学問のすゝめ

福沢諭吉の有名な著書「学問のすゝめ」です。

これは明治の時代に入ってから約5年ほど立った時に彼が記した実用書と言われています。
時代は名目上,近代へと入ったものの,人の精神や意識は以前として江戸時代のまま。 このままだと西洋諸国に植民地化されてしまう,ということで記したのがこの本だということです。

誰でも一度は疑問に思ったことのある「どうして勉強(学問)をするのか?」という問いかけに実用的な視点から答えています。 学問=教養がなければ精神的自立はない。 精神的自立がなければ自己としての独立も成り立たない。 自己としての独立がなければ国家としても成り立たない。 つまり西洋に侵略されてしまう,だから学問が必要なのだと。

それに彼の有名な言葉である「天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず」ですが,これは人は全て平等だということを言っているのではなく,実はその後にこそ彼の最も言いたい要点が秘められています。 つまり産まれたときは平等でも,大人になるにつれ貧富の差が出たり,社会的地位に差がでたりします。 色々な要素が他にもありますが大きな要素のひとつは教育にある,というのです。 つまり学問をして経済的にも社会的にも地位を向上させましょうということです。

これはあくまでもはじめの一章の要約ですが,今現在の価値観に照らし合わせても,十分またはそれ以上に頷けるところがたくさんあります。 時々福沢節で,少し極端な意見も飛び出してきますが,それはそれでいいかなと思います。 後半は,はじめの数章が好評だったために書き足されたものだということです。

この本は大人だけでなく,中学校くらいの子供からでも十分読める本です。 子供に「なんで勉強なんてしないといけないんだよ?」と聞かれたら,この本を読めというのもいいかなと思います。

お薦めの一冊!!

セントエルモスファイア St. Elmo's Fire

80年代を代表する名作のひとつ,セントエルモスファイアです。
エミリオエステベス,ロブロウ,デミムーアなどの豪華キャスティングの青春映画です。

大学を卒業から数年を経て,それぞれの生活を少しずつ確立しつつある親友同士7人。 彼らそれぞれの人間関係や生活の中でやがて自分の道を見つけていくまでを綴った青春群像劇というのがこの映画の要約です。

が,それぞれの個性と性格がこの映画を面白くしています。
それと音楽がとても映画の雰囲気にマッチしていていいですね。

久しぶりに80年代のファッションを見ました。
そういえば,ここのところ若い人たちが80年代チックなファッションの服(パステルカラー)を着てるのを時々見かけますね…。 さすがに浮いてますけど。


名探偵コナン Case Closed

最近ハマってます「名探偵コナン」!

悪の組織に飲まされた毒薬によって子供の体になってしまった高校生探偵。 小さくなっても頭脳は同じということで,ジェームスボンドばりのメカを使って事件をどんどん解決していきます。

事件の推理は「金田一少年の事件簿」の方が面白いんだけど,メカが出てきたり,たくさんのキャラクターがどんどん出てくるあたりは「コナン」の方が面白いかな〜?

劇場版の冒頭はいつも下のクリップで始まるんだけど,けっこうそれまでの筋がよくまとまってるねー。

ソウ6 Saw VI

人気ホラーシリーズの最新作,6作目です。

このシリーズがホラーまたはサスペンスと言われるのは分かるのですが,正直あんまり同意できません。
スプラッターであることは間違いないのですが,13日の金曜日やエルム街などとは違うストーリー性があると思っています。

殺人ゲームを仕掛ける殺人鬼ジグソウと、彼のターゲットにされた人々の攻防を描いた作品です。 今回は、3作目で死んだジグソウの遺品の謎が解かれる中、ジグソウの真の後継者は誰なのか?といった疑問にスポットが当てられていきます。

今回一番面白かったのは,昨年から今年にかけてアメリカでは医療保険が大きな問題になっていますが,ジグソウのターゲットは全てこの医療保険の現場からの人間です。 普段は保険料を毎月支払っていて,いざ深刻な病気になると10年20年前の病気を深刻しなかったと言って保険の適用を拒否するという医療保険業界。 (これはホントです) そこから犠牲者が連れてこられて,死のゲームに無理矢理参加させられて行く,とうのが面白い設定でしたね。

ただ,さすがに6作目ともなると,予算もそれなりに取れるからか,映画創りが大掛かりになりすぎて,少し興ざめかなと思いました。 シナリオも少しお粗末なカンジがします。 犠牲者の演技も少し白々しいのが気になりました。 1作目はすごくよかったので,初心に戻って頑張って欲しいですね〜。

これは特に見なくてもいいかも。 グロいのがやたら目立つので…。