事件解明に引きずり込まれていき、逆にその「闇」から抜けられなくなっていく、というところも興味深いです。 それは単に事件解決だけを考えてのことではなく、死んでいるはずの誘拐された姉(妹だそうです,失礼!)を探したいという気持ちが止められないという現われのようです。
ただし、Xファイルファンには受け入れられないことだと思いますが、映画を見る限りではモルダーとスカリーはデキてます。 これはそれほどファンでない自分にとってもかなり「え~??? テレビ版でくっついたのかな~」と思いました。 もともとプロデューサーのクリスカーターは、二人をくっつけることはありえない、と公言していたらしいんですが、それはどうなったんだろう? 二人はべたべたしないから、このドラマはよかったのに。
それと、最後にストーリーですが、映画にするにはちょっと規模が小さすぎるかな、と。 これならドラマスペシャルとかにした方がよかったかも。
Xファイルファンにはお勧めできませんが、そこそこ見たことがあるという人にはお勧めです。
FBIのエージェントが不可解な失踪し、モルダー(デヴィッド・ドゥカヴニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)が捜査協力を要請される。 遠視能力で手がかりを探り当てる神父ジョーが事件解明の鍵を握っていることを知った彼らは、対立しながらもおぞましい事件の核心に迫る、というストーリー。
この映画、DVDで家で見たんですが、アメリカでの興行成績はさっぱりだったようですが、私はかなり楽しめました。 (レンタルDVDでお金がほとんどかかってないからかも) うわさ通り、低予算の映画のようで、今ハリウッドで流行りのハデなCGなどはほとんどありません。 CGはお金がかなりかかるそうです。
この映画で特に気に入った点は、スカリーの役どころとジリアンアンダーソンの演技です。 スカリーはFBIを退職し、本来の職の医者に復帰しています。 その病院では死期の近い少年の治療法に関して悩んでいて、その件をまったく知らないはずの神父が不意に放った「あきらめてはいけない」という言葉が交差していきます。
さらにはじめは捜査協力を嫌がっていたモルダーも、次第に事件解明に引きずり込まれていき、逆にその「闇」から抜けられなくなっていく、というところも興味深いです。 それは単に事件解決だけを考えてのことではなく、死んでいるはずの誘拐された姉(妹だそうです,失礼!)を探したいという気持ちが止められないという現われのようです。
ただし、Xファイルファンには受け入れられないことだと思いますが、映画を見る限りではモルダーとスカリーはデキてます。 これはそれほどファンでない自分にとってもかなり「え~??? テレビ版でくっついたのかな~」と思いました。 もともとプロデューサーのクリスカーターは、二人をくっつけることはありえない、と公言していたらしいんですが、それはどうなったんだろう? 二人はべたべたしないから、このドラマはよかったのに。
それと、最後にストーリーですが、映画にするにはちょっと規模が小さすぎるかな、と。 これならドラマスペシャルとかにした方がよかったかも。
Xファイルファンにはお勧めできませんが、そこそこ見たことがあるという人にはお勧めです。
ブラックホークダウン Black Hawk Down
リドリースコット監督の「ブラックホークダウン」です。
1993年、泥沼化する内戦を鎮圧するためソマリアに兵士を派遣したアメリカ。なかなか収束しない内戦に焦り始めた上層部は、ついに敵対するアディード政権の本拠地への奇襲作戦を決行するため特殊部隊を投入した。作戦はものの1時間足らずで終了するはずだった。しかし、敵の思わぬ逆襲に遭い、ヘリコプター“ブラックホーク”が撃墜されてしまう。敵の最前線で孤立する兵士たち。やがて、救助に向かった2機目も撃墜されてしまう。
というストーリーです。
まず見終わった直後の感想は「これってドキュメンタリーかな?」というものです。 映画としては,各キャラクターに重きを置いておらず,起きてしまった出来事をトレースしていくという「シチュエーションムービー」的な感じです。 出演している俳優もオーランドブルーム,ユアンマグレガー,エリックバナなどと豪華ですし,そこがある意味目を引くところだと思いますが,映画の大半がドンパチしているので,演技力の入り込む余地がない気がします。 これって誰が俳優してもよかったのでは?と思います。
最後に命知らずの兵隊が一人「国に帰って何のために戦うんだって聞かれたら,オレは何も返事しないだろう。 どうせ言っても戦場に行ったことのない人には分からないから。 でもあえて言うなら,隣で戦う戦友のためだ」というのが印象的ですが,このセリフがこの映画の意味を定義するものとはとても思えません。
もちろん戦争はいやですし,避けられるなら避けるべきだと思いますが(特に他人の国に頼まれもしないのに出かけていってドンパチするヤツなんかは),戦争の悲惨さを見せつければ戦争がなくなるという幼稚な考えでこの映画を作ったとも思えません。
ということで,「この映画って何がしたかった,何が言いたかったんだろう?」と思ってしまいました。 もうちょっと時間がたって,考えてみれば何か見えてくるかもしれませんが…。
1993年、泥沼化する内戦を鎮圧するためソマリアに兵士を派遣したアメリカ。なかなか収束しない内戦に焦り始めた上層部は、ついに敵対するアディード政権の本拠地への奇襲作戦を決行するため特殊部隊を投入した。作戦はものの1時間足らずで終了するはずだった。しかし、敵の思わぬ逆襲に遭い、ヘリコプター“ブラックホーク”が撃墜されてしまう。敵の最前線で孤立する兵士たち。やがて、救助に向かった2機目も撃墜されてしまう。
というストーリーです。
まず見終わった直後の感想は「これってドキュメンタリーかな?」というものです。 映画としては,各キャラクターに重きを置いておらず,起きてしまった出来事をトレースしていくという「シチュエーションムービー」的な感じです。 出演している俳優もオーランドブルーム,ユアンマグレガー,エリックバナなどと豪華ですし,そこがある意味目を引くところだと思いますが,映画の大半がドンパチしているので,演技力の入り込む余地がない気がします。 これって誰が俳優してもよかったのでは?と思います。
最後に命知らずの兵隊が一人「国に帰って何のために戦うんだって聞かれたら,オレは何も返事しないだろう。 どうせ言っても戦場に行ったことのない人には分からないから。 でもあえて言うなら,隣で戦う戦友のためだ」というのが印象的ですが,このセリフがこの映画の意味を定義するものとはとても思えません。
もちろん戦争はいやですし,避けられるなら避けるべきだと思いますが(特に他人の国に頼まれもしないのに出かけていってドンパチするヤツなんかは),戦争の悲惨さを見せつければ戦争がなくなるという幼稚な考えでこの映画を作ったとも思えません。
ということで,「この映画って何がしたかった,何が言いたかったんだろう?」と思ってしまいました。 もうちょっと時間がたって,考えてみれば何か見えてくるかもしれませんが…。
ラスベガスをぶっつぶせ 21
ケビンスペイシー出演のラスベガスもの。
ラスベガスをぶっつぶせ、というタイトルはちょっと・・・。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。
どうやらこのストーリー、MITの学生のノンフィクションをモトに作られた映画のようです。 実際はもっと地味なものだったようですが。 このブラックジャック必勝法というのは、カードの数を数え、確立をはじき出し勝つというもののようです。
この必勝法、映画内ではほとんど説明がないため、そこからはあまりスリルやどきどきはあまり感じられませんが、教授(ケビンスペイシー)や主人公とのせめぎあいや、中盤でのチーム崩壊などが面白い。 特にケビンスペイシーのせりふで「オレたちはギャンブルはやらない。 ビジネスをしてるんだ」というものが、この映画を象徴しているかと思います。
この主人公、そもそもの動機はハーバード医大に行きたいが、学費が足りない。 (30万ドル) 資金を自分で捻出するか、奨学金をもらわないとならない。 だが奨学金には他の学生にはない人生経験に関してエッセイを書かなければならないが、彼にはそんな人生経験がない、という部分が伏線になってます。 (ちょっとネタバレ) このあたりが多少見え見えではあるものの、最後にうまく映画をまとめてます。
やっぱりケビンスペイシーはいいですね~。 彼がいなかったらたぶんこの映画、とてつもなく退屈になってたと思います。 逆に彼が出演しているから映画全体がぐっとしまっていると思います。
フツーにお勧め!
ラスベガスをぶっつぶせ、というタイトルはちょっと・・・。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。
どうやらこのストーリー、MITの学生のノンフィクションをモトに作られた映画のようです。 実際はもっと地味なものだったようですが。 このブラックジャック必勝法というのは、カードの数を数え、確立をはじき出し勝つというもののようです。
この必勝法、映画内ではほとんど説明がないため、そこからはあまりスリルやどきどきはあまり感じられませんが、教授(ケビンスペイシー)や主人公とのせめぎあいや、中盤でのチーム崩壊などが面白い。 特にケビンスペイシーのせりふで「オレたちはギャンブルはやらない。 ビジネスをしてるんだ」というものが、この映画を象徴しているかと思います。
この主人公、そもそもの動機はハーバード医大に行きたいが、学費が足りない。 (30万ドル) 資金を自分で捻出するか、奨学金をもらわないとならない。 だが奨学金には他の学生にはない人生経験に関してエッセイを書かなければならないが、彼にはそんな人生経験がない、という部分が伏線になってます。 (ちょっとネタバレ) このあたりが多少見え見えではあるものの、最後にうまく映画をまとめてます。
やっぱりケビンスペイシーはいいですね~。 彼がいなかったらたぶんこの映画、とてつもなく退屈になってたと思います。 逆に彼が出演しているから映画全体がぐっとしまっていると思います。
フツーにお勧め!
2012 2012
09年のビッグなCGパニック映画。
コマーシャルなどで見たことのある人がほとんどかと思います。
最近,一人でDVDを見る時間が少し増えたので,一人でしか見られないジャンルを観まくってます。 (ゾンビ映画,パニック映画など) でもこう立て続けに観てると「自分の趣味ってヘンなのか?」と少し思ってしまいます。 でもちゃんとドラマやコメディも観てますよ!
さて,ストーリーですが,リムジン運転手で小説家のジャクソン(ジョン・キューザック)は、子どもたちとのキャンプを楽しんでいた。ところが、軍の研究施設を偶然発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め,というもの。
まずはじめに断っておかないと行けないのは「このテの映画(特にエメリッヒ監督映画)にはマジメなストーリーは期待してはいけない」ということです。 この映画は地球上のありとあらゆるところで起きる災害から,飛行機,クルマ,自分の足などを駆使して,逃げ回るというだけの映画です。 パニック映画のあらゆる要素,飛行機,水害,地震などが全て詰め込まれています。 それにともなうCGはオタクの領域に達するほど,細部まで作り込まれています。 10ドル近く払う価値があるかは別として,大きいスクリーンで観たかったなー。
ただし演技やキャラクターなどはぜんぜんダメです。 それにトップの科学者がヘンに人権派で,逃げる時間が15分もないのに,残っている人を少しでも救出するべきだとか言い出すのは興ざめです。 彼をもっと「大多数の人を助けるための犠牲は仕方ない」としていれば,もっと映画としてはぐっと締まったと思います。 このあたりがハリウッド映画の限界かなと。
わざわざこの映画のためだけにDVDを借りにいかないくてもいいと思いますが,何かのついでであれば観てみてください。
コマーシャルなどで見たことのある人がほとんどかと思います。
最近,一人でDVDを見る時間が少し増えたので,一人でしか見られないジャンルを観まくってます。 (ゾンビ映画,パニック映画など) でもこう立て続けに観てると「自分の趣味ってヘンなのか?」と少し思ってしまいます。 でもちゃんとドラマやコメディも観てますよ!
さて,ストーリーですが,リムジン運転手で小説家のジャクソン(ジョン・キューザック)は、子どもたちとのキャンプを楽しんでいた。ところが、軍の研究施設を偶然発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め,というもの。
まずはじめに断っておかないと行けないのは「このテの映画(特にエメリッヒ監督映画)にはマジメなストーリーは期待してはいけない」ということです。 この映画は地球上のありとあらゆるところで起きる災害から,飛行機,クルマ,自分の足などを駆使して,逃げ回るというだけの映画です。 パニック映画のあらゆる要素,飛行機,水害,地震などが全て詰め込まれています。 それにともなうCGはオタクの領域に達するほど,細部まで作り込まれています。 10ドル近く払う価値があるかは別として,大きいスクリーンで観たかったなー。
ただし演技やキャラクターなどはぜんぜんダメです。 それにトップの科学者がヘンに人権派で,逃げる時間が15分もないのに,残っている人を少しでも救出するべきだとか言い出すのは興ざめです。 彼をもっと「大多数の人を助けるための犠牲は仕方ない」としていれば,もっと映画としてはぐっと締まったと思います。 このあたりがハリウッド映画の限界かなと。
わざわざこの映画のためだけにDVDを借りにいかないくてもいいと思いますが,何かのついでであれば観てみてください。
ポセイドン Poseidon
名作「ポセイドンアドベンチャー」のリメイクです。
豪華客船,ポセインドン号の難破とそこから脱出しようとする人たちのストーリーです。
大南原の真ん中で大勢の乗客を乗せた豪華客船ポセイドン号が、異常ともいえる大波(Rogue wave)を受けて転覆する。 客船がしだいに沈んでいく中で、人々は生き延びるために懸命に手を取り合い、力を振り絞って脱出を図ろうとするというストーリー。
この映画,ぜんぜん期待をしておらず,なおかつ見始めるまでポセインドンアドベンチャーのリメイクだということも気がつきませんでした。 僕はゾンビ映画とパニック映画がけっこう好きで(もちろん他のジャンルも好きなのはたくさんありますよ,念のため),前から気になってました。 ゾンビ映画とパニック映画の共通点は「極限の状態に放り込まれた人はどう事態に対処しようとするか」という点です。
この映画,まず気がついたことは出演者が豪華!! カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサムなどが出ていてまず目を引きました。 それに脱出劇早々,自分が助かるために他人を蹴落とすという現実的なシーンもあり,なかなかハリウッド映画らしからぬ展開。 そしてもちろんCGなどを駆使した「上下逆さまになった客船」も見所です。
それに上映時間も90分前後と短く,それゆえにテンポと展開が早く,スピード感があります。 実際に遭難して似たような状況になっても,やっぱりそんなカンジなのだろうと思いました。
ただ,船が転覆する原因となった巨大な並(Rogue waveローグウェイブ)というのは,映画中ではほんの一瞬で,船長がちょこっと説明するだけです。 ただこのローグウェイブというのは,実際にもある現象だそうで,一年に一隻はこの並が原因で沈没するそうです。 原因は分からないそうですが,巨大な波が突如ひとつだけ発生するそうです。 詳しくはこちらのリンクから学者などの最新発見も併せてチェックしてみてください。
意外な掘り出しものの映画です。 もしあまり見る映画がない時には,DVDで見てみてください。
豪華客船,ポセインドン号の難破とそこから脱出しようとする人たちのストーリーです。
大南原の真ん中で大勢の乗客を乗せた豪華客船ポセイドン号が、異常ともいえる大波(Rogue wave)を受けて転覆する。 客船がしだいに沈んでいく中で、人々は生き延びるために懸命に手を取り合い、力を振り絞って脱出を図ろうとするというストーリー。
この映画,ぜんぜん期待をしておらず,なおかつ見始めるまでポセインドンアドベンチャーのリメイクだということも気がつきませんでした。 僕はゾンビ映画とパニック映画がけっこう好きで(もちろん他のジャンルも好きなのはたくさんありますよ,念のため),前から気になってました。 ゾンビ映画とパニック映画の共通点は「極限の状態に放り込まれた人はどう事態に対処しようとするか」という点です。
この映画,まず気がついたことは出演者が豪華!! カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサムなどが出ていてまず目を引きました。 それに脱出劇早々,自分が助かるために他人を蹴落とすという現実的なシーンもあり,なかなかハリウッド映画らしからぬ展開。 そしてもちろんCGなどを駆使した「上下逆さまになった客船」も見所です。
それに上映時間も90分前後と短く,それゆえにテンポと展開が早く,スピード感があります。 実際に遭難して似たような状況になっても,やっぱりそんなカンジなのだろうと思いました。
ただ,船が転覆する原因となった巨大な並(Rogue waveローグウェイブ)というのは,映画中ではほんの一瞬で,船長がちょこっと説明するだけです。 ただこのローグウェイブというのは,実際にもある現象だそうで,一年に一隻はこの並が原因で沈没するそうです。 原因は分からないそうですが,巨大な波が突如ひとつだけ発生するそうです。 詳しくはこちらのリンクから学者などの最新発見も併せてチェックしてみてください。
意外な掘り出しものの映画です。 もしあまり見る映画がない時には,DVDで見てみてください。
トイストーリー3予告 Toy Story3 Trailer
今年のディズニーピクサーは「トイストーリー」の最新作です。
正直,ピクサーが続編を作るのはあまり好きじゃないんですが,ついにこの予告編を観て興味が出てきました。 ちなみに「カーズ」の続編も予定されています。 続編を作るというのはピクサーの意向ではなくディズニーの方針とのことです。 やっぱりアタる映画の方がビジネスとしてはいいですもんね。
アンディが大学へ行く際に,アンディのおもちゃたちは間違って保育園のようなところへ送られてしまうようです。 そこで新しいおもちゃたちに出会うのですが,そこからアンディのところへ戻ろうと計画する,というストーリーのようです。
ちょっと「おおっ」と思ったのは,下記の予告編のちょうど48秒のところにトトロが!! ピクサーのジョンラサダーと宮崎駿は友人同士。 それもあっていたずらで入れたんでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=6c3K7LhA9Yc
正直,ピクサーが続編を作るのはあまり好きじゃないんですが,ついにこの予告編を観て興味が出てきました。 ちなみに「カーズ」の続編も予定されています。 続編を作るというのはピクサーの意向ではなくディズニーの方針とのことです。 やっぱりアタる映画の方がビジネスとしてはいいですもんね。
アンディが大学へ行く際に,アンディのおもちゃたちは間違って保育園のようなところへ送られてしまうようです。 そこで新しいおもちゃたちに出会うのですが,そこからアンディのところへ戻ろうと計画する,というストーリーのようです。
ちょっと「おおっ」と思ったのは,下記の予告編のちょうど48秒のところにトトロが!! ピクサーのジョンラサダーと宮崎駿は友人同士。 それもあっていたずらで入れたんでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=6c3K7LhA9Yc
ダークナイト The Dark Knight
バットマンシリーズの最新作「ダークナイト」です。
ギャングがはびこるゴッサム・シティーを舞台に、ジム(ゲイリー・オールドマン)やハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマンは街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。というストーリー。
まずはじめに思った点ですが,この映画長過ぎ!!! 途中ですっかり飽きちゃいました。
次に,アメコミなんだからもっともっと楽しく行こうよ,ということです。 セリフが全開の「ビギンズ」と同じで,敢えて深い意味を持たせるようなものが多く「混沌」という言葉がこれでもかと言わんばかりに出てきます。 アメコミ映画をバカにするわけではありませんが,所詮コスプレヒーローものなんだから,もっとハデに行こうよと思ってしまいます。 それに哲学的なものを求めてるなら,本読むからいいって。 それにもっとちゃんとした哲学的な映画もあるし。
しかし前作と同様俳優陣はいいですね。
クリスチャンベールは全開よりも少し深みが出た気がしますし,ヒースリチャードはなかなかいい味出してます。 脇を固めるギャリーオールドマン,モーガンフリーマン,マイケルケーンはいいですね〜。 ただレイチェル役のマギーなんとかさんはかなりウザったいです。 前作はまだカワイイ感じを残してたのに,今作ではいきなりちょっとおばさんチックです。 (前作と今作のレイチェルの女優は交代していると思います) そのギャップにビックリしました。
この映画,よかったと言っている人も多いようですが,私としては100点中35点くらいかな。
この映画は,観なくてもぜんぜん人生損はしないという位置づけの映画です。
ギャングがはびこるゴッサム・シティーを舞台に、ジム(ゲイリー・オールドマン)やハービー・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマンは街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。というストーリー。
まずはじめに思った点ですが,この映画長過ぎ!!! 途中ですっかり飽きちゃいました。
次に,アメコミなんだからもっともっと楽しく行こうよ,ということです。 セリフが全開の「ビギンズ」と同じで,敢えて深い意味を持たせるようなものが多く「混沌」という言葉がこれでもかと言わんばかりに出てきます。 アメコミ映画をバカにするわけではありませんが,所詮コスプレヒーローものなんだから,もっとハデに行こうよと思ってしまいます。 それに哲学的なものを求めてるなら,本読むからいいって。 それにもっとちゃんとした哲学的な映画もあるし。
しかし前作と同様俳優陣はいいですね。
クリスチャンベールは全開よりも少し深みが出た気がしますし,ヒースリチャードはなかなかいい味出してます。 脇を固めるギャリーオールドマン,モーガンフリーマン,マイケルケーンはいいですね〜。 ただレイチェル役のマギーなんとかさんはかなりウザったいです。 前作はまだカワイイ感じを残してたのに,今作ではいきなりちょっとおばさんチックです。 (前作と今作のレイチェルの女優は交代していると思います) そのギャップにビックリしました。
この映画,よかったと言っている人も多いようですが,私としては100点中35点くらいかな。
この映画は,観なくてもぜんぜん人生損はしないという位置づけの映画です。
ヴィレッジ The Village
シックスセンスのシャマラン監督の2004年の作品。
ストーリーはこんなカンジです。
深い森に囲まれ、外界から孤立し数十人が自給自足で暮らす素朴で小さな村。そこでは皆が家族のように平和に暮らしていた。村に古くから伝わる決して森に入ってはならないという「掟」があり、村人は森の向こうにいる「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしている。それは「掟」を守る限り、森に住む「彼ら」が村の平和を破ることは無かったからである。そんな「掟」がある村に暮らす、盲目の少女アイヴィーが無口なルシアスという青年に恋をしたころから、村に異変が起こり始める…。
まずこの映画で目を引いたのは,豪華な俳優陣です。 主役の一人で寡黙な青年をジャクイーンフェニックス,ウィリアムハート,シガニーウィーバーなどなどですが,一番演技としてすごかったのは知恵おくれでお姉さんっ子の役を演じるエイドリアンブローディです。 彼がお姉さんに嫉妬し,主役のルシウスに八つ当たりをするところ(実際は八つ当たり以上のことをしますが)の演技は必見です。
映画全体としては,シャマラン節が全開で,見終わった後「面白かったのかつまらなかったのかよくわからない」という印象です。 ただし,そのヘンにある普通の映画とは違うことは間違いなく「奇妙な映画」であることは変わりませんが,雰囲気作りやストーリー作りがしっかりしていることは疑いはありません。
お薦めかと言われると難しいですね…。 時間があれば観てもいいかなと。
ストーリーはこんなカンジです。
深い森に囲まれ、外界から孤立し数十人が自給自足で暮らす素朴で小さな村。そこでは皆が家族のように平和に暮らしていた。村に古くから伝わる決して森に入ってはならないという「掟」があり、村人は森の向こうにいる「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしている。それは「掟」を守る限り、森に住む「彼ら」が村の平和を破ることは無かったからである。そんな「掟」がある村に暮らす、盲目の少女アイヴィーが無口なルシアスという青年に恋をしたころから、村に異変が起こり始める…。
まずこの映画で目を引いたのは,豪華な俳優陣です。 主役の一人で寡黙な青年をジャクイーンフェニックス,ウィリアムハート,シガニーウィーバーなどなどですが,一番演技としてすごかったのは知恵おくれでお姉さんっ子の役を演じるエイドリアンブローディです。 彼がお姉さんに嫉妬し,主役のルシウスに八つ当たりをするところ(実際は八つ当たり以上のことをしますが)の演技は必見です。
映画全体としては,シャマラン節が全開で,見終わった後「面白かったのかつまらなかったのかよくわからない」という印象です。 ただし,そのヘンにある普通の映画とは違うことは間違いなく「奇妙な映画」であることは変わりませんが,雰囲気作りやストーリー作りがしっかりしていることは疑いはありません。
お薦めかと言われると難しいですね…。 時間があれば観てもいいかなと。
万歩計 10周年!
知っている人は知ってると思いますが、万歩計をいつも持ち歩いています。
これを忘れたりすると、外を裸で歩いているような気がするくらい、当たり前のアイテムになってます。
今日でなんとこの万歩計、10周年を迎えました!!
10年間の足跡は下記になります。
トータルの距離: 23,955キロ
(一日あたり 6.56キロ) うーん、あんまりたいしたことない距離ですね、こうしてみると。
トータル歩数: 319,40,000歩
(一日あたり 8750歩) こっちはまずまずですね。 特にLAでは歩くことがかなり難しいので。
この距離(24万キロ)を都市間の距離に換算してみると下記のようになりました。
NY⇔LA間を3往復
東京⇔メキシコシティ間を1往復
東京⇔マイアミ間を1往復
東京⇔シドニー間を1.5往復

これを忘れたりすると、外を裸で歩いているような気がするくらい、当たり前のアイテムになってます。
今日でなんとこの万歩計、10周年を迎えました!!
10年間の足跡は下記になります。
トータルの距離: 23,955キロ
(一日あたり 6.56キロ) うーん、あんまりたいしたことない距離ですね、こうしてみると。
トータル歩数: 319,40,000歩
(一日あたり 8750歩) こっちはまずまずですね。 特にLAでは歩くことがかなり難しいので。
この距離(24万キロ)を都市間の距離に換算してみると下記のようになりました。
NY⇔LA間を3往復
東京⇔メキシコシティ間を1往復
東京⇔マイアミ間を1往復
東京⇔シドニー間を1.5往復
ようこそゾンビランドへ Zombieland
邦題は仮のようです。 ゾンビコメディの傑作,「ショーンオブザデッド」のアメリカ版とも言えるコメディです。
ゾンビ映画の設定はいうまでもありませんが,それをばりばりにアメリカっぽくしたギャグ映画です。
主人公はちょっと几帳面なオタク大学生。 彼は自分なりにゾンビの世界(ゾンビランドと名付けている)を生き残るために,彼なりのルールを設け,それを忠実に守りながら自分の故郷をめざしている。 そこに典型的なアメリカ人(銃をガンガン打ちまくる)と自分たち以外は誰も信用しない姉妹が加わり,一緒に行動するようになる。
とにもかくにも一番ウケるのは,主人公が作ったゾンビから生き残るルール。 例えば,「必ずアタマは2度撃て」「ヒーローになろうとするな」「ツルむ相手は選べ」「クルマの後部座席は必ず確認しろ」など,ゾンビ映画の常道をしっかり逆として押さえている点です。 そして映画中でも彼がこれらを実践すると字幕スーパーでそのルールが表示され,それがコミカルで楽しい。
それと途中でビルマーレーが実名で登場するのですが,ここのシーンはかなり笑えます。
それを後半,遊園地のフリーフォールに乗っているところをゾンビに襲われるのですが,ここも思わず声を出して笑っちゃいました。
時間も90分で短いし,ハナシも完結にまとまってるし,かなりお薦めです! これは大勢でぜひ声を出して笑いながら観て欲しいですね〜。
ゾンビ映画の設定はいうまでもありませんが,それをばりばりにアメリカっぽくしたギャグ映画です。
主人公はちょっと几帳面なオタク大学生。 彼は自分なりにゾンビの世界(ゾンビランドと名付けている)を生き残るために,彼なりのルールを設け,それを忠実に守りながら自分の故郷をめざしている。 そこに典型的なアメリカ人(銃をガンガン打ちまくる)と自分たち以外は誰も信用しない姉妹が加わり,一緒に行動するようになる。
とにもかくにも一番ウケるのは,主人公が作ったゾンビから生き残るルール。 例えば,「必ずアタマは2度撃て」「ヒーローになろうとするな」「ツルむ相手は選べ」「クルマの後部座席は必ず確認しろ」など,ゾンビ映画の常道をしっかり逆として押さえている点です。 そして映画中でも彼がこれらを実践すると字幕スーパーでそのルールが表示され,それがコミカルで楽しい。
それと途中でビルマーレーが実名で登場するのですが,ここのシーンはかなり笑えます。
それを後半,遊園地のフリーフォールに乗っているところをゾンビに襲われるのですが,ここも思わず声を出して笑っちゃいました。
時間も90分で短いし,ハナシも完結にまとまってるし,かなりお薦めです! これは大勢でぜひ声を出して笑いながら観て欲しいですね〜。
パラノーマルアクティビティ Paranormal Activity
アメリカでも日本でも静かに長期ヒットしたオカルト映画「パラノーマルアクティビティ」。
カップルが暮らしている家。 そこでは夜な夜な怪奇な現象が起きていて,遂に男は高性能カメラをレンタルし,そこで起きている現象をつぶさに記録しようとする。 そこに写ったものは,日に日にエスカレートし,ついに…。 というストーリー。
形式としては「ブレアウィッチプロジェクト」と同じドキュメンタリー形式になっていて,臨場感がありますね。
登場人物も数人と少なく,ほとんどがカップルを中心に進みます。 怪奇現象のほとんどが夜中に起き,男が正体を突き止めようと工夫をしていきます。 そして撮影しだしてから3週間目,ついに決定的なものがカメラに…。
確かに全体的に会話や場面などが自然で,とても臨場感があります。 超常現象も結構研究してるなーという印象です。
一方,ネガティブな面もいくつかあります。
ひとつめは「あんだけ怖いメにあってるのに,寝室のドア,開けっ放しで寝るか?」ということ。
次に,エンディングですが,これだけ丁寧に作ってきて,終わりはこれ??? DVDの「もうひとつのエンディング」の方がはるかに実際にありそうなカンジです。
ですが,ここ最近のつまらないハリウッド映画からみれば,斬新な映画であることは疑いなく,面白い映画だということは間違いないでしょう。 ただちょっと評判が先攻してる気がしますが…。 他に観た人がいたら是非感想を教えてください。
カップルが暮らしている家。 そこでは夜な夜な怪奇な現象が起きていて,遂に男は高性能カメラをレンタルし,そこで起きている現象をつぶさに記録しようとする。 そこに写ったものは,日に日にエスカレートし,ついに…。 というストーリー。
形式としては「ブレアウィッチプロジェクト」と同じドキュメンタリー形式になっていて,臨場感がありますね。
登場人物も数人と少なく,ほとんどがカップルを中心に進みます。 怪奇現象のほとんどが夜中に起き,男が正体を突き止めようと工夫をしていきます。 そして撮影しだしてから3週間目,ついに決定的なものがカメラに…。
確かに全体的に会話や場面などが自然で,とても臨場感があります。 超常現象も結構研究してるなーという印象です。
一方,ネガティブな面もいくつかあります。
ひとつめは「あんだけ怖いメにあってるのに,寝室のドア,開けっ放しで寝るか?」ということ。
次に,エンディングですが,これだけ丁寧に作ってきて,終わりはこれ??? DVDの「もうひとつのエンディング」の方がはるかに実際にありそうなカンジです。
ですが,ここ最近のつまらないハリウッド映画からみれば,斬新な映画であることは疑いなく,面白い映画だということは間違いないでしょう。 ただちょっと評判が先攻してる気がしますが…。 他に観た人がいたら是非感想を教えてください。
ヒルズハブアイズ The Hills Have Eyes
ホラー映画「ヒルズハブアイズ」です。
家族6人とイヌ2匹でロードトリップをしている家族。 砂漠に迷い込み,そこで正体不明の一団に襲われるというもの。
結論: 面白くねーーーー!!!!
D級ホラーもいいところです。 これは絶対に観てはいけません!!!
襲う一団は,核実験で奇形化した人たちで,理由もなくただひたすら通りかかる人たちを殺し続けます。 ワケ分かんないです。
途中からは逆に主人公たちが逆襲するのですが,奇形の人たちをガンガン殺しまくりです。 これではどっちが殺人鬼か分からないです。
貴重な人生の2時間をムダにしてしまった…。
家族6人とイヌ2匹でロードトリップをしている家族。 砂漠に迷い込み,そこで正体不明の一団に襲われるというもの。
結論: 面白くねーーーー!!!!
D級ホラーもいいところです。 これは絶対に観てはいけません!!!
襲う一団は,核実験で奇形化した人たちで,理由もなくただひたすら通りかかる人たちを殺し続けます。 ワケ分かんないです。
途中からは逆に主人公たちが逆襲するのですが,奇形の人たちをガンガン殺しまくりです。 これではどっちが殺人鬼か分からないです。
貴重な人生の2時間をムダにしてしまった…。
The 82nd Academy Awards
今年もアカデミー賞の季節が来ました。
毎年,2月頃から映画好きの友人の間では,どの映画,俳優などが賞を取るかと予想が始まります。 ハリウッドのコダックシアターでは,周辺を交通規制し,電車も止め,このエリア一帯はアカデミー一色になります。 とてもウチの目の前の山の向こう側で世界的な出来事が起きているとは想像できません。
昨日は,恒例になっている「オスカーパーティ」にいってきました。 15人くらいの友人で集まり,レッドカーペットから延々夜の9時までギャーギャー騒ぎながらアカデミー賞を観ます。 レッドカーペットでは,女性陣がセレブのドレスやメイクアップを批評しあい,それを横で聞きながら「女性って怖いな〜」と毎年思います。 女性の他人に対する批評は,ストレートで時には辛辣で,その歯に衣着せぬ物言いはいつもヒヤリとします(笑)。
さて肝心のアカデミーですが,今年はよけいな歌やダンスなどのパフォーマンスは以前よりぐっと減っており,特に最後のベストムービーの発表はトムハンクスがスタスタと中央で出て来て,結果を言うのみ。 これはよかったですね〜! だらだらとヘンに雰囲気を盛り上げる演出は,逆に醒めてしまいます。
ベストムービーの「ハートロッカー」たまたま2日前の金曜日に観ましたが,これはかなりいい!! くどくどと説明はしません。 ぜひぜひ観てください。 一応私のコメントはここです。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2010/03/hurt-locker.html
次に「カールじいさんの空飛ぶ家」ですが,これもぜひぜひ受賞して欲しい映画でした。 見事に音楽とベストアニメーションで受賞!!!! 他のノミネートと比べたら結果はやる前から一目瞭然だったと言ってもいいでしょう。 これも見逃せない一本でしょうね。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2009/05/up.html
とにもかくにも嬉しかったのは,アカデミー賞がまだまだ映画を見る目があることが分かったことです。
というのは,昨年の「スラムドッグ」はいい映画だったので,賞を取るのは当然として,それより前に遡ると「ベストムービー」の定義が「もっともカネを稼いだ映画」または「もっとも人気があった映画」となっていたように思います。 それに賞の選定も政治的なものが影響しているとしか思えないものもあったりと,自分の中でのアカデミーへの評価が最近かなり崩れて来ていました。
「ハートロッカー」は,ここ最近のハリウッドのつまらない映画(必要のないリメイクばかり)の流れの中で,ひときわオリジナリティとクルーの情熱が感じられる作品でした。 「アバター」はまだ観ていませんが,「アバター」に対しての人の評価は「映像はきれい」とか「CGがすごい」などというもので,好きか嫌いの両極しかなかったようです。
今年からアカデミーのベストムービーの評価方法が変わったらしく,以前はベストムービーを一本だけ選ぶという方法だったようです。 すると絶対数を獲得した映画が賞を取るわけですが,今年からランキングを1から10まで付けるとしたそうです。 そうすると,得票数の平均をもって結果が出るので,「アバター」のように評価が極端な映画の場合は,平均がぐっと下がりますが,「ハートロッカー」のような全体的にいい評価が得られる作品は平均も高目になるわけです。 これも「ハート…」には幸いしたかも知れませんね。
ま,「アバター」はいずれにしても観る気がしませんが…。
毎年,2月頃から映画好きの友人の間では,どの映画,俳優などが賞を取るかと予想が始まります。 ハリウッドのコダックシアターでは,周辺を交通規制し,電車も止め,このエリア一帯はアカデミー一色になります。 とてもウチの目の前の山の向こう側で世界的な出来事が起きているとは想像できません。
昨日は,恒例になっている「オスカーパーティ」にいってきました。 15人くらいの友人で集まり,レッドカーペットから延々夜の9時までギャーギャー騒ぎながらアカデミー賞を観ます。 レッドカーペットでは,女性陣がセレブのドレスやメイクアップを批評しあい,それを横で聞きながら「女性って怖いな〜」と毎年思います。 女性の他人に対する批評は,ストレートで時には辛辣で,その歯に衣着せぬ物言いはいつもヒヤリとします(笑)。
さて肝心のアカデミーですが,今年はよけいな歌やダンスなどのパフォーマンスは以前よりぐっと減っており,特に最後のベストムービーの発表はトムハンクスがスタスタと中央で出て来て,結果を言うのみ。 これはよかったですね〜! だらだらとヘンに雰囲気を盛り上げる演出は,逆に醒めてしまいます。
ベストムービーの「ハートロッカー」たまたま2日前の金曜日に観ましたが,これはかなりいい!! くどくどと説明はしません。 ぜひぜひ観てください。 一応私のコメントはここです。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2010/03/hurt-locker.html
次に「カールじいさんの空飛ぶ家」ですが,これもぜひぜひ受賞して欲しい映画でした。 見事に音楽とベストアニメーションで受賞!!!! 他のノミネートと比べたら結果はやる前から一目瞭然だったと言ってもいいでしょう。 これも見逃せない一本でしょうね。
http://tomyam7jp.blogspot.com/2009/05/up.html
とにもかくにも嬉しかったのは,アカデミー賞がまだまだ映画を見る目があることが分かったことです。
というのは,昨年の「スラムドッグ」はいい映画だったので,賞を取るのは当然として,それより前に遡ると「ベストムービー」の定義が「もっともカネを稼いだ映画」または「もっとも人気があった映画」となっていたように思います。 それに賞の選定も政治的なものが影響しているとしか思えないものもあったりと,自分の中でのアカデミーへの評価が最近かなり崩れて来ていました。
「ハートロッカー」は,ここ最近のハリウッドのつまらない映画(必要のないリメイクばかり)の流れの中で,ひときわオリジナリティとクルーの情熱が感じられる作品でした。 「アバター」はまだ観ていませんが,「アバター」に対しての人の評価は「映像はきれい」とか「CGがすごい」などというもので,好きか嫌いの両極しかなかったようです。
今年からアカデミーのベストムービーの評価方法が変わったらしく,以前はベストムービーを一本だけ選ぶという方法だったようです。 すると絶対数を獲得した映画が賞を取るわけですが,今年からランキングを1から10まで付けるとしたそうです。 そうすると,得票数の平均をもって結果が出るので,「アバター」のように評価が極端な映画の場合は,平均がぐっと下がりますが,「ハートロッカー」のような全体的にいい評価が得られる作品は平均も高目になるわけです。 これも「ハート…」には幸いしたかも知れませんね。
ま,「アバター」はいずれにしても観る気がしませんが…。
ブラックダリア Black Dahlia
実際にあった猟奇殺人事件「ブラックダリア事件」を扱った同名小説の映画化。
この著者は「LAコンフィデンシャル」を書いた人でもあり、「暗黒のLA」と称される4作品のひとつです。
ハリウッドの映画業界に入っていくことを夢にしている女性が、惨殺したいで発見される。 死体は見るも無残にぼろぼろにされ、一気にトップニュースとして騒がれる。 その事件を担当した二人の元ボクサーの刑事が、その事件にどんどんのめりこんで行くというストーリー。
後で知りましたが、この事件は実は未解決でこの映画の結末はあくまでもフィクションだったのです。 最近、「切り裂きジャック」のドキュメンタリーを見た時も思ったのですが、はっきりとした結論が分からないのであれば、自分としてはあまり興味が持てないな、と。
この二人の刑事は、この殺された女性の8ミリなどを見ているうちに、この事件と女性に取り付かれたように、事件捜査にのめりこんでいくのですが、そのあたりの描写が弱いため、なんで???と思ってしまいました。
映画としては、2人の刑事とその一人のガールフレンド、刑事が出会う女性、などと色々なキャラクターが出てくるのですが、肝心の殺人事件が置き去りになることもあり、興味をずっと惹きつけてくれません。 「殺人事件を追うミステリー」というより「2人の刑事のドラマ」という色合いが多いため、映画としては面白いのかも知れませんが、自分はかなり期待はずれでした。
LAコンフィデンシャルがすきな人は、この映画見てもいいかな???という程度です。
この著者は「LAコンフィデンシャル」を書いた人でもあり、「暗黒のLA」と称される4作品のひとつです。
ハリウッドの映画業界に入っていくことを夢にしている女性が、惨殺したいで発見される。 死体は見るも無残にぼろぼろにされ、一気にトップニュースとして騒がれる。 その事件を担当した二人の元ボクサーの刑事が、その事件にどんどんのめりこんで行くというストーリー。
後で知りましたが、この事件は実は未解決でこの映画の結末はあくまでもフィクションだったのです。 最近、「切り裂きジャック」のドキュメンタリーを見た時も思ったのですが、はっきりとした結論が分からないのであれば、自分としてはあまり興味が持てないな、と。
この二人の刑事は、この殺された女性の8ミリなどを見ているうちに、この事件と女性に取り付かれたように、事件捜査にのめりこんでいくのですが、そのあたりの描写が弱いため、なんで???と思ってしまいました。
映画としては、2人の刑事とその一人のガールフレンド、刑事が出会う女性、などと色々なキャラクターが出てくるのですが、肝心の殺人事件が置き去りになることもあり、興味をずっと惹きつけてくれません。 「殺人事件を追うミステリー」というより「2人の刑事のドラマ」という色合いが多いため、映画としては面白いのかも知れませんが、自分はかなり期待はずれでした。
LAコンフィデンシャルがすきな人は、この映画見てもいいかな???という程度です。
ハイスクールミュージカル3 High School Musical 3 Seniro Year
ハイスクールミュージカルの映画版です。 前作2作はテレビ映画の形式を取っていたので、映画は始めてです。
高校3年になり、部活も終了。 後は卒業と進学先を決めるというやっかいごとが各キャラクターの上に降りかかります。 主役のトロイ(ザックエフロン)はバスケ特待生で地元大学に進学するか、歌で演劇の方面に進むか迷い、ガールフレンドのガブリエラはスタンフォード大学のトップで入学が決定するが、離れ離れになることが怖くて言い出せない、というのが大まかなストーリー。
高校最後の年に誰もが通る悩みなどを描いているわけですが、それがこの映画のテーマではない!と言い切ってもいいでしょう。 とにかくこの映画は歌とダンスが全て!
歌は、正直かなりがっかりでした。 前2作は、終わった後もアタマの中にくどいほどに残る歌が多かったのですが、今作ではあんまり思い出せません。
逆にダンスは、前作よりもかなり派手でかっこいいダンスが全編に渡って繰り広げられます。 それにダンスシーンに入るとセット移動したりと前作にはなかった工夫も随所に見られます。
歌とダンスの両方が楽しめるのは、わがままキャラクターのシャーペイと双子の弟のライアンがメインで歌い、踊るときです。 これは前2作も同様ですが、歌の歌詞も楽しいし、ダンスなども楽しめるものが多いです。
前2作ほどのヒットにはならなかったようですが、なんとなく分かる気がします。 なぜか記憶に残りにくい映画です。
ただ、冒頭のバスケシーンの歌で、ガブリエラが急に立ち上がり「トロ~イ♪」と歌い始めるところは爆笑モノです。 必見!!
高校3年になり、部活も終了。 後は卒業と進学先を決めるというやっかいごとが各キャラクターの上に降りかかります。 主役のトロイ(ザックエフロン)はバスケ特待生で地元大学に進学するか、歌で演劇の方面に進むか迷い、ガールフレンドのガブリエラはスタンフォード大学のトップで入学が決定するが、離れ離れになることが怖くて言い出せない、というのが大まかなストーリー。
高校最後の年に誰もが通る悩みなどを描いているわけですが、それがこの映画のテーマではない!と言い切ってもいいでしょう。 とにかくこの映画は歌とダンスが全て!
歌は、正直かなりがっかりでした。 前2作は、終わった後もアタマの中にくどいほどに残る歌が多かったのですが、今作ではあんまり思い出せません。
逆にダンスは、前作よりもかなり派手でかっこいいダンスが全編に渡って繰り広げられます。 それにダンスシーンに入るとセット移動したりと前作にはなかった工夫も随所に見られます。
歌とダンスの両方が楽しめるのは、わがままキャラクターのシャーペイと双子の弟のライアンがメインで歌い、踊るときです。 これは前2作も同様ですが、歌の歌詞も楽しいし、ダンスなども楽しめるものが多いです。
前2作ほどのヒットにはならなかったようですが、なんとなく分かる気がします。 なぜか記憶に残りにくい映画です。
ただ、冒頭のバスケシーンの歌で、ガブリエラが急に立ち上がり「トロ~イ♪」と歌い始めるところは爆笑モノです。 必見!!
アリスインワンダーランド Alice in Wonderland
ティムバートン監督の最新作,アリスインワンダーランドです。
またまたジョニーデップ,ヘレナボナムカーターとのタッグです。
アニメ版の「不思議の国のアリス」から10数年,少女ではなく女性に成長しつつあるアリスの成長を描いた作品です。
社会的に結婚などのプレッシャーがかかり始めたアリス。 ある男性にプロポーズされた直前に,穴に落ちてしまいワンダーランドへ舞い戻ります。 そこでは赤の女王と白の女王が勢力争いをしており,予言にしるされた「アリス」が赤の女王の保つドラゴンを退治してくれると信じられていた。
オリジナルの「アリス」と登場人物は原則同じで,セリフもなぞなぞめいたものも多く,名前も普通でない名前が多いので,全部英語で理解するのはかなり難解でした。 ただLAの評論などで言われている「ストーリーのプロットが弱い」ということは全然なく,アリスの成長を核にしたストーリーはしっかりしてると思います。 はじめは受動的な態度でいるアリスも,マッドハッターや白の女王などとの出会いから,だんだんと成長していきます。
キャラクターや演技はどれもすごくいいですね。 ただジョニーデップは低いマジメな声を出すと,ジャックスパローを思い出してしまうのは自分だけでしょうか? ヘレナカーターはアタマが大きいことにコンプレックスを持つ女王を上手に演じてますね。 逆にその赤の女王の側近の騎士(クリスピングロバー)は演技へたくそですねー。 あまりに他の役者とのギャップが大きいので,逆にそれはわざとで,何かひねりがあるのかなと思ってしまいました。
CGは全般的にいいのですが,特にチェシャネコはすっごくよかったですねー。 ただワンダーランドに入った直後のCGは何か不自然さだけが異様に目立った気がします。 気にし過ぎかもしれませんが,中盤以降はすごくよかったです。 ドラゴンのCGは必見です。
これは好き嫌いがはっきりする作品だと思います。
ティムバートン,ジョニーデップ,ヘレナカーター,アンハサウェイなどが好きな方はぜひぜひ観てください。 彼らの個性が上手に引き出されています。
またまたジョニーデップ,ヘレナボナムカーターとのタッグです。
アニメ版の「不思議の国のアリス」から10数年,少女ではなく女性に成長しつつあるアリスの成長を描いた作品です。
社会的に結婚などのプレッシャーがかかり始めたアリス。 ある男性にプロポーズされた直前に,穴に落ちてしまいワンダーランドへ舞い戻ります。 そこでは赤の女王と白の女王が勢力争いをしており,予言にしるされた「アリス」が赤の女王の保つドラゴンを退治してくれると信じられていた。
オリジナルの「アリス」と登場人物は原則同じで,セリフもなぞなぞめいたものも多く,名前も普通でない名前が多いので,全部英語で理解するのはかなり難解でした。 ただLAの評論などで言われている「ストーリーのプロットが弱い」ということは全然なく,アリスの成長を核にしたストーリーはしっかりしてると思います。 はじめは受動的な態度でいるアリスも,マッドハッターや白の女王などとの出会いから,だんだんと成長していきます。
キャラクターや演技はどれもすごくいいですね。 ただジョニーデップは低いマジメな声を出すと,ジャックスパローを思い出してしまうのは自分だけでしょうか? ヘレナカーターはアタマが大きいことにコンプレックスを持つ女王を上手に演じてますね。 逆にその赤の女王の側近の騎士(クリスピングロバー)は演技へたくそですねー。 あまりに他の役者とのギャップが大きいので,逆にそれはわざとで,何かひねりがあるのかなと思ってしまいました。
CGは全般的にいいのですが,特にチェシャネコはすっごくよかったですねー。 ただワンダーランドに入った直後のCGは何か不自然さだけが異様に目立った気がします。 気にし過ぎかもしれませんが,中盤以降はすごくよかったです。 ドラゴンのCGは必見です。
これは好き嫌いがはっきりする作品だと思います。
ティムバートン,ジョニーデップ,ヘレナカーター,アンハサウェイなどが好きな方はぜひぜひ観てください。 彼らの個性が上手に引き出されています。
ハートロッカー The Hurt Locker
今週末のアカデミー賞でベストムービーにもノミネートされているハートロッカーです。
戦争を題材にした映画なのですが,女性の監督で,「アバター」のジェームズキャメロンと元夫婦だそうです。 女性監督は戦争映画を扱えないと言っているわけではなく,この映画のクオリティや視点からとても男性的な印象を受けたので,少し意外でした。
2004年のバグダッドを舞台とし,3人の爆弾処理班に配属された新しい兵隊を中心とした,バグダットの混沌の中でもがく兵隊たちを描いた作品です。 次のチームと交代するまでの1ヶ月半ほどの出来事を,主に彼の視点から描いています。
冒頭のシーンは特に印象的で,爆弾を処理する人たちの緊張や,ただ爆弾を処理するだけでなく,狙撃手がいたりリモートで爆弾を操作するのを阻止するために周囲にも気を配らなくてはならない他の兵隊のチームワークなども細かく描かれています。 新しく配属された男は,爆弾解体に関しては凄腕なのですが,チームワークや人付き合いに関してはまったく不器用です。 それが故に他のチームメートとの摩擦や,基地の近くで親しくなったイラク人の少年との交流も興味深い点です。
いくつかの見所があるのですが,冒頭のシーン,長距離狙撃のシーン,爆弾を体に巻き付けられてしまった男のシーン,最後に主人公がまだ産まれたばかりの息子に語りかけるシーンから最後のシーンへのつなぎは特に注目です。
主人公のジェームズを演じるジェレミーレナーは,先日観た「28日後…」にも出ており,ここでもゾンビから子供を守りつつ逃げる兵隊の役を好演しています。
この主人公の男のように,戦争のような究極の環境でのみ自己の存在意義というか,自分の居所をこういう場所にしか見いだせない人というのはいると思います。 いい,悪いという問題ではなく,ただ単にそういう人がいるという事実があるだけです。 またバグダットの人たちの市民から見れば,確かにアメリカ軍は邪魔に見えるでしょうし,アメリカ軍がいるからテロがなくならないのでは,という見方も成立すると思います。 ただああいう街中などで,周囲のどこから襲われるか分からないという恐怖は,その場にいたものでないと分からないだろうと思います。
これは「観るべき一本」といっていいでしょう。
戦争を題材にした映画なのですが,女性の監督で,「アバター」のジェームズキャメロンと元夫婦だそうです。 女性監督は戦争映画を扱えないと言っているわけではなく,この映画のクオリティや視点からとても男性的な印象を受けたので,少し意外でした。
2004年のバグダッドを舞台とし,3人の爆弾処理班に配属された新しい兵隊を中心とした,バグダットの混沌の中でもがく兵隊たちを描いた作品です。 次のチームと交代するまでの1ヶ月半ほどの出来事を,主に彼の視点から描いています。
冒頭のシーンは特に印象的で,爆弾を処理する人たちの緊張や,ただ爆弾を処理するだけでなく,狙撃手がいたりリモートで爆弾を操作するのを阻止するために周囲にも気を配らなくてはならない他の兵隊のチームワークなども細かく描かれています。 新しく配属された男は,爆弾解体に関しては凄腕なのですが,チームワークや人付き合いに関してはまったく不器用です。 それが故に他のチームメートとの摩擦や,基地の近くで親しくなったイラク人の少年との交流も興味深い点です。
いくつかの見所があるのですが,冒頭のシーン,長距離狙撃のシーン,爆弾を体に巻き付けられてしまった男のシーン,最後に主人公がまだ産まれたばかりの息子に語りかけるシーンから最後のシーンへのつなぎは特に注目です。
主人公のジェームズを演じるジェレミーレナーは,先日観た「28日後…」にも出ており,ここでもゾンビから子供を守りつつ逃げる兵隊の役を好演しています。
この主人公の男のように,戦争のような究極の環境でのみ自己の存在意義というか,自分の居所をこういう場所にしか見いだせない人というのはいると思います。 いい,悪いという問題ではなく,ただ単にそういう人がいるという事実があるだけです。 またバグダットの人たちの市民から見れば,確かにアメリカ軍は邪魔に見えるでしょうし,アメリカ軍がいるからテロがなくならないのでは,という見方も成立すると思います。 ただああいう街中などで,周囲のどこから襲われるか分からないという恐怖は,その場にいたものでないと分からないだろうと思います。
これは「観るべき一本」といっていいでしょう。
シザーハンズ Edward Scissorhands
ティムバートン監督、ジョニーデップ主演のシザーハンズです。
なぜか今まで一度も観たことがありませんでした。
ある科学者が作った手がハサミでできている男と、彼が居候する家族の交流のハナシです。
そもそも「手がハサミ」という設定が面白いのですが、これって何かの物語がベースにでもなってるんでしょうか。 お化け屋敷のようなところにひとりでひっそりと暮らしている男。 彼の手はハサミになっており、それを不憫に感じた女性が自分の家で暮らすように連れ帰る。
彼の美術センスで、庭を造ったり、ペットの毛や女性の髪とカットしたりしながら、次第に友達が増えていく。 だが、ふとしたことから人々の彼に対する偏見が現れ始める、というストーリー。
いつものことながら、ティムバートンの映画は色やカラフルで分かりやすいです。 色を利用した雰囲気作りがうまいですね。 それにストーリーも斬新だし、いまどきの映画と比べてみても面白いと感じました。 それぞれのキャラクターも活きていて、全体的に躍動感を感じる映画です。
それにジョニーデップも、世間知らずのエドワードの役を上手にこなしていると思います。 一方、ヒロインのウィノナライダーは、ちょっとまだまだかな、と。 あえて言うなら今作の弱いところは、脚本ではないかと思います。
それにウィノナライダーがエドワードに最後に「愛してるわ」といい、終生彼への愛は変わらない的な終わり方をするのですが、「えぇっ? 何で彼を愛しちゃうの?」と思ってしまいます。 彼を気にかけているという複線はいっぱいあるのですが、彼を愛するというところまではちょっと説得力にかけるかな、と。
でもこれは文句なしでお勧めの一本です。
なぜか今まで一度も観たことがありませんでした。
ある科学者が作った手がハサミでできている男と、彼が居候する家族の交流のハナシです。
そもそも「手がハサミ」という設定が面白いのですが、これって何かの物語がベースにでもなってるんでしょうか。 お化け屋敷のようなところにひとりでひっそりと暮らしている男。 彼の手はハサミになっており、それを不憫に感じた女性が自分の家で暮らすように連れ帰る。
彼の美術センスで、庭を造ったり、ペットの毛や女性の髪とカットしたりしながら、次第に友達が増えていく。 だが、ふとしたことから人々の彼に対する偏見が現れ始める、というストーリー。
いつものことながら、ティムバートンの映画は色やカラフルで分かりやすいです。 色を利用した雰囲気作りがうまいですね。 それにストーリーも斬新だし、いまどきの映画と比べてみても面白いと感じました。 それぞれのキャラクターも活きていて、全体的に躍動感を感じる映画です。
それにジョニーデップも、世間知らずのエドワードの役を上手にこなしていると思います。 一方、ヒロインのウィノナライダーは、ちょっとまだまだかな、と。 あえて言うなら今作の弱いところは、脚本ではないかと思います。
それにウィノナライダーがエドワードに最後に「愛してるわ」といい、終生彼への愛は変わらない的な終わり方をするのですが、「えぇっ? 何で彼を愛しちゃうの?」と思ってしまいます。 彼を気にかけているという複線はいっぱいあるのですが、彼を愛するというところまではちょっと説得力にかけるかな、と。
でもこれは文句なしでお勧めの一本です。
28週後... 28 Weeks Later
ホラー映画「28日後」の続編です。 登場人物的には前回からとの続きはありません。
人をゾンビと化すウィルスが蔓延して7ヶ月後,ロンドンの中心部はアメリカ軍の介入によって,再び人の住むところとなっていた。 ただ街に入るときには厳しい検疫を受け,街中にはアメリカ軍が武装し,ゾンビに目を光らせている。という設定です。
冒頭の夫婦が田舎の家で襲われるシーンはかなり興味深いです。 夫婦が隠れている家がゾンビに襲われ,妻が窮地に陥ったとき,恐ろしさのあまり夫は踵を返して逃げてしまいます。 窓から大声で助けを呼ぶ妻,それを振り切るように走って逃げる夫。 自分だったらどうするだろうと考えずにはいられません。
その後,夫は隔離されたロンドン市内に戻り,そこで疎開していた子供たち二人を迎えます。 子供たちには,お母さんはゾンビにやられて死ぬところを見たと嘘をついてしまいます。 そんな時,子供たちはゾンビの襲撃を辛くも逃れたお母さんに会います。 アメリカ軍が検疫したところ,ウィルスに感染しているけれども,何らかの理由で発症していないという特異体質だと分かります。
しかし本人は発症していないけれども,懺悔にきた夫に感染してしまい,またロンドン市内にゾンビが走り回り,アメリカ軍はついにゾンビも人間も区別なく,とにかく「駆除」するということに決定し,子供たちはゾンビと人間(アメリカ軍)から逃げることに…。
ストーリーとしては親子や家族関係を中心に描かれているので,かなりグーです。 ただグロいということはなく,親子の葛藤や,置き去りにした妻への罪悪感など上手に表現していると思います。 自分が気に入ったシーンは,アメリカ軍の狙撃手で,子供たちを逃がすために手を貸す男がいるのですが,子供たちの乗っている動かないクルマを押しがけスタートさせるために外に出るのですが,アメリカ軍に火炎放射器で焼かれるのを承知で外に飛び出すところに「男」を見ましたねー。
それに登場人物がそれぞれ死んで行くところで,あまりグジグジ引っ張らないで,サクッとやっていくところが監督の手腕として関心しました。
普段は「走るゾンビ」は邪道だと思っているのですが,(だって死体だから)今作はかなりグーです。 お姉ちゃんを演じているImogen Pootsという女の子(イモーゲンポッツって読むのかな?)は好演です。
ゾンビ系の映画が嫌いじゃなければ(条件付き)お薦めの一本!!
人をゾンビと化すウィルスが蔓延して7ヶ月後,ロンドンの中心部はアメリカ軍の介入によって,再び人の住むところとなっていた。 ただ街に入るときには厳しい検疫を受け,街中にはアメリカ軍が武装し,ゾンビに目を光らせている。という設定です。
冒頭の夫婦が田舎の家で襲われるシーンはかなり興味深いです。 夫婦が隠れている家がゾンビに襲われ,妻が窮地に陥ったとき,恐ろしさのあまり夫は踵を返して逃げてしまいます。 窓から大声で助けを呼ぶ妻,それを振り切るように走って逃げる夫。 自分だったらどうするだろうと考えずにはいられません。
その後,夫は隔離されたロンドン市内に戻り,そこで疎開していた子供たち二人を迎えます。 子供たちには,お母さんはゾンビにやられて死ぬところを見たと嘘をついてしまいます。 そんな時,子供たちはゾンビの襲撃を辛くも逃れたお母さんに会います。 アメリカ軍が検疫したところ,ウィルスに感染しているけれども,何らかの理由で発症していないという特異体質だと分かります。
しかし本人は発症していないけれども,懺悔にきた夫に感染してしまい,またロンドン市内にゾンビが走り回り,アメリカ軍はついにゾンビも人間も区別なく,とにかく「駆除」するということに決定し,子供たちはゾンビと人間(アメリカ軍)から逃げることに…。
ストーリーとしては親子や家族関係を中心に描かれているので,かなりグーです。 ただグロいということはなく,親子の葛藤や,置き去りにした妻への罪悪感など上手に表現していると思います。 自分が気に入ったシーンは,アメリカ軍の狙撃手で,子供たちを逃がすために手を貸す男がいるのですが,子供たちの乗っている動かないクルマを押しがけスタートさせるために外に出るのですが,アメリカ軍に火炎放射器で焼かれるのを承知で外に飛び出すところに「男」を見ましたねー。
それに登場人物がそれぞれ死んで行くところで,あまりグジグジ引っ張らないで,サクッとやっていくところが監督の手腕として関心しました。
普段は「走るゾンビ」は邪道だと思っているのですが,(だって死体だから)今作はかなりグーです。 お姉ちゃんを演じているImogen Pootsという女の子(イモーゲンポッツって読むのかな?)は好演です。
ゾンビ系の映画が嫌いじゃなければ(条件付き)お薦めの一本!!
The Last Station (原題)
アカデミー賞に主演女優賞でノミネートされているヘレンミレンの出演作。
日本ではまだ公開は決まっていないみたいですね。
私も名前くらいは聞いたことのある「トルストイ」を題材にしたドラマです。
その数々の業績から多くの人から神のごとくあがめられているトルストイ。 そこに秘書として派遣されることになった男。 トルストイを妻として独占しようとする妻。 またトルストイを「公」の人間として多くの人間と共有しようとする男などの思惑が絡む,非常に面白い歴史ドラマです。
トルストイが作る遺書が妻や家族を第一に考えたものではなく,女性のエゴで夫を独り占めしようとする妻をヘレンミレンは好演。 男の身からすると,トルストイの立場や葛藤はよくわかりますね〜。
はじめはよくある歴史映画にあるみたいに,その人物を知っていることが前提で勧めていく形式かなと思ったのですが,あくまでも簡単な背景は途中でも折々差し込まれていて,さらに主人公の秘書の視点で勧められていくので,トルストイ自身を知らなくても十分以上に満足できる作品です。
この映画のいいところは,一にも二にも演技です。
ヘレンミレンはもちろん,トルストイを演ずるクリストファープラマー,「サイドウェイ」でもいい演技をしていたポールジアマッティ,そして秘書のジェームズマッカヴォイ。 どれも一級品の演技です。 特に秘書が,神様のようにあがめるトルストイに初めてあうシーンはものすごい演技で,彼の感激がこちらまで伝わってくるようです。
次に音楽がすごくいいですねー。 あまりドラマチックな音楽は使わず,シンプルなピアノの音を上手に使っています。 切なさなどがよく伝わるいい音楽です。
最後に一点だけ残念な点ですが,カメラワークです。 おそらく最近の映画の流行だろうと思うのですが,カメラが固定ではなく,少し微妙に動いています。 遠いショットであればそれほど気にならないのですが,アップのショットなどでは目がすごく疲れます。
映画館で見る価値ありのお薦めの一本!
日本ではまだ公開は決まっていないみたいですね。
私も名前くらいは聞いたことのある「トルストイ」を題材にしたドラマです。
その数々の業績から多くの人から神のごとくあがめられているトルストイ。 そこに秘書として派遣されることになった男。 トルストイを妻として独占しようとする妻。 またトルストイを「公」の人間として多くの人間と共有しようとする男などの思惑が絡む,非常に面白い歴史ドラマです。
トルストイが作る遺書が妻や家族を第一に考えたものではなく,女性のエゴで夫を独り占めしようとする妻をヘレンミレンは好演。 男の身からすると,トルストイの立場や葛藤はよくわかりますね〜。
はじめはよくある歴史映画にあるみたいに,その人物を知っていることが前提で勧めていく形式かなと思ったのですが,あくまでも簡単な背景は途中でも折々差し込まれていて,さらに主人公の秘書の視点で勧められていくので,トルストイ自身を知らなくても十分以上に満足できる作品です。
この映画のいいところは,一にも二にも演技です。
ヘレンミレンはもちろん,トルストイを演ずるクリストファープラマー,「サイドウェイ」でもいい演技をしていたポールジアマッティ,そして秘書のジェームズマッカヴォイ。 どれも一級品の演技です。 特に秘書が,神様のようにあがめるトルストイに初めてあうシーンはものすごい演技で,彼の感激がこちらまで伝わってくるようです。
次に音楽がすごくいいですねー。 あまりドラマチックな音楽は使わず,シンプルなピアノの音を上手に使っています。 切なさなどがよく伝わるいい音楽です。
最後に一点だけ残念な点ですが,カメラワークです。 おそらく最近の映画の流行だろうと思うのですが,カメラが固定ではなく,少し微妙に動いています。 遠いショットであればそれほど気にならないのですが,アップのショットなどでは目がすごく疲れます。
映画館で見る価値ありのお薦めの一本!
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