Arthur (原題)

1980年代に作られた「ミスターアーサー」のリメイク。
今回の見どころは,今イギリスで知らない人はいないコメディアンのラッセルブラントと名女優ヘレンミレンの競演です。

生まれながらにして、何不自由ない豪勢な暮らしをしてきた、バック財閥の御曹子アーサーは、放蕩息子で優雅な独身生活を送っていた。そんな彼がある日、母親からウムを言わさぬ“政略結婚”を命じられる。断れば、莫大な相続財産がフイになってしまう。これが年貢の納め時と覚悟したその矢先、彼の目の前に初めてハートにズシンとくる女性が現れた…というストーリー。

かなり楽しめました!
やっぱり会話で笑わせる系のコメディです。 ちょっとラッセルブラントがゴニョゴニョ話すので(劇中,酔っぱらっていることが多いので当然ですが),かなり聞き取りにくいのですが,それでも彼とヘレンミレン(乳母の役)は絶妙で,はじめから終わりまで楽しめました。

マグネットのベッドに吸い付けられるシーン(これは詳しくは是非観てください)は,それだけじゃなく後でアーサーが乳母のホブスンに「処理しておいてくれ」と頼むところも含めてかなり笑えます。

残念なところが2点(ネタばれあり)。
まずホブスンが病気だと分かるところから,結婚式のところまであっと言う間に読めてしまうところ。
次に,最後に絵本作家のガールフレンドとヨリを戻し,最後に勘当されたはずの親から許され,元通りに富をまた手に入れるところまで,ハリウッド的な典型的な終わり方で「なんだよ〜!! 結局,こいつ何も失ってないじゃんか!!」というところですね…。 ま,コメディなんであんまり深く考えちゃいけませんね。

それにして,最近イギリスの俳優がかなりハリウッドに入ってきてますね。 ハリウッドにしてみれば,出演料などが安いんでしょうか? イギリスの俳優はテレビ,舞台,映画など幅広くやっていることが多いそうで,演技に大きな幅があるのではないかと思います。 日本も同じなのに,演技がみんな同じですよね…。 なんででしょう???

この映画はあまり肩肘をはらずに気軽にみるようなものです。 そこそこお薦めかな。 でも見逃してもそんなに惜しくないかも。

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