バベル (Babel)

今更ですが「バベル」,見ました。
前から見たいと思ってたんですが,やっと見られました。

それぞれバラバラに見える4つのストーリーが,それぞれ国をまたいでつながって行く様に興味を惹かれます。
小さい子供を失った傷心のアメリカ人夫婦。 モロッコを旅行中に事件に巻き込まれます。
モロッコの村に住む家族。 家畜を守るために買ったライフルが元で大変なことに。
住み込みでベビーシッターをしているメキシコ人のおばさん。 メキシコでの自分の息子の結婚式に,面倒をみている子供たちを連れて行かざるをえなくなってしまい…。
日本に住んでいる聾唖の高校生。 人とのふれ合いを求めて…。

一見すると,バラバラなストーリーのように見えるのですが,徐々にお互いのつながりが見えてきます。 つながりがなくても,それぞれのストーリーはとても興味深いのですが,このつながりのお陰で,人と人はつながっているという深みを感じることができます。 日本のストーリーは,多少本筋から離れているようにも見えるのですが,この映画のテーマ(後述)を通してつながっています。

ウチのヨメ曰く,この映画のテーマは「親の下す決断と,それが子供に及ぼす影響」だそうです。 言われるまで,気が付かなかったんですが,そういわれるとそうだなーと。 詳しくはここでは書きませんが,もしこの映画を見ることがあれば,ぜひ感想を聞かせてください。

確かこの映画,アカデミー賞にノミネートされてたと思いますが,それも納得です。 お薦め!
(それにしても日本人高校生,ちょっと高校生っていうのはかなりムリがあるなと思います… ちょっと老けてるかな…)

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ど~も、コンチワ~。
私は、「バベル」を見てケイト・ブランシェット演じる奥さんがモロッコのド田舎で撃たれてしまい、アタフタするブラット・ピットの役に自分がオーバーラップしてしまい、危機的事態に瀕した際の緊張感から吐き気を催してしまいました。演技もそれを引き出した演出もサスガ!といった感はありますね。

でも、イニャリトゥ監督の作品では、2003年の「21グラム」の方がはるかに完成度が高かったと思います。様々なイベントが時間軸を交錯して発生するけれども、最後は一つの焦点に集約していくという彼の作風は変わらないのですが、「バベル」ではその小細工が露呈してしまった感が否めませんネ。

...そうですか...この映画って親の判断の大事さを描いてるんですかねぇ。かもしれませんね。私は、ヒトが皆一様に犯す過ちと、その中でもがく節理をたんたんと描いているように思いました。特に何か見る側へ説教を与えようとしているのではなく、見る側へのヒントは「バベル」というその題名にほのめかされているように感じました。だからきっと宗教を持つ人と持たない人では、かなり受け止め方の違う作品ではないかと思います。

Tomyam7Jp さんのコメント...

そう言われてみれば,自分もヨメがどうしようもなく具合が悪くなり,あたふたしたことを思い出しました。 そういう時にはホントに自分の無力さを痛感しますね。

この映画の見方,ひとによって若干受け取り方がが違いますね。 面白いですね〜。

また何か面白い映画のお薦めがあったら教えてください。 21グラム,まだ見てないので見てみます。