Twilight Samurai

Twilight Samurai…。 「たそがれ清兵衛」のことです。 たしか1、2年前にアカデミー賞の外国映画部門かなにかにノミネートされてたと思います。

ひさびさの邦画でしたが、けっこうよかったですね。 江戸時代末期の混乱が徐々に東北まで忍び寄ってくる雰囲気や、貧乏侍のくらしなんかも上手に描かれていたかと思います。 コミカルなちょっとした笑い(クスクスという程度)もあり、何となく山田洋次節健在!というカンジでした。

この映画の面白いところは、幕末の混乱によって清兵衛の価値観が変わっているのではなく、妻をなくしたり、武士らしからぬ苦しい生活を強いられた故に、普通の武士の価値感から離れていっているという点です。

ただ一点、「変かな…」という箇所があるのですが、清兵衛は貧乏平侍で、宮沢りえはいいところのお嬢さん(後家ですが)なのですが、いったんまとまった宮沢りえの縁談を蹴って、清兵衛のところに最後にヨメに来るところでしょうか。 あの当時の価値観では、いったん決まった、しかも良家との縁談を蹴るというのは、そうそう起こることではないのでは?と思いました。

でも、おすすめの一本! 日本映画も捨てたもんではないです!

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