Flag of our Fathers

クリントイーストウッド作の「父親たちの星条旗」です。
少し前に「硫黄島からの手紙」を見て、すごくよかったので見てみました。 これもまたすごくいいですね!

日米どちらにとっても激戦となった硫黄島の戦い(アメリカ側は約7千弱、日本側は2万弱の戦死者だったようです)の際に、アメリカ国旗を立てたうちの3人が、戦費を捻出するために国に利用され、たった一枚の写真から人生がどんどん変わって行くという実話です。

「硫黄島」がより戦争そのものに焦点を当てているのに対して、「星条旗」の方はより戦争の外の世界にも焦点を当てているところが大きい違いかなと思います。 どちらも「戦争」というものを両面から捉えていて、3次元的な見方が出来るところが普通の映画とは違うところですね。

国にとっては「戦争の英雄」という宣伝者が欲しく、それに3人は利用されてしまいます。 戦場での実際の話しは脇に追いやられ、自分たちの意思とは関係なく、周囲がどんどんと動いていきます。 3人の中の一人のインディアンが「自分はただ弾にあたらないようにしただけで、誇れるようなことはなにもない」と言いうところが印象的です。

ひとつだけ、少し戸惑ったのは、途中から3人の中の息子が戦争体験者に話しを聞くシーンが入ってくるのですが、その息子が誰の息子か分からなかったというところでしょうか。 今回は日本語字幕で見てたので、英語では分かるようになってたのかも知れません。

「硫黄島」と「星条旗」どちらも見て損はない映画です。 順番はどうでもいいと思いますが、自分としては「星条旗」「硫黄島」の順番かなと思います。 クリントイーストウッド、なかなかやりますね〜。

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