北の国から '95秘密

「北の国から」テレビスペシャル。

東京から富良野に帰り,ゴミ収集の仕事をする純は札幌のれいと遠距離恋愛を続けているが、二人の間はぎくしゃくしていく。 そんな時シュウに出会い、純は彼女に惹かれていき、五郎も二人を暖かく見守っている。 一方、札幌で看護婦をしている螢は、妻子ある男性と駆け落ちしてしまう。ある日シュウが以前AV女優をしていたことを知った純は…(DVDパッケージより)

このあたりから,アメリカのソープオペラを彷彿させるような演出というかストーリー展開になってきたかな〜と思います。 非常に残念なんですが…。

序盤でれいちゃんにフラれ,彼女は結婚してしまうわけですが,そもそも純のことなんでそんなに長い間好きだったのかな〜と思ってしまいました。 シュウはなんとなく分かります。 シュウ自身も富良野に出て来たばかりで友達が欲しかったし,純と同じく東京に住んでいたということで,ハナシが合うなどなど。

シュウが元AV女優だったいうのが今回の「秘密」のひとつだと思いますが,これにハラを立てる純の器量のせまさにちょっとハラが立ちます。 そもそも純と合う前よりずっと前のハナシだし,過去を変えられるわけでもないし。

でも宮沢りえは色白だし北国っぽい肌だと思うのですが,あの演技がちょっと浮いてますね。 「そーおなんだ〜♡」みたいな。 でも純が何か隠してることがないか(AV女優のこと)という場面で,彼女が「私が何を隠してるっていうの?」というシーンはかなりよかったですね。

一方,螢は同じ病院の医師と不倫をし,駆け落ちをしてしまうのですが,これはさすがにいきなり過ぎるのでは???とクエスチョンマークです。 せめて前作などで前振りをしておいて欲しかった。 あまりに突拍子がなさすぎて…僕にはにわかに信じがたいハナシだと思われ…。

しかも駆け落ち先が,北の果ての地で,日本海の身も凍るような風がびゅうびゅう吹き,波がざざーん,海岸では昆布を干している漁村,あばらやが立っているようなところで演歌がまた似合いそうな…。 よくもこんなところを見つけたものだと思います。

螢の鉄面皮のような演技が全編を通して気になっていたのですが,それはどうやら最後に五郎に駆け寄り「本当は毎日泣いてるの!!」というシーンへの伏線だったようです。 ここはよかったですね。 でも駆け落ち相手の医者が全く出てこないので「じゃあヤメて帰ればいいじゃん」って思ってしまいます。

今回は今までのテレビスペシャルを続けてみてるので,どうしても前作を比較してしまいます。 そうするとやっぱり残念ですがちょっと弱いですね…。

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