おなじみの007シリーズの最新作です。 新しいボンド役を据えての試み。
結論から言うと、ぜーんぜん面白くありませんでした。 ハナシのコンセプトとしては、ボンドの初めのミッションが舞台になっているんだけど、元のボンドは粗野で偉そうで、ファッションのセンスなどもあまりないという役どころ。 それが、これこれこうなって、あのカッコいいボンドになっていくんですよー、というチープな映画の作り。
最近はやっている、ヒットシリーズの原点を描く作品(バッドマンビギンズもしかり)は、非常に安易な映画作りができる上に、固定ファンがいるからイージーに作れるという利点があります。 ここにもハリウッドのアイデアの枯渇が見え隠れします。 (そういう点ではスーパーマンリターンズも同様か?)
それに新しいボンドがゴニョゴニョ話すので、何をいっているかさっぱり分かりません。 それにかっこいい小物や、ミサイルなどを発射するボンドカーなどもいっさい出てこないので、あんまり007を見た気がしません。 最後のシーンで「Bond, James Bond」というラインで終わるところでファンは喝采を送るということが見え見え。 ただし冒頭の、建設中のビルの中を、悪いやつを追いかけていくところはかなり見応えありますね。
嗚呼・・・ピアースブロスナンのボンドが懐かしい、というところです。 彼はボンドを演じるために生まれてきたような男でしょう。 この新しいやつは、新聞もかなり力を入れて「今まででベストなボンド役」とかわざわざ書かないといけないところが皮肉です。 この役者が抜擢されたときから、疑問視する声があったからでしょう。
http://www.sonypictures.jp/movies/casinoroyale/
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