X-MEN:ファースト・ジェネレーション X-Men: First Class

Xメンシリーズの最新作。
旧シリーズの師匠とも言える人物たちの生い立ちを描きます。

普段は「彼らはこうやって今の姿になったんですよ〜」という映画は大嫌いなんですが,飛行機の中でとりあえず見てみました。 なんでこういう映画が嫌いかっていうと,終わりが決まってるじゃないですか。 いくらハラハラドキドキのアクションがあっても主人公は生き残る。 だって次の映画で生きてるしね,という理由でストーリーに面白みが無いからです。

裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は強力なテレパシーを使うことができるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。やがて強力な磁力を発生させ、金属を自在に操ることのできるエリック(マイケル・ファスベンダー)と出会う。彼らは親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが,というストーリー。

まず結構序盤,よかったですねー。 エリックの能力がどうやって発現したのか,という部分を戦争とナチと絡めてうまく表現しています。 ここのおかげで結構前半がヘビーで重みのあるものとなっています。

逆にチャールズの方は恵まれた家庭ではあるものの友達はなく,ミスティークと初めて会い,友達になるという展開。

気持ち的にはエリックに肩入れしたくなりますね。 後半で二人は袂をわかち,エリックは人間に敵対する方を選ぶわけですが,そりゃーそうですよね…と思います。 チャールズ,君は苦労してないから人間の肩を持ちたがるんだよって。

中盤の仲間集めの部分は,典型的なパターンで特に目新しいものはありません。 ただ全般を通して悪者のケビンベーコン,やっぱりいい演技してますね。 ホントに悪そう!

最後はキューバのミサイル危機に絡めて,Xメンが出動し世界を救うという展開。 これも歴史のウラに彼らの活躍が,というカンジがして面白かったです。

ただ,このあたりから時系列的に次の作品にあたるものへの伏線などが目立ち始めて興ざめです。 エリックはだんだんと人間に対しての怒りを高め,チャールズは流れ弾にあたり「足に感覚がない」とかって言い出すし。 はいはい,もうそろそろ終わりに近づいてきたね,という気持ちになってしまいました。

ただ,このテの映画としてはストーリー作りやキャラクターの描き方(作り込み)はかなりしっかりしてるのではないでしょうか。 特にチャールズ役のジェームズ・マカヴォイは,前からいい演技をするなと思っていましたが,今回もなかなかグッドです。 演技的には他にはこれと言って目立つ役者はいませんでしたが…。 ケビンベーコンは別で,かなりよかったです。

それなりにお薦めです。

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