プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 Prince of Persia

ディズニーが送る新しい冒険アドベンチャー映画です。

シャラマン王に見込まれて養子となった、ペルシャ帝国第3王子のダスタン(ジェイク・ギレンホール)は勇猛果敢な若者だった。 ある日、敵国への武器供給の情報を得た王の腹心の弟ニザムと王子3人は協力し、軍を率いて聖地アラムトの制圧を成し遂げる。 だが、聖地への進軍は王の怒りを買い、王は武器供与の証拠を示せと息子たちに迫るのだった。 そんなとき、義父である王の殺害の疑いをかけられ、ダスタンは逃亡者として追われることに・・・というストーリー。

ストーリーとしては正直アバターと同じくらい読みやすい展開です。
ただ砂漠などの風景はとてもきれいで、口の中がじゃりじゃりするような錯覚さえ覚えます。 砂漠をきれいに撮ってますね~。 それに街中をストリートランのように走りながら逃げる様は一見の価値あり!です。

お姫さまはキレイですが、パイレーツのエリザベススワンほどの華はないのが残念です。 ただし王子を演じているリチャードコイルはいい演技でしたね~。 (ただしイギリスのコメディの「カップリング」の影響が強くてはじめはまじめに見られませんでしたが)

ちまたで言われているほどつまらなくはないですよ! DVDでも出たら見てみてください。 アクションシーンと風景シーンは必見です。

トイストーリー3 Toy story 3

今年のディズニーピクサーの最新作。 ご存知トイストーリーの続編です。
ついにピクサーも続編3作も創るように鳴ってしまったか…。 ディズニーのせいだな…。 と思っていましたが,やっぱりピクサーはやってくれました。

アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、お気に入りのウッディは一緒に大学へ連れていってもらえることに。 しかし残りのおもちゃたちは屋根裏部屋へしまわれることになったのだが,ちょっとした間違いからおもちゃたちは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる,というストーリー。

核になるストーリーは全2作と同じく脱出劇なのですが,今回はさすがに観客が多少大人になっているのを見越してか,多少ダークなところも結構あります。 一応悪者のぬいぐるみが出てきますが,安易なハリウッド映画みたいに「最後はいい人になりました」的な展開もなく,これがまたいいですね〜。

最後に大人になったアンディから,次の世代へと受け継がれるものがあるのですがここは必見です。 ピクサー,やっぱり押さえるところはしっかり押さえてきます。 ここで泣いた人もいるみたいですが,自分はさすがにそこまでは…。

2点だけちょっと気に入らないのは,上記の3作目も脱出劇にほとんどの時間を取られていることと,バズが記憶を無くしている間,スペイン語だけしか話せない記憶喪失になってしまいますが,これが笑いを誘うシーンでメキシコ人に媚びいているようでいやでした。 こんなやり方をしなくても十分「記憶喪失」は演出できると思います。 これはひとえにディズニー内部の「マルチカルチャーマーケティング課」から圧力を受けているだろうなと思いました。

最後に3Dに関して。 3D映画の眼鏡,でかすぎ!! それにストーリーとキャラクターがしっかりしている映画は3Dである必要はない!! 3Dにしたければしてもいいけど,敢えて3Dで創る必要はないと思います。

この映画,2Dでもう一度みてみないとはっきりと感想が言いきれないですが(3D眼鏡のせいで集中できなかった…),結構面白かったですね。 是非見て欲しいです。

ドリアングレイ Drian Gray

アメリカでは公開してなかったんでしょうか? イギリスに行ったときにDVDで買ってきた映画です。

ドリアングレイは小説が原作の物語です。 莫大な遺産を相続した若者。 ロンドンの家に引っ越してきて、その彼の若さと美貌で華麗にロンドン社交界にデビューする。 そこへ変わり者で知られたハリーが、彼に「人生の楽しみ方」を伝授する。 それを境に放蕩、ドラッグ、酒、にはまり始めた彼は加速度的に破滅への道をたどり始める、というストーリー。

原作の小説とは若干異なる部分もあるようですが、全体的にゴシックホラー的な雰囲気が漂っており、何十年たってもその若さと美貌を失わないドリアンを「ナルニア」でプリンスカスピアンを演じたベンバーンズが、またドリアンの師匠兼友人となるハリーにはコリンファースが、それぞれいい演技を見せてくれます。 特にコリンファースはいつ見てもいい演技ですよねー。 安心してみていられる俳優の一人です。

この物語の中で、ドリアンの肖像画が出てきて、これが現実の彼が年を取らない代わりに、絵の中の彼が年をとっていくのですが、これが時々ちょっと動いたり、うめき声を出したりします。 これはちょっとやりすぎかな・・・。 特に最後なんかは引いちゃうかも。

それ以外はかなり全体的に楽しめる映画です。 サスペンス的な要素も多く、ホラーチックな雰囲気もありお勧めです!

全体的なストーリー展開やテーマなどは日本の小説の「人間失格」を思い出しました。 人間失格よりはもう少し軽いかなと思います。

アバター Avatar

ジェームスキャメロン監督のCG映画,今や誰でも知ってる「アバター」です。

下半身不随のジェイク(サム・ワーシントン)は、衛星パンドラにやって来る。彼は人間とナヴィ族のハイブリッドであるアバターに変化を遂げ、不自由な体で単身惑星の奥深くに分け入って行く。 慣れない土地で野犬に似たクリーチャーに襲われていた彼は、ナヴィ族の王女(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。 ナヴィ族の一員になるべく努力をする彼だが,彼が属する軍はナヴィ族の土地を狙っていた,というストーリー。

アカデミーの前評でもずいぶん言われていたことですが,ストーリーが見え見え。 もうこれ以上同意できませんというくらい,見え見えでした。 ある程度セリフまで当てられたくらいです。 ですのでここではもう言うのは止めましょう。 それに長過ぎ!! この内容で2時間半は長過ぎ!

映像に関しては大抵の人が絶賛でしたが,私はDVDの2Dで見たせいか,それほど感銘は受けませんでした。 印象としては,PS3のゲームみたいといったところです。 風景などはいい仕事をしてるなと思いましたが,青いナヴィ族などはとてもホンモノには思えなかったし,鳥などはハリーポッター4作目のドラゴンの方がはるかにいいCGだったと思います。

それとアバターとシンクロするところはエヴァから,軍のロボットは攻殻機動隊から,空に浮く島はラピュタから,などパクったようなものが多かったかなと思います。

うーん,こうしてみるといいことぜんぜん書いてないけど…。 でもまあこんなモンでしょう。 アカデミーもこの映画に最優秀作品賞をあげなかったのは,まだまだハリウッドに希望があると思っていいでしょう。

自分にとってこの映画はタイタニックと同じで(たまたま同じ監督ですが),見ないより見た方がいいかな,でもお金出してまで見るのはちょっと…,というレベルです。 あー,映画館行かなくてよかった。