80th Academy Award

昨日はアカデミー賞の発表でした。

ベストMovieは「No country for old man」だったわけですが、以前も書いたとおり「そんなにいい映画かな~?」というところです。 確かにポイントやアプローチは面白いと思いますが、それ以上のものは特にないかなと思います。

でもアカデミーは、ホントウにいい映画に賞をあげているわけではないと思います。 その年ごとに何かしらのはやりや傾向があって、それにそって賞をあげているようです。 それに、社会的に偏見のないように賞をあげたりもしているようです。 一昨年のBrook back Mountainはゲイの映画で、高い評価を得ていたようですしね・・・。 ただし映画の内容としては、ふーん・・・というところでしょうか。

よく巷であるのは、友達同士でパーティとして集まって、どの映画が賞を取るかと予想するというものです。 今回はあまりに見た映画が少ないので、パーティに参加したものの投票はしませんでした。 普段はお金を少しかけるんですけどね。

でも「レミーのおいしいレストラン」(いつ見ても邦題は分かり易いタイトルですね)がアニメーション部門は取ったようでよかったよかったです。

Twilight Samurai

Twilight Samurai…。 「たそがれ清兵衛」のことです。 たしか1、2年前にアカデミー賞の外国映画部門かなにかにノミネートされてたと思います。

ひさびさの邦画でしたが、けっこうよかったですね。 江戸時代末期の混乱が徐々に東北まで忍び寄ってくる雰囲気や、貧乏侍のくらしなんかも上手に描かれていたかと思います。 コミカルなちょっとした笑い(クスクスという程度)もあり、何となく山田洋次節健在!というカンジでした。

この映画の面白いところは、幕末の混乱によって清兵衛の価値観が変わっているのではなく、妻をなくしたり、武士らしからぬ苦しい生活を強いられた故に、普通の武士の価値感から離れていっているという点です。

ただ一点、「変かな…」という箇所があるのですが、清兵衛は貧乏平侍で、宮沢りえはいいところのお嬢さん(後家ですが)なのですが、いったんまとまった宮沢りえの縁談を蹴って、清兵衛のところに最後にヨメに来るところでしょうか。 あの当時の価値観では、いったん決まった、しかも良家との縁談を蹴るというのは、そうそう起こることではないのでは?と思いました。

でも、おすすめの一本! 日本映画も捨てたもんではないです!