英国王のスピーチ The King's Speech

ゴールデングローブのノミネートの歴史映画です。 歴史映画といっても現女王のエリザエスの父親で,第2次世界大戦の時に在位していたので,結構最近です。

幼いころから「どもり」に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。 それがコンプレックスとなり内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが…というストーリー。

まずこの映画ではじめから最後まで感じるのは,各俳優がベストの仕事をし,それが最後までずっと失速せずに続いているということです。 このような歴史ものでは(エリザベスなど)では宮廷の華やかな生活などに焦点をあて,ハデな衣装のファッションショーのようになったり,恋愛ざたに焦点を当てたりすることが多いのですが,この映画のテーマは(自分で勝手に決めたところによると),友情,献身,責任を負うものの決意などです。

ゴールデングローブ受賞のコリンファースはもちろん,他の俳優はどれも一級品! また音楽や衣装なども主張しすぎず,本当に自然に映画は流れていきます。 音楽は必要なところで最小限,と決めているかのように無音も上手に使っています。 また途中,多少典型的なシーンなどを見せそうになるのですが,演技の質によってその典型的さはまったく目立ちません。

正直なところ,あまりダメなところは見当たりませんね〜。 是非是非見て欲しいお薦めの一本!! 日本は2月下旬の公開です。


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