Schindlar's List

今更ではありますが「シンドラーのリスト」を見ました。
スピルバーグはあまり好きじゃありませんが、これはなかなかよかったですね。

あまり「映画」というカンジがせず、どちらかというとドキュメンタリー的な雰囲気が漂っていた気がします。 多分、実際の出来事に近くなるように綿密なリサーチやインタビューをした上で作った映画だからではないでしょうか。

全編、白黒だと言う点はリアリティを持たせる上ではかなり効果的だったと思います。 一瞬だけ、赤いコートを来ている女の子が出てきますが、これには何か意味を持たせているという話しを聞いたことがあります。 映画の冒頭では、ろうそくの火には色がついているのですが、これが消えるにしたがってグレーになっていき、映画の最後では、ろうそくに色が戻ってくるという演出によって、戦争という暗い時代を(分かりやすく)演出していますね。

ひとつだけ気になったのは、武器を作っている工場のオーナーとなっているシンドラーが、終戦をきっかけに戦犯となるので逃げようとするシーンですが、1100人のユダヤ人が見送りに来ているところで、「このクルマを売ればあと10人は助けられたのに!」と感情をあらわにするシーンです。
実際にあったことなのかもしれませんが、ちょっとクサいかな…と思いました。

でもアカデミー賞を取るだけのことはありますね。 それに最後にシンドラーに助けられた人がまだまだたくさん生きているということも驚きました。 (最後に本人が出てくる) おすすめの一本!!!!

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

(違う欄にコメントしてしまいました)
ユダヤ系ポーランド人災難を描いた作品なら2002年の『戦場のピアニスト』(原題:The Pianist)もいいですよ。ポランスキー監督は嫌いですが、スピルバーグの小手先の演出よりも、よっぽど素朴です。ユダヤ系ポーランド人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンの話しなので、音楽の話しもちりばめられていて、お勧めです。

Tomyam7Jp さんのコメント...

「戦場のピアニスト」はまだ見てないんですよね!!今度見てみます。