Get Smart

60年代にアメリカで作られたスパイコメディのリメイク。
(ホントにハリウッドはネタ切れですね・・・)

主演は、テレビコメディの「オフィス」(これもイギリスのコメディのリメイク)のスティーブカレルとアンハサウェイ。

夢のスパイエージェントになった男が初めてのミッションで巻き起こすドタバタコメディ。 ストーリーはぜんぜん大事じゃないです。

フツー、コメディとかだとアクションとかが少しおざなりになったりすると思いますが、ギャグと同じくらいアクションシーンがすごかったですね。 もちろんCGだと思いますが、飛行機から落ちるシーンや最後のクルマの上でのバトルシーンは必見。

スティーブカレルの真顔でいうジョークがいいですね~! もう日本では公開されていると思うので、もしDVDレンタルで見かけたら是非レンタルの候補に入れてください。

http://wwws.warnerbros.co.jp/getsmart/

LA Auto Show 2008



行ってきましたLAオートショー2008。
普段はあんまりクルマには興味はないんですが、ミニクーパーの電気自動車が展示されるということで、興味津々で行ってきました。

ミニはどうやら最初はリースのみで、1年の期間が過ぎれば買取はなしで、そのまま工場に戻され、研究ラボの方に再度入るとのこと。 一回の充電で、LAからサンフランシスコまで行けるくらいの距離は走れるようです。 もちろんミニの最大の魅力であるトルクやハンドリングの良さはそのまま残してあるようです。 ただし、LAからSFまで行ったとして、どうやって帰ってくるのかっていうのは問題です。 というのは、普通の家庭用電源では充電できず、ガレージに専用の充電施設を取り付けるからです。

他社も全てハイブリッドや水素自動車などを、コンセプトカーとして展示しており、おなじみのフェラーリやオースチンマーティンなどのスーパーカーはそんなものは気にもかけず、いつもどーりの展示でした。

アメリカや日本のカーメーカーは、上記のとおりハイブリッドなどの新世代のクルマを展示していますが、正直いってまだまだ前途多難です。 やはり家庭でのインフラが整っていたとしても、外の充電などの施設がぜんぜんなかったり、価格がものすごく高かったり、と市場に出るにはまだまだの感があります。

仮に後2,3年で実用レベルまで行ったとしても、その後にブルーレイvsHDDVDのようなデファクトスタンダードをめぐる戦いなどもあると思いますので、実際に家庭に普及したり市場に出回ったりするのは、5年10年はラクにかかるかもしれませんね。

でもミニはカッコよかったですよ~。

Bolt

ディズニーCGアニメの最新作。 (ピクサーのCGとは異なる)

飼い主とともにテレビのアクションショーで有名な犬(ボルト)が、ふとしたことで飼い主と離れていまい、飼い主の下へ戻るというストーリー。 ストーリーとしてはあまり目新しいところはないのですが、この犬は、テレビセットの中で「スーパーヒーロー犬」として育ったので、自分にスーパーヒーローとしてのチカラが本当にあると信じているところが、このストーリーに面白みを添えています。

LAのハリウッドからNYへ移動してしまい、そこでネコ(ボルトはこのネコを悪者のネコと勘違いしている)とボールの中に住んでいるハムスターと一緒に旅します。 そこで初めて外の世界に出たボルトは、いろいろなことを学びながら、ハリウッドへとひたすら進みます。

正直なところ、今回のこのボルトでは最近のディズニーの評価を改めざるを得ませんでした。 最近のディズニーCGアニメでは(ピクサーアニメを除く)、ストーリー的なところや細かい点などは全てぞんざいに扱われており、ひたすら「ゆかいな仲間たち」を中心としたドタバタコメディーに終始していたからです。 (チキン○トルとか、ルイスと○○泥棒とか)

ですが、本作ではストーリーはシンプルですが、細かいところや脇役も含めた各登場キャラクターの作りこみがしっかりなされており、ディズニーならではの親子で楽しめるアニメの原点に戻ったともいうべき作品となっています。

個人的には、飼い主のエージェントやハトが、今のハリウッドのショービジネス業界の業界人を徹底的に描写していてよかったですね。 それ以外でもいくつかの箇所で、周りの子供と一緒に声を出して一緒に笑ってしまいました。

最後に残念な点ですが、映画は非常にいい出来だったにもかかわらず、予告編やポスターなどのマーケティング的な側面が、ぜんぜんその良さを表現できていない点です。 これじゃあ呼べる客も呼べませんね~。 これはWall Eにも言える点で、ディズニーの今の最大の弱点でしょうね。

この映画、子供がいる親にはお勧めの一本!!!!!!!!!!
http://disney.go.com/disneypictures/bolt/

007 Casino Royal

先日、慰めの報酬を見たので、ついでにDVDでカジノロワイヤルを見てみました。
以前、映画館で見たのですが、一応続きものなので再確認です。

この映画はジェームズボンドが007の称号をもらう(つまり昇進)するところから始まります。
巨額の金がうごくポーカー大会で、悪者をポーカーでやっつける、というところが最大の山場でしょうか。
でも(ネタバレ)、スカンピンに負けるんですよね。 うぬぼれてるから。 それをヴェスパーにもとがめられます。 そこでアメリカに金を借りるというところが、今の金融事情とまったく逆で面白い!

「慰めの…」と同じで、粗野で暴力的なところはまったく同じです。 服のセンスやジョークなどは同じボンドとは思えない。 人によっては、そんなヤツが後のおしゃれなボンドに、どう変わっていくかが面白いというかも知れませんが、自分はそんなことはどうでもいいです。 あまりに正反対すぎて同じ人物とは思えないんですよね・・・。

ただし、「慰めの…」と比べると、こちらの方がまだまだ興味深い会話などがあり、また心臓蘇生装置のようなちょっとした小物も出てくるので、ぎりぎりボンドムービーらしさが残っています。

「慰めの…」で焦点があたる「Quantamクワンタム?」という悪の組織が少し垣間見られます。 「慰めの…」でこの組織が壊滅されるわけでもないので、3作目もQuantamが悪の組織で、続き物か???
まぁ、この映画はよしとしましょう、というレベルですかね。
http://www.so-net.ne.jp/movie/sonypictures/homevideo/casinoroyale/

007 Quantum Of Solace

007シリーズの最新作、「慰めの報酬」です。
日本語でのサブタイトルは20年ぶりだそうですね。

主演は、前回と同じくダニエルクレイグ。
結論から言いますと、007シリーズとしてではなく、フツーのアクション映画としてならおすすめです。
冒頭のカーチェイスのシーンや、イタリアの町中を走り回るシーン、空中でロープに逆さ吊りになるアクションシーンなどはすごいです!!

ボンドムービーとしては、これ以上がっかりしたことはありませんね、残念ながら…。
理由としては…
- かっこいい時計などの小道具が一切ない
- キザっぽいかっこいいセリフもほとんどない
- 戦ったシーンの後などに、ネクタイをくくっと直すようなだて男チックさもない
- アジのある脇役がカットされている (秘書のマネーペニーや小道具担当のおじさんもいない)
- 敵の悪の組織のやる「悪いこと」が妙に現代的で現実的。 今までは悪の組織は、人工衛星のレーザービームや核爆弾とかで世界を征服する、といったものが多かったわけですが、今回は妙に現実的。

つまりボンドムービーをボンドムービーたらしめる要素がほとんど削られているワケです。 決め台詞の「Bond, James Bond」というセリフさえないんです。
ストーリーは前作「カジノロイヤル」の続きで、前作で死んだヴェスパーの敵を探すと同時に、敵の組織を追いかける、というもの。

カジノロイヤル以前のボンド像では、「復讐」なんてなまなましいものは、スタイリッシュなボンドには合わないと思うんですが、一人の女性にこだわり、復讐をしたがる、という別人のようなボンドになっています。
またタキシードなどを来てカッコ良く決めてはいるものの、敵らしい人がいると即ボコボコにして殺し、ドアのノブを片手で引きちぎり、一般人のクルマなどを平気で盗み、とかなりの「野蛮人」です。

カジノロイヤルと今回のものは、時代的にすべてのシリーズの前にくるものなのですが、この野蛮人が後のボンド(ピアースブロスナンが一番イメージにあっていると思いますが)になるとはどうしても思えません。

最後にもう一度言いますが、フツーのアクション映画としてならばおすすめ。 ボンド映画としては失格、というところです。 アクション映画好きならばぜひ見てください。 ボンド映画ファンならば見ない方がいいでしょう。

Run Fatboy Run

ショーンオブザデッドやホットファズのサイモンペッグの最新作です。
結論から言うと、日本で公開されたりDVDがレンタルできるのなら、すごいオススメです!!!

結婚式当日に、妊娠してる花嫁から逃げ出したグーダラ男が、5年後産まれた息子と元フィアンセに「自分は変れるんだ」ということを証明するためにロンドンマラソンに出ようとする、というコメディ。

元フィアンセの新しいボーイフレンドの俳優さんも、すかしたビジネスマンを上手に演じてます。 子役もいいカンジです。

サイモンペッグのキャラクター、デニスのアパートの大屋さんの女性がすごい美人です。 削除されたシーンで、ポラロイドカメラを使って写真を撮るシーンがあるんですが、これが削除されたのは残念です。 すっごい笑えるので。

オススメの一本!!!!!
http://www.imdb.com/title/tt0425413/
(予告編は、残念ながらあまり面白さを十分に出し切れてない気がします)

Some Kind of Wonderful

邦題「恋しくて」です。

80年代の青春ものです。 高校のはみ出しもの(エリックストルツ)が、恋しているみんなのあこがれの女の子(リートンプソン)とデートに誘うことに成功するのですが、親友の女の子(メアリースチュアートマスターソン)の気持ちにはまったく気がつかず…、というストーリー。

ストーリーとしてはラブコメちっくですが、今見てみると、中流の下の家庭の子供が大学に行くことの大事さや、上流階級と中流の差などが背景にうまく織り込まれています。 アメリカの高校では、同じ学校の中でも上流階級の子供と、そうでない子供ではこの時期から既にハッキリ分かれているようで、「かっこいい」友達(=金持ち)とつきあっているということが、ひとつのステータスなんですね。
(この映画をここまで深く分析している人はいないと思いますが…笑)

それはともかく、この映画の最大の魅力はなんといってもメアリースチュアートマスターソン!!!!
いいですね〜。 大ファンです。 最近は、あんまり映画やテレビでも見ないんですが、舞台に出ているのかも知れません。

Tamokami's Essay

今、新聞やニュースで色々といわれている「田母神幕僚長」の論文というかエッセイ、読んでみました。 下記が前文の読めるリンクです。
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

まず感じたことは、論文とはとてもいえないような稚拙な殴り書きです。 文章力としては言うに及ばず、論調はどこかで見たようなもので、オリジナリティはあまりありませんね。 そもそもこんなお粗末な「論文」がどうしてここまで問題になるのでしょうか? あまりまともに相手にするようなレベルのものではないと思いますが・・・。

とはいえ、ある部分ではかなり同感です。
日本はアメリカとの安保のせいで、自国で自衛すらできないような状態になっています。 それにアメリカ様との関係が必要以上に密接なので、アメリカがいかに傍若無人な振る舞いをしても、日本政府は見て見ぬふりです。 そもそもアメリカにとって日本は、大事な同盟国ではありますが、だからと言って欧米諸国と比べて特に特別視をしていることはまったくありません。

もちろん経済(自動車産業など)の面などでは、日本なしではアメリカも立ち行きませんが、だからといって、日本がアメリカを見るような媚びるような関係ではまったくありません。

せめて自衛くらいは自前の軍隊(自衛隊)でした方がいいと思うんですがね・・・。 それに北朝鮮との関係も、アメリカに代わりにやってもらってるようなものですしね・・・。 海の向こうからでは、北がどんな脅威になっているか分かりませんって。 拉致のことなんか知らない人がほとんどですしね。

Resident Evil: Extinction

「バイオハザード3」です。

生物兵器で作り出されたゾンビと、それと戦う人たちのストーリーで、ご存知のとおり大ヒットゲームが原作です。

今回は3作目ということで、人類がゾンビのせいで大幅に人口が減ってしまい、街も退廃しているという設定。 雰囲気や設定などは、マッドマックス3 サンダードームのようです。 違いは、ティナターナーが出ていないところかな・・・。

まぁゾンビものなので、ドンパチとアクションがメインですが、この映画は普通のゾンビものとも、ゲームともちょっと違うんですよねー。 出ている女性がみんなきれいなのはいいんですが、砂漠で生活している割にはみんな髪も化粧もばっちり、というところが笑えます。

それにしても主演のミラ・なんとかヴィッチはいっつも脱いでますね。

Presidential Election 2008


ついに昨日、アメリカ大統領選挙が終了しました。
いやー、長かったですね~。 昨年の党代表の選挙から数えると約1年!! さすがにオバマやマケインの名前は聞き飽きたかなというカンジです。 各州の得票は写真のとおりです。 青(民主党)で赤がマケイン(共和党)です。 面白いのは、国際都市がある州(ロス、サンフランシスコ、シアトル、NYなど)は全部リベラルの青という点です。 これは前回の大統領選でも同じでしたね。 やっぱり国際感覚がより磨かれているからではないかと思います。

経済危機や国内インフラの不備、海外問題など山積していますが、1月の就任早々、かなり大変なことになりそうです。

マケインは共和党の保守ですが、イラク問題に関しては「今この時期に撤退すると、中東がより不安定になる」という点においては同感です。 結局、イラクから撤退しても、その兵力はアフガンにどうせ回すでしょうしね。 各州の演説で気になった点としては、やはりマケインはトシは隠せないな、という点です。 話し方にキレがないし、経験をアピールしても具体案の提示がとても弱いなと感じました。 「私は○○という問題の現状を知っています。 その解決方法も知っています」という話し方を繰り返ししていましたが、「どうやって解決するんだ?」といつも思いました。

その分、オバマは若いし行動力はありそうな点は期待したいと思います。 ただし彼の印象としては「万人を喜ばそうとしていて、財源はどこから持ってくるんだ?」というものです。 平たく言えば、八方美人ですね。 各方面に聞こえのいいことを言っているので、逆にそれが全部実現されないだろう、と感じてしまいます。 まぁ、決まったものは決まったので、後はなるようになるでしょう。

大統領選と平行して、各州では条例などの国民投票も行うのですが、カリフォルニアでは同性愛者の結婚についての投票(Prop 8)が行われました。 結果は「同性愛者の結婚は認めない」というものです。 僕は、同性愛者の結婚自体は直接のかかわりがあまりないので、極端に言えばどうでもいいのですが、法律でそれを「禁止」とすることには大いに疑問があります。
つまり別のたとえをすると「アジア人と白人の結婚は禁ずる」というレベルのファシスト的な捕らえ方ができます。 社会的には同性愛は普通に認められているにもかかわらず、結婚という段階になると急にNoとなるわけです。
学校や社会で、子供たちは同性愛者(当たり前のように、社会や学校にフツーにいます)に対して、差別意識を持ってはいけないと教えられているにもかかわらず、結婚はNoとなりますが、この矛盾をどう説明するのでしょうか??? うーん、アメリカ人は想像力が欠如しているか、短絡的と言わざるを得ないですね・・・。

Pan's Labyrinth

邦題「パンズラビリンス」です。
下記リンクでは「内戦後のスペインにおける薄幸の少女の物語である。」と説明していますが、まさにこのとおりです。 大半のウェブでは「ダークファンタジー」として紹介していますが。

ストーリーを要約するとこうなります。
スペイン内戦で父親を亡くした少女は、妊娠中の母親と共に母親の再婚相手である鬼のような大尉に引き取られて森の中にある軍の砦に住む事になる。 大尉は独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する悪魔のような男。 彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけを欲しがり、少女の事は疎ましく思っていた。

この悲しい現実から逃れるかのように、少女は妖精やおとぎ話の世界に引き込まれていく。 ある夜のこと、彼女の前に「妖精」が現れ、森の迷宮に導いていった。するとそこには迷宮の番人パンが待っていた。そして彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と伝える。

パンはこの迷宮が地底の王国の入り口である事、そして姫君である事を確かめるためには3つの試練を果たさなければいけない事を伝える。 こうしてオフェリアはパンに与えられた3つの試練に挑むのだった。

と、上記だけ見れば、ファンタジーなのですが、最後まで並行してレジスタンスとスペイン軍の争いが描かれ、どちらかというとこちらの比重の方が高く、シリアスな戦争映画のような様相なので、全体的にはヘビーな戦争映画という印象で進みます。

これはぜひぜひ見てもらいたい一本なので、ストーリーの最後までは書きませんが、見終わった後は少女は薄幸の環境の中では、幸せだったのかなとも思いました。 うーん、かなり考えさせられる映画ですね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B9