J.エドガー J Edgar

クリントイーストウッドの最新作です。 この人の映画は過去に何本か見ました。 ミスティックリバー,グラントリノ,硫黄島からの手紙,父親たちの星条旗,ヒアアフターなど。 まだミリオンダラーは見ていません。 ちょっとヒラリースワンクが合わないので…。

さて「1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代の大統領に仕え、数々の戦争をくぐり抜け、半世紀にわたって法の番人としてアメリカをコントロールしてきた。しかし、フーバーには絶対に人に知られてはならない秘密があった……。」とヤフーではあらすじをこう書いています。 

ただFBIを拡張し,科学を捜査に大きく取り入れて来た人物の映画としてはちょっとどうかなと…。 それにこの人物は政界や大統領などの弱みも掴んで約50年近くもFBIのトップに君臨してきた人物。 それを「人には知られてはならない秘密」とスキャンダラスな書き方をするのはどうも…。

それはともかく上記のようにアメリカの犯罪捜査に大きく貢献してきた人物であると同時に,死後マフィアなどとの繋がりも発覚したり,大統領などを恐喝できるだけのネタを多く持っていたという非常に面白い人物です。

映画としてはこのフーバー氏の半生を描いた映画であるのですが,私がこの人物に興味を持った上記の点に関してはちょっと弱いかな〜と思います。 クリントイーストウッドの映画でよくある「必要以上にドラマチックに盛り上げず淡々と」というのは未だ健在で結構好きなのですが,今回のように伝記的な内容だとちょっと淡々と事実(?)を語っているに過ぎないという印象は拭いきれませんでした。

ただレオナルドディカプリオは相変わらずよかったですね。 この映画,ほとんど彼一人の映画と言ってもいいのではないでしょうか。 他にも登場人物はいるのですが,ゲイの友人と言われたFBIの相棒,秘書,そして母親以外はかなりちょい役ばかりです。 それにそれらの人たちのキャラクターもあまり発展しないので,正直単調な映画という印象は拭いきれませんでした。 - 彼の他の映画はフィクションのドラマが多いので,そちらの方が彼の手法に合っているのかも知れません。

今日はDVDでミリオンダラー,見てみます。